2017年2月28日火曜日

緑一色

 SL列車で有名な大井川鉄道は、私鉄各社のオールドトレインが走っていることでも知られている。元 近鉄、南海、東急の電車が活躍している中で、緑の濃淡の旧塗装をまとった元 南海21000系は常緑樹が多い沿線には映える存在だ。南海時代は高野線山岳区間を往来した昭和30年代のクラーマー、川根路に残る2編成が最後の活躍をしている。
濃緑&淡緑
(カメラ CANON NewF-1、フィルム エクタクローム EB)

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2017年2月27日月曜日

折り返し

 今日2月27日は誕生日。いくつになっても知人からのおめでとうメールやSNSからメッセージを頂くと気分は良いものだ。その中で誕生日に因んだ好きな言葉がある。
 「人生ってのは二十歳から始まるんだ。君はまだ人生を折り返したばかりなんだよ。」自分のかかりつけ医から頂いたものだ。なるほど「成人」は「生人」でもあり、レ点を付ければ人生になるとは言い得て妙なもの。ホンマかいな?的な「迷言」もある中で何故か印象深く残っている。マラソンでも勝負の分かれ目は折り返し地点過ぎからという。急がず、焦らず、そして壊さずに歩んでいきたいもの、最近そう思うようになってきた。
五月晴れ
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2017年2月26日日曜日

やり繰り上手

 京成電鉄初のオールステンレス車3600形電車には外観上全車「先頭車」の編成が存在する。編成を6両から8両に改組する際に余剰となった先頭車6両を集め再生させたもので、電装した4両では制御方式をオリジナル車の界磁チョッパからVVVFインバータ制御に変更しているのが特徴。6両編成のため運用は本線での普通列車が主だったが最近中間車2両を脱車し4両化されたことで今後は金町線でも運用可能になった。8両編成のオリジナル車は廃車が始まったが、この異色の3600形はしばらくその姿をみることができそうだ。
外観は全車先頭車、知る人ぞ知る京成の名物電車。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年2月25日土曜日

窓の灯り。

「カシオペア」からこぼれてくるダイニングカーのテーブルランプを狙ってみる。1月から運行されていた「カシオペア紀行」札幌行は今週末が最終。今後のクルージング列車は「四季島」に継承されるという。今後の去就が気にかかる「カシオペア」、札幌からの上り列車が上野に帰ってくるのは月曜日になる。
ディナータイムへの誘い
(カメラ CANON EOS7D)
今日の牽引機はロイヤルエンジン。


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2017年2月24日金曜日

筑波山麓から消えた鉄道

 筑波山麓を目指す鉄道だった筑波鉄道は、関東鉄道筑波線から分離され1979年に誕生、廃止は1987年4月1日という短命だった。国鉄分割民営化がなされたこの日から第三セクター鉄道として再出発した旧国鉄路線と異なりひっそりと消えていった筑波鉄道、廃線跡はサイクリングロードになっているという。2017年は分割民営化から30年、再びローカル線のあり方が問われようとしている。この問いに対して民間経営になった各鉄道会社、沿線自治体はどういう答えを導くのだろうか。
筑波山を背景に行く筑波鉄道のディーゼルカー。
建設当初の計画では真岡を経て宇都宮までの延伸が見込まれていたという。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)
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2017年2月23日木曜日

有楽町を観る

有楽町界隈はここ10年程で変貌したエリア。特に2007年開業した有楽町イトシア建設による再開発では、この地に残っていた戦後に建てられた低層建物が一掃されたことは記憶に新しい。今回の作品は100系新幹線が健在だったころのスナップだが、この頃と変わっていないのは線路と正面の有楽町電気ビルと右手に見える東京交通会館くらいで、今では信号機が見える新幹線のガード下を通る道は駅前広場の一部として歩道に変わっている。次の大きな変貌の機会は2020年の東京五輪。再開発が進むエリアの記録は早めにしておいた方が良さそうだ。
有楽町に似合った「二階建て新幹線」
(カメラ CANON EOSRT、フィルム フジクローム RDPⅢ)
 
