2017年5月31日水曜日

儚き「ゆめ70」

 1999年7月に誕生した「ゆめ70」は、小田急開業70周年に因みNSE車3100形から改造されたイベント車両。次の定期検査までという区切りの中で、大幅に変更されたカラーリングとラウンジスペース仕様になった先頭車などは、当時流行っていたJR「ジョイフルトレイン」を意識したかのような「次のサービス」を意識した車両だった。ところが「ゆめ70」誕生後に小田急では特急のドア開閉を全て自動扱いとしたことにより、手動ドアの「ゆめ70」は活躍の場が狭められていったのは皮肉だった。その「ゆめ70」が引退したのは2000年4月。期限付きだったとはいえ、「次のサービス」を目指したNSE車の残党は泡沫の夢の如くその生涯を終えた。
「ゆめ70」による臨時特急「あしがら」。
(カメラ CANON EOS-1NRS、フィルム フジクローム RVP)
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2017年5月30日火曜日

三ノ輪橋 バラ咲く路

 東京さくらラインの三ノ輪橋停留場は「関東の駅百選認定駅」。春のバラが咲く今の時期、ジョイフル三ノ輪商店街に隣接する荒川一中前停留場まで「バラ咲く路」になる。沿線傍のテナントビルから眺めてふと思ったことがある。ここは外から「帰ってくる」場所ではないのかということ。そうならば「バラの咲く路」は庭に咲く花壇かも。この仮説は、このエリアをより深く知る切っ掛けになりそうだ。
下町イメージの南千住界隈にも高層化の波。
(カメラ RICOH GRデジタルⅡ)

温故知新の始点終点。
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2017年5月29日月曜日

「平成」の風景


「平成時代」を象徴する建築物の一つが「東京スカイツリー」。昭和の東京タワーと合わせての「2トップ探し」は、東京観光ではおなじみの光景になっている。今回の作品はJR大塚駅傍にある空蝉橋から見た光景で、スカイツリーを中心に変わり行く東京を意識している。変わるといえば見慣れた山手線も今年度から順次「銀色」の新車に置換えが始まる。「緑の山手線」を絡めた平成の風景を記録するタイミングは「今でしょ!」なのだ。
列車本数が多い山手線でもホームに並ぶシーンはタイミング次第。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年5月28日日曜日

ゆうえんち

 文京シビックセンターの展望ラウンジから水道橋方面をみると、観覧車とジェットコースターが飛び込んできた。ここは「東京ドームシティ アトラクションズ」という施設だが要は「後楽園ゆうえんち」。「ゆうえんち」と「アトラクションズ」、ワクワク感を感じるのはどちらだろうか。 
水道橋界隈を行く総武線E231系。
(カメラ CANON EOS7D)


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2017年5月27日土曜日

鉄道ふれあいフェア


 今日は「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」の日。老若男女問わず人気のある大宮の「お祭り」だ。車両展示あり、空中移動あり、そして「ゆるキャラ」ありとこの日だけ鉄道のテーマパークに変貌する「大宮車両センター」。そんな中、今年のスナップをまとめてみた。
メインゲート。JR30周年のマークがポイント。
初登場の山形県のゆるキャラ「きてけろくん」。
車両展示の目玉は御召装飾のDD51。
電気機関車の空中移動は大人気。




最後の全般検査を終えたJR貨物DE10。



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2017年5月26日金曜日

緑に映える「えんじ」

 新緑と合わせると収まりが良い色、塗装変更が進行中の新京成電鉄ではオリジナルカラーのN800形電車がそれに該当するようだ。ステンレスの車体に貼られたマルーンと称される「えんじ」色が、新緑に合わせると一番「しっくりくる」色だとあらためて気づかされたのは2014年以降実施されているコーポレートカラーへの変更。ニューカラーと比較対照することでオリジナルの良さが見えてきたという事だろう。現在、オリジナルカラーで残るN800形は1編成。沿線で記録できる機会は今だけだ。
しっくりくる色彩。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年5月25日木曜日