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2017年2月22日水曜日

直前の一本

 列車本数が圧倒的に少ない路線では、一本の列車が貴重な被写体になる。撮り逃すとメインの列車まで何も来ないということも珍しくない。今回は2014年12月17日の本ブログ「厳冬の釧網本線」で撮影した「SL冬の湿原号」の直前の一本。列車の撮影位置をファインダーで確認できたことは大きかった。
 デジタルカメラでは撮影後モニターで確認することができるがフィルム時代は自分の感覚が頼り。そういう緊張感は心地よかった。「心地よさ」は次のモチベーションに繋がるがその逆はない。「つまらなく」なった時は、立ち止まって振り返ってみることも大事。何かに気づく切っ掛けがあるはずだ。
SL撮影の有名ポイントも気動車では平凡。これも気付き。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP100)

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2017年2月21日火曜日

混色電車


ダイヤ改正が行われる事の多い3月近くになると、改正後に使用される車両の転配が具体化してくる。国鉄時代、車両の転属は全国規模の移動がなされていたこともあり、思わぬところに意外な車両が登場する珍風景が見られることも多かった。
 今回の一枚は1984年「常磐快速に4色電車がいる」という情報を元に撮影に向かった時のもので、所定の青緑の編成に山手線の黄緑、京浜東北線の青、総武線の黄色が連結されていたというもの。結果として出合ったのは黄緑が外れた3色止まりだったが、転属先のラインカラーに塗り替えるまでの過渡期ならではのエピソード。良く見ると背後の中距離列車も従来色と新色の混色となっている。当時からファンが喜ぶ事は国鉄としては苦肉の策でもあったが、情報伝達が限られていたこの時代は人が殺到することもなく良い意味で大らかだった。逆に今は情報に左右され過ぎているようだ。
青は浦和区、黄色は宮原区からの転属車を組み込んだ常磐線快速
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)

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2017年2月20日月曜日

ディープスポット

  秩父鉄道 和銅黒谷駅は「和同開珎」で有名な和銅遺跡の露天掘り跡の最寄り駅でもある。元号「和銅」はこの地から自然銅が発見され708年に朝廷に献上、これをきっかけに元明天皇が元号を変更したと伝えられている程、曰くつきの遺跡でもある。和銅遺跡近くにある銭神様 聖神社といい、この一帯の観光スポットはディープで面白い。
 今回の作品は和銅黒谷駅近くの横瀬川橋梁を行く貨物列車を狙ったものだが、回送の機関車を連結した珍列車。秩父を行く貨物列車も中々ディープだ。
荒川と横瀬川が合流する
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP) 
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2017年2月19日日曜日

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿

 庭木の剪定法として知られる「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」、梅では無駄な枝が付かないように枝を剪定することが良いという故事だが、フィールドで見映えのする梅は枝が伸びた堂々とした樹。特に花が咲き始めるこれからの季節は魅力的だ。こういう時に役にたつのは花や風景写真のテクニックで、これらを柔軟に取り込むことで新しい視点が見えてくる。「梅を撮る〇〇、梅撮らぬ〇〇」、さて〇〇に入る言葉は何だろうか。
澄んだ青空に映える。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年2月18日土曜日

惜別583系

 波動用に残っていたJR東日本の583系電車が4月8日で引退する事が秋田支社からリリースされた。マニアの定番「まだ使えるのに・・・」「もったいない・・・」とは言いがたい程、長年酷使された583系には「よく頑張った」という賞賛の言葉を贈りたい。この電車の価値は、昼夜運行された特急時代と衰退期から派動用に転じた晩年では異なるが、最も華やかだったのは東北、九州を往来した時期であることは間違いない。特にパンタグラフ8基を連ねた13両編成の東北特急は忘れがたいものだった。今回は惜別の意を込めての全盛期の肖像をアップしてみた。
べネシャインブラインドが特徴の583系、だが寝台時には振動音に悩まされた。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RSP)
ラッシュアワーを避ける「ゆうづる14号」は撮りやすい列車だった。

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2017年2月17日金曜日

4&5+6

 JR東日本の新幹線はカラフル。E5系「はやぶさ」は緑、E6系「こまち」は赤といった特徴あるカラーリングは、沿線の子供からも人気があるようだ。王子にある「北とぴあ」展望フロアーから新幹線を眺めていると、ふと浮かんだフレーズが「5+6」。今回のタイトルは対向列車にE4系を絡めたことによるものだが、次は北陸新幹線E7系と絡めてみても面白そう。空気が澄んでいる今のうちに再訪してみたくなった。
屋根が汚れていない編成を狙うのがコツ。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年2月16日木曜日

サヨナラは突然に。

 JR北海道の10日付リリースによると、釧網本線の冬の風物詩でもある「SL冬の湿原号」の牽引機が2月11日以降ディーゼル機関車に置き換わるという。機関車トラブルによることが原因ということだが、代替の蒸機がない現状ではやむをえないという事だろう。この時期の釧路観光は「SLしかないよ~」といわれるくらい地元に定着していた「SL冬の湿原号」。これで今冬の「SL運行」が終了とは寂しい限り。心機一転、来シーズンの運行に期待したいと、今から来年の事を言えば鬼が笑うか。
川湯温泉行ではDLが補機に付いた「SL冬の湿原号」。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
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2017年2月15日水曜日

伊豆らしい電車

 古くから関東圏の温泉&マリンリゾートエリアとして知られている伊豆半島。鉄道によるアクセスがメインだった頃、熱海や伊東でこの電車をみるとリゾート気分にさせてくれたのは伊豆急行の100系。オーシャングリーン、ハワイアンブルーと称される塗装、車内は固定クロスシート、編成にはグリーン車を連結、短期間だったがサントリーが寄贈した食堂車も在籍した観光客を意識したコンセプトは、伊豆急行線に乗り入れてくる国鉄車両とは一線を画したものだった。100系は世代交代により現在1両が残るだけとなっているが、そのコンセプトは「リゾート21」、昨年のJR651系「伊豆クレイル」、今年の「THE ROYAL EXPRESS」へと継承されている。これらが集う今年の伊豆急行は面白くなりそうだ。
2002年に一度引退したが2011年に本線復活した100系
(カメラ CANON EOS-1N RS,フィルム フジクロームRVP)

 
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2017年2月14日火曜日

鉄道博物館のクモハ40

 2015年2月14日のブログ「チョコレート色の旧型国電」で紹介したクモハ40形は、現在青梅鉄道公園と大宮の鉄道博物館で観ることができる。その中で鉄道博物館に保存されている74号車は前頭部が半流型であることが特徴。車内に入る事も可能なので戦前の通勤電車の雰囲気を体験できる貴重な車両だ。現役時代、茶色の車体は薄汚れた印象だったが時が経つと見方も変わってくる。鉄道博物館と隣接する大宮車両センターとはレールで繋がっていることもあり、たまには「虫干し」を兼ねて屋外でみてみたいものだ。
単行運転できることから、第一線を退いた後も職員輸送用に活躍したクモハ40。
(カメラ CANON EOSRT、フィルム フジクローム RDPⅢ)

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2017年2月13日月曜日

立入禁止

 冬の釧網本線はしばしば定時運行が妨げられる。原因は野生のシカ。シカが線路に立ち入るケースが見られると、列車は線路から離れるよう減速して汽笛を鳴らすか停車してシカが去るのを待っている。保護動物が相手ならではの苦肉の策だが、それでも時には事故に至ることもある。線路に立ち入ってはいけない・・・が通用するのは人間だけのようだ。
「線路に立ち入るシカ」、それとも「シカの生息エリアに敷かれている線路」。
(カメラ CANON EOS7D)
 
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2017年2月12日日曜日

逞しきキハ40

 今日の気象情報では寒波の影響による大雪で日本海側では警戒が必要という。雪に慣れた降雪地区でも突然の大雪には驚かされるもので、これ以上雪による被害が拡大しないことを願いたいもの。
 近年雪に弱くなった印象もある鉄道だが、豪雪地区では頼りになる交通機関であることも事実。その中で冬場で頼りになるのは寒冷地仕様のキハ40形ディーゼルカー。国鉄末期の車両だがその頑丈さは豪雪地区では逞しい存在。積雪もなんのその、昭和世代の老雄は安心感も運んでくれるようだ。
間合い運用で磐越西線 野沢まで運行される只見線用キハ40。
(カメラ RICOH GRデジタルⅡ)
 