都電と共存する街。

「都電もなか」で知られる梶原銀座商店街は、東京都北区と荒川区の境目あたりに位置しており、ドラマのロケ地として利用されたことがあることから散策してみると見覚えのある発見ができる商店街だ。特に商店街への目印となる城北信用金庫は、桜色の広告電車としてお馴染み。都電もなかの明美製菓は「都電」をイメージしたモニュメントを潜れば直ぐの場所にある。今回の作品はそれらを盛り込んだスナップ。この沿線の商店街には魅かれる何かがあるようだ。

都電カラーのモニュメント
(RICOH、GRデジタルⅡ)

都電もなかの「明美製菓」と「城北信用金庫」広告電車。
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2017年5月24日水曜日

解体される「大宮工場コレクション」

 さいたま市大宮区は鉄道の町。国鉄時代には大宮工場、大宮操車場、大宮機関区を中心に発展していった歴史がある。その中、民営化後も「大宮車両センター」として存続する大宮工場では国鉄末期より特定車両の保管がされていたことから、一般公開日にはサプライズ的な車両が登場するなど、この「コレクション」は注目の的だった。ところが近年その「コレクション」車両の解体が進んでいるという。今回の作品は2013年の鉄道ふれあいフェアでのスナップだが、この中のEF60 510号機、EF58 93号機は昨年度に解体され、両機にとっては最後の晴れ姿となってしまった。
 今年の「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」は5月27日に開催される。今年の展示車両の行く末が気になるところだ。
ブルトレ牽引機の証、特急塗装に復元されたEF60 510機。
   
国鉄末期に体験運転用に整備された「青大将」EF58 93号機。
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2017年5月23日火曜日

きらり ≠ ギラリ 

 車体に優しく光が差し込む一瞬、本来の造形が見えてくる。近年流行っている列車への「ギラリ直射」写真とは異なる柔らかな光が作り出す世界だ。シンプルな車体には「きらり」程度でいい。その「きらり」をテーマにしたのが今回の作品。輝いたその一瞬、小さな都電が大きく見えた。
広告のない車両は半逆光に映える。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年5月22日月曜日

王電の遺構

「東京さくらトラム」こと都電荒川線の前身は王子電気鉄道。明治44年に現在の飛鳥山~大塚間で営業を開始している。その王電の遺構として知られているのが格子状の架線塔で、矍鑠としたその姿は明治、大正、昭和、平成を生き抜いてきた歴史を感じさせるものだ。その架線塔も近年の架線柱更新により次第に数を減らしており、次の元号まで残るのか否かが注目されるようになってきた。願わくば「王電スポット」として一部区間にこの遺構を「動態保存」して欲しいもの。
三ノ輪橋に現存する元「王電ビル」の梅沢写真会館共々、幾多の自然災害、そして戦火を潜り抜けてきた建造物にはその価値はあると思うのは私だけだろうか。 
明治の遺構が昭和の7000形、平成生まれの7700形を支える。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年5月21日日曜日

サタデー 四季島

 JR東日本のご自慢のクルーズトレイン、トランスィート四季島。10両揃った編成を撮影するのは二度目になる。一度目は昨年12月4日に会津若松駅で1泊2日コースの訓練運転に偶然遭遇したもので、営業運転での撮影は今回が初めてだった。四季島の春~秋の周遊コースは、北海道がエリアに含まれる3泊4日コースが月曜出発に対し、1泊2日コースは土曜に出発し中央東線 塩山、篠ノ井線 姥捨、磐越西線 会津若松を経由して上野へ戻る行程となる。6月は毎週運転となることから沿線各地で出会う機会が増えてくる四季島。豪華列車の活躍は始まったばかりだ。
PRされている英字表記では「SHIKI-SHIMA」、ハイフン付の四季島。
(カメラ CANON EOS7D) 
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2017年5月20日土曜日

朝陽が昇るとき。

 夜行列車の朝は「気だるさ」で迎える。狭い座席で一晩寝苦しい夜を過ごす中、車窓が薄ら明るくなってくると頭が覚醒していく経験は夜行移動でなければ得られない経験だ。
 今回の作品は、門司駅で撮影したスナップで時間は5:53をさしている。時期は夏至から1ヶ月程経った頃だったが、心なしか窓が霞んでみえるのは蒸し暑い外気と冷房の効いた車内との温度差によるもの。夜行移動の翌日は「長い一日」になるが、それをより実感できるのは朝陽が早く昇る夏場が良いようだ。
このホーム、次の列車は「さくら」号。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RDPⅡ)
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2017年5月19日金曜日

二つの車両輸送

 車両を輸送するには、輸送車両の車輪を利用して貨物列車扱いで輸送する方式(甲種)と車輪を利用せず大物車等の貨車に載せて輸送する方式(乙種)に分けられる。その中でも車両メーカーからの新車輸送は根強い人気があり、マニア内では鉄道情報誌の輸送情報をチェックするのは定番になっているそうだ。
 今回の作品は、山形新幹線開業に向けての400系電車の甲種輸送。「新幹線」が在来線を輸送されるという話題性から撮影したものだ。この当時は撮影者もまばらだった甲種輸送だが現在はちょっとした「イベント列車状態」だとか。こういう列車もホームでカメラを構えている人には貴重なターゲットなのだ。
在来線用の仮台車での輸送だったが「400系は大きい」ということが印象に残っている。
(カメラ CANON NEWF-1、フィルム コダクローム PKL)
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2017年5月18日木曜日

6月の錦秋湖

 JR北上線の景観スポットでもある錦秋湖は、湯田ダム建設によって誕生した人造湖。
時期によって湖面に変化があるのが特徴で、農繁期には農業用水へ使用されることから紅葉の時期には水位が下がる反面、農繁期前には豊富な水量を蓄えた湖らしい光景になる。今回の作品は2003年6月に運行されたSL錦秋湖号。豊かな湖面を活かすよう対岸から撮影している。風光明媚な北上線は、温泉共々列車の旅を楽しめる路線。久しぶりに蒸機列車の登場を期待したいものだ。
SL運転は2007年以降中断されている北上線。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)



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2017年5月17日水曜日

カフェカー

 1988年C623の復活運転に際して誕生した客車がカフェカー スハシ44形。普通車から改造車ながらも内装はリメイクされ、車内では運行スポンサーの一社でもあったUCC上島珈琲による珈琲販売がなされていた。振り返ってみると片道2時間程の「C62ニセコ号」で、気分転換ができるカフェの存在は優れた旅客サービスだったように思う。今回の作品はUCCによる販売終了後物販スペースになった晩年の模様だが、落ち着いた車内には好感を持てたものだ。現在各地でスイーツやグルメをテーマにした観光列車が誕生している中で、その元祖的存在のカフェカーは現在も「冬の湿原号」用に健在だが活躍の機会が減っているのは残念だ。
サービスカウンターからの車内光景、ボックス席にはテーブルも設置されていた。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2017年5月16日火曜日

屋形船が来た。

 隅田川を行く屋形船。花見シーズンを終えた船は、心なしか一息ついているようだった。タイミングよく鉄橋に列車がやってくる。無責任に「もうちょっと、針路を左に!」と呟いても届く訳もなく船は淡々と川を下っていく。それが今回の作品。
 ふと思う、屋形船で賑わう隅田川で今春デビューのスタイリッシュな新型特急「リバティ」を絡めてみたら面白いのではないか。そのアイデアを表現できる季節はまもなくだ。
無茶な願望、「船にもダイヤグラムが欲しい」
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年5月15日月曜日

町屋界隈

 京成本線の町屋駅から観る「東京さくらトラム」は面白い。踏切を往来する人と進入待ちの都電が共存する光景をみることができるからだ。街のドラマの記録には構成力がポイント。この風景のどこに惹かれたか、その推敲が出来たときに作品の良し悪しは決まるようだ。
クルマのいない一瞬がシャッターチャンス
(カメラ CANON EOS7D、
2016年5月撮影)
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2017年5月14日日曜日

目立つ建物をどうするか?