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2017年2月11日土曜日

ともしび

 到着した電車からは沿線の厳しい降雪状況が伺えた。折り返し運転に備え前照灯が燈ると白熱球の暖かさを感じつつ、ゆっくりと雪が溶けていく。数分後には再び雪との戦いが待っている降雪地区の電車は厳しくもあり、そして美しい。
冬のスプリンター
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
 
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2017年2月10日金曜日

日の丸構図

 日の丸構図は画面の中央部に被写体を入れる構図で、「HOW TO」本では良くない構図と言われている。今回の作品は蓮氷が張る釧路川を行くディーゼルカー。青空と川に浮かぶ氷、そして列車とのバランスに苦慮した思い出がある。試行錯誤の結果、選んだのが「日の丸構図」。冬寒の雰囲気を出すために若干青空の割合を増やしているが、これも「日の丸」。三脚はこういう構図を固定する時こそ使いたい。
蓮氷&青空の中を行くキハ54。
(カメラ CANON EOS-1v HS、フィルム フジクローム RVP)

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2017年2月9日木曜日

ラウンジカー

往年のブルートレインのロビーカーから発展したラウンジカー。「カシオペア」までは車両用途記号は国鉄時代に制定された規程に準じて普通車の「ハ」だったが、JR九州「ななつ星」ではマイ77、最新のクルーズ車両JR西日本「トワイライトエクスプレス 瑞風」ではキラ86なる車両に変化している。旧1等車を示す「イ」はともかく貨車の積載重量記号「ラ」が、ラウンジカーに登用されるとは思いもよらなかったこと。豪華列車に「ハ」では収まりが悪かったのだろうか苦肉の策にも思える。では最後にJR東日本「トランスイート四季島」ではどうだろう。「E001-5」と車号で上手くまとめており、この点では一歩リードしているようだ。
 表記は各社三様だが、いずれも「ハ」の範疇を超えた車両である事は共通している。次はメインの「おもてなし」で競って欲しいものだ。
「カシオペア」のラウンジカー「カハフE26形」は電源車を兼ねている。
(カメラ CANON EOS7D MarkⅡ)
「四季島」ラウンジカー「E001-5」は5号車。
E001形は一編成のみという希少性が際立っている。


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2017年2月8日水曜日

構成力

 昨年2月10日のブログ「レアになった『後ろ向き』運転」で紹介したように、現在蒸機の後ろ向き運転を見ることできる列車の一つに重連運転時の「SLもおか号」がある。真岡から下館への回送ながら、客車を挟んで前後に二台の蒸気機関車が連結されるのでファンからも注目されている回送列車だ。
 今回の作品は、見頃をむかえた梅をメインに白煙が客車にかかる瞬間を「後ろ向き」ならではの構図で狙ったもの。こういう場面ではそこにあるものをどう活かすか、観る人にどう伝えるかを意識して構成することが大切になる。個性的な作品を創るキーポイントのひとつには構成力もあるようだ。
今年の重連は2月19日、残念ながら梅の見頃には早そうだ。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年2月7日火曜日

「国鉄」207系。

 2月7日に因んで国鉄207系電車をとりあげてみたい。207系は国鉄初のVVVFインバータ制御電車として1986年に製造された試作車900番台と、民営化後にJR西日本で製造された量産車に分けられるが、設計思想の違いもあり実質これらは別形式とみなされている。
 国鉄時代、VVVFインバータ制御方式の開発ターゲットは北陸新幹線だったことから、試作車は性能比較という目的を兼ね当時最新のアルミ車体&電機子チョッパ方式の203系が運用されていた常磐緩行線に投入された。
 結果として高額な製造コストに比べ、当時のパワーエレクトロニクスでは期待された性能を発揮するまでに至らなかったことにより、JR東日本でVVVFインバータ制御の採用は1992年、209系試作車の901系まで待たれることになった。
 209系誕生後JRの電車はVVVFインバータ制御方式が一般的となったが、その先駆車となった207系は量産改造されることなく、2009年後継になるE233系2000番台の誕生と共に役目を終えている。
一見すると前面に非常扉を設置した205系に見える207系
カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RVP) 
2009年12月5日、さよなら運転時のスナップ 
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2017年2月6日月曜日

あっさり、こってり 

 デビュー時の運行トラブルで有名になった山手線の新形電車E235系、最近はトラブルも落ち着いているようで一編成のみの虎の子的存在だが沿線で見る機会も増えている。
 この車両に乗車してみると、ラインカラーが大幅に簡素化された外観に比べ、車内は黄緑色の吊り手や広告用ディスプレイが目につく「こってり感」がありそのギャップには驚かされる。
 計画では2020年東京オリンピック前には山手線全編成がE235系に置き換わるという。首都圏でラインカラーの果たす役割は大きい中で、今後「緑の山手線」のステータスをどのように維持していくのかが注目されそうだ。    
「緑ドアの山手線」、ラインカラーはホームドア越しに見えるだけで十分なのだろうか。

ドアが開くと「銀色の電車」。

黄緑の吊り手が特徴の車内。吊り広告は残置された。
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2017年2月5日日曜日

山手から富士山麓へ

 富士急行の6000系電車は元JR東日本の205系。山手線、京葉線を経て2012年から富士急に導入され現在4編成が活躍中だ。特徴としては側窓が2段サッシの量産先行車が中心になっていることで、内外装は工業デザイナー水戸岡鋭治氏によりリメイクされているが、ベンチレータの撤去、パンタグラフが2基になったことを除けば原形を留めている。
 11両で運行された山手線時代とは異なり富士急行では身軽な3両編成で運行されており、現在では沿線の足として定着している。JR東日本では活躍の機会が減りつつある205系だが、富士山の麓を行く仲間は暫く安泰のようだ。    
撮影名所を行く6000系、車窓からの景色は高層ビルから富士山に変わった。
(カメラ CANON EOS7D)

内装は木目調に。なぜか暖簾も。
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2017年2月4日土曜日

茜色の空

 フィルムでの撮影では、陽が沈むと撮影は終わりといった節目があった。夜景をバルブ撮影するという荒業もあるが、撮影できるギリギリの時間まで粘る動機付けになるのが空の表情。特に茜色に代表される夕陽は魅力的で、どのようにフィルムに定着させるかが腕の見せ所になる。
今回の作品は空に惹かれて選んでみたポイント。停車駅が近いため蒸機撮影では見向きもされない場所でも空の表情によって良い雰囲気に仕上げることができた。こういう自然からのプレゼントはありがたい。
茜色の雲、磐梯山を包む。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
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2017年2月3日金曜日

夜の帳へ

 今回の作品は、長旅を終えた東北特急をイメージしたもの。なぜ東北特急なのか、この駅の光景が終着青森駅に重なったのかもしれない。ふと思う、この列車を撮影した21時台に青森へ到着する583系特急「はつかり」はあったのか。調べてみると1980年代には青森着21:25の列車があったそうだ。懐かしさを感じたのはそのためか。古の記憶、やはりこの車両は夜が似合う。
青いシートが現役当時を偲ばせる583系。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)

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2017年2月2日木曜日

見せるか、語るか。

 WEBでブログを見ていると、写真と文字のどちらが主なのかわからない内容に出会うことがある。 普通の写真を文字表現で「作品」に仕上げてしまうセンスは素晴らしい。だが時には振り返って、今の自分の立ち位置を確かめてみてはどうかとも思う。それで良いのかと。
 驚きと感動を与えてくれる作品が、作者の豊かな感性が垣間見れる写真であるなら文字は簡潔で良い。逆に文字で「雄弁に語る」ケースは、写真の出来は別にして「こうあるべきだ」といった意思を示すには有効だろう。 目指す方向はどこか、今の自分はどちらだろうか、を知っておくことは大切な事。それが作品を研ぎ澄ます次のステップへと繋がっていくものだ。    
釧網本線を行くディーゼルカー。大きな曲線を表現する構図をつくってみた。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP100)
    

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2017年2月1日水曜日

地元の足として

 只見線 会津坂下駅での6:40頃の光景は、地域の足として鉄道の存在を垣間見る事ができる。到着する上り一番列車は通勤通学の大事な足。だが、次にこの駅に上り列車が来るのは始業時間に間に合わない8:20頃。これもローカル線の現実。  
列車は時刻とおりに到着する故、寒さ対策も人それぞれ。
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP100)
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