 ファインダーにある派手な色彩や高層ビルをどう処理するか。この構図ではレンガ色の屋根の家が目立つ存在だった。今期の作品では建物の色を抑えるため半逆光で撮影しているが、同時に長編成の貨物列車の存在感を引き出している。同じ構図でも条件を変えることで得られる結果は、次の作品創りに活きてくるものだ。 
常磐線を行くブルーサンダーEH200。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年5月13日土曜日

岐路に立つ旭山動物園号

 運転開始時から子供たちに大人気のJR北海道「旭山動物園号」。観光シーズンの夏場に向けてのPRが待たれるが、今年の3月から6月では運行が設定されておらず加えて車両が経年により置換えが進む初期型の183系気動車であることもあり、今後の去就が注目される列車だ。さて次はどのようになるのだろう。現在の車両を使い続けるか、車両置換えで二代目「旭山動物園号」の登場となるのか、または既存の旭川特急「ライラック」「カムイ」に集約される事になるのか。楽しさからすれば二代目登場に期待したいもの。ここは人気スポットへのアクセスとしてのJR北海道の心意気を見せて欲しいものだ。
大胆なデザインは注目の的「旭山動物園号」
(カメラ CANON EOS7D)


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2017年5月12日金曜日

走る「さくら」広告

 広告媒体として路面電車を観るのは楽しい。スポンサーとなる地元企業の広告も多い事から「地域らしさ」を垣間見る事ができるからだ。車両のオリジナル性を求めるファンにとっては広告電車はタブーだが、視点を変えてみると車両一両をキャンパスに見立てて描かれた広告には作品としての面白さがある。今回の作品は「東京さくらトラム」に因んだ電車として注目されている城北信用金庫の広告電車。この広告だけは「さくらトラム」には相性が良いようだ。
都電へのラッピング広告料は、年間100万円とか。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年5月11日木曜日

異色のJR九州 キハ183系。

 JR九州の「パノラマカー」183系気動車は誕生以来、6回の「お色直し」を受けているユニークな車両。1988年「オランダ村特急」でデビューしたときは、オランダ国旗をモチーフにしたトリコロールカラーだったが、1992年「ゆふいんの森」への転用改造の際にメタリックグリーンへ変更。1999年からの「シーボルト」運用ではトリコロールカラーに戻ったが2004年「ゆふDX」用に三度目の改造を受けた際に漆色一色になった。今回の写真はその時代の作品だが、お色直しは更に続き2008年には鮮やかな山吹色に、2011年豊肥本線「あそぼーい!」への転用に際しては黒と白のツートンカラーになって現在に至っている。
 不思議なことにJR九州の183系気動車が充当された列車は、「ゆふいんの森」を除きいずれも短命に終わる「不運さ」があるようで、現在の「あそぼーい!」も昨年の熊本地震で豊肥本線の一部区間の不通に見舞われ他線区での運行に甘んじていた。だが「災い転じて福となす」、今年下期に「あそぼーい!」が別府~阿蘇間に戻ってくる吉報が入ってきた。これを契機に阿蘇山の麓を安住の地として定着することを期待したいものだ。

カラーデザインはJR九州ではおなじみの水戸岡鋭治 氏によるもの。
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP)
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2017年5月10日水曜日

グリーン車の日

 5月10日は1969年の運賃改定に際し等級制を廃止したことにより1等車がグリーン車になった日。緑のクローバーマークは、以後特別車両を示すシンボルとして新幹線から普通列車まで使用されている。
 普通車より「占有面積が広い」「設備が豪華」という理由から特別料金が必要となるという意味では1等、2等といった等級制に比べて「庶民的」になったグリーン車だが、例外だったのが普通列車用グリーン車で「占有面積、豪華さ」より「着席数」が優先されている。今回の作品は1962年に製造された定員64名のサロ111形と1972年製造の「急行列車並みの設備」で定員48名のサロ113形だが「座れない」という理由で沿線のグリーン定期族のお気に召さなかったのは後者だった。高度成長期からの通勤ラッシュの中では「着席」こそ特別車両に求められたニーズだったというエピソードだ。
 一方、優等列車のグリーン車では個室等を除くと設備的には大きな変化はない中、グレードを上げた設備はJR東日本「グランクラス」に代表されるように「更に特別扱い」される時代になってきた。鉄道旅の憧れでもあるグリーン車。これからも乗車するステータスを実感できる魅力ある車両であってほしいものだ。
定員数が幸いし30年余り使用されたサロ111形。
優等列車並みの設備を備えたサロ113形。成田空港旅客を意識した車両だった。
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2017年5月9日火曜日

年に一度のビュースポット

「ニューシャトル」の愛称が定着している埼玉新都市交通路線の正式名称は「伊奈線」。ゴムタイヤ式新交通システムの「伊奈線」は東北上越新幹線の高架線沿いに軌道が敷かれていることから、上り新幹線で伊奈線が見えてくると「間もなく大宮」の目安にもなっている。
 今回の作品は、大宮駅と鉄道博物館駅間にあるJR東日本 大宮車両センターから見た「ニューシャトル」。このときのお客さんの関心は高架より「地上」に向いていたが、タイミングが合えば新幹線と絡めてみるのも面白そうだ。年に一度の一般公開日だけのビュースポット。今年は5月27日土曜日にオープンする。
初代の1000系は2016年に引退した。
現在の主力は鉄道博物館開館に対応して導入された2000系、5色が揃っている。
 
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2017年5月8日月曜日

「東京さくらトラム」沿線はバラの季節

 東京さくらトラムこと「都電荒川線」の5月は春のバラが旬。線路際にバラが植えられている大塚や荒川エリアでは色鮮やかな花が車窓を楽しませてくれている。毎年この時期の楽しみのひとつがカラフルな電車と好きな色のバラを合わせての撮影で、本数が多い都電のメリットを活かして自由なアプローチができる良い機会となっている。5月中は車内にバラの装飾を施した「都電バラ号」も運行されていることあり、良いアクセントになりそうだ。
黄色に映えるローズレッドの都電。
この路線を代表する色彩はバラということが実感できる。

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2017年5月7日日曜日

名所 米神

 東海道本線 根府川~早川 間にある米神踏切付近のエリアは1980年代から好撮影地として知られている。特にSカーブを行く長編成の列車は見応えがあり、東京へ向かう15両の踊り子号や寝台特急は絵になったものだ。その名所を行く列車も世代交代が進み、気がつくと米神踏切を往来する「国鉄形電車」は185系「踊り子」号だけになってしまった。このエリアには20年以上訪れていないので、今でも「’80年代アングル」で撮影できるかわからないが国鉄時代のナナメ塗装に戻った「185系が走る風景」は今から意識して記録したいもの。いずれ殺到する「サヨナラフリーク」に翻弄される前に。
狙うは15両編成の「踊り子」号。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RFP)

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2017年5月6日土曜日

珍車「クモハユニ」。

 国鉄時代、最長車種記号は戦前の客車「マイロネフ」そして電車の「クモハユニ」だった。荷物室、郵便室、普通客室の合造車でもある「クモハユニ」は1980年代前半まで身延線に44形が、飯田線に64形が所属していた事もあって旧型国電ファン注目の的だった。その中で特に異彩を放っていたのが後部にも運転台を増設した飯田線のクモハユニ64形で1両でも運行可能なレアな車両として知られていた。
 このような合造車の誕生した経緯は、戦前から戦後にかけて横須賀線で荷物、郵便輸送がなされていたことによるもの。重通勤路線となる前の時代を偲ばせる車両だった。
 このクモハユニ64、実車は解体されて現存していないがNゲージによる模型化がなされておりそのユニークな姿を今尚見る事ができるのは嬉しい。
1形式1両のみのクモハユニ64。遭遇できるとラッキーだった。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム コダクローム KR) 


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2017年5月5日金曜日

記憶に残る色彩。

 なぜ海が青いのか・・・諸説ある中で「好き」なのは空の青を海が反射しているということ。今回の風景を見たときにイメージしたのは「明るく穏やかな海」だった。
 この「海らしさ」を表現できるよう現像してみるとモニターに「澄んだ藍」が映し出されてきた。落ち着きのある藍、ここでは空からの青が反射しているという説が納得できるようだ。
藍のクレール
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年5月4日木曜日

「緑」の日

 今回の作品は、5月4日が「国民の休日」だった頃に訪れた大井川鉄道。この時期の千頭付近は新緑真っ盛り。その中で行楽客向けに増発された蒸機列車を狙ってみる。爽やかな五月の風を感じながらのファーストショット。「やはり新緑は良いなぁ」と呟いたこの日が後に「みどりの日」に改称されるとは当時は思いもよらなかった。「みどりの日」、季節柄5月4日にはよく似合う。こういう祝日もいいものだ。
蒸気復活の先駆者大井川鉄道だが、この312号機は2007年に廃車になっている。
(カメラ CANON NewF-1、フィルムフジクローム RVP)


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2017年5月3日水曜日

和気あいあいだった北四線踏切

 函館本線 倶知安~小沢(こざわ)間にある北四線踏切は、羊蹄山を背景に札幌へ向かう下り列車を撮影できるお立ち台として知られているスポット。今回の作品は「C62ニセコ」号が運行された日のスナップだが、この日は本運転前の試運転にも関わらず御覧のとおりの大盛況。
 今も昔も名所には人が集まるものだが、モバイル機器等がない当時では待ち時間には同好の士との話に花を咲かせるのが定番だった。当時は複数台のカメラと普及し始めた家庭用VTRを三脚にセットした方も多かったが、ギスギスした雰囲気はなく「お行儀」は良かったことが印象に残っている。この頃はそういう時代だった。フィルムに残されたGWの記憶は今も色褪せる事はない。 
人出も凄いが、砂利道に駐車するクルマの列も凄かった。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2017年5月2日火曜日

ひねもすのたりのたりかな

 心がリラックスしているときは、物事をシンプルに見ることができるもの。感動を表現するのに余計な言葉はいらない。この時の光景で頭に浮かんだのは「ひねもすのたりのたりかな」。与謝蕪村の句「春の海 ひねもすのたり のたりかな」からの抜粋だが、長閑さを伝えるにはこれで十分だった。
五月の風の中、絶気運転もまた良し。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年5月1日月曜日

Playback「2011.5.1」

 2011年5月1日は初めていすみ鉄道を訪れた日。その切っ掛けとなったのは、いすみ鉄道でJR西日本から譲渡されたキハ52形ディーゼルカーの営業運転が始まったことによるもので、それまでは同じ県内の鉄道であるにも関わらず足が向かないエリアだった。
 その中で高校時代の友人と「キハ52見物」という夷隅詣をしたのはツートンカラーの国鉄気動車標準色にリメイクしたという事も大きく、以後この「何もない」沿線に幾度も房総横断する機会が増えたのはこの日の印象が大きく影響したようだ。5月1日はいわば「いすみ記念日」。ちなみにこの時の最初のアプローチは大多喜駅訪問だった。
水田に映える「国鉄標準色」、今は新車キハ20型に施されている。
(カメラ CANON EOS7D)
大多喜駅、「渋い!」が第一印象だった。
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