2018年2月28日水曜日

穏やかな午後

 同じ光景でも条件によって見える景色は変わる。一年を通じて好きな時間帯は早朝だが、冬場なら午後も良いものだ。今回の作品はそんな冬の穏やかな午後のワンシーン。その場の雰囲気を壊さないように居合い抜きのように「速写」している。スナップではスピーディーが第一、さらには連写するよりワンショットの方が結果は良いようだ。
今では見ることはない金町駅での押上行。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2018年2月27日火曜日

暗雲のち晴れ

 今日2月27日は誕生日、今年もお祝いのメッセージを親友のみならずSNS上の友達からも頂きとても感謝している。昨年の本ブログでは、かかりつけ医からの言葉「人生の折り返し」を紹介したが、実際には折り返した復路に小さな異変が待っていた。何かおかしい。それを気づかせてくれたのも日頃、身体のケアでお世話になっている別のかかりつけ医。検査の結果、内科では異常なかったが答えは神経内科にあった。
 人の縁にあらためて感謝した出来事、その気分は「暗雲のち晴れ」。
雪晴れ
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP) 
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2018年2月26日月曜日

隠し味(2)

 カメラ散歩で見つけた線路際に植えられた梅の木。地元ならではの地の利を生かして満開の瞬間を狙う。梅の花を活かすため、このポイントでは半逆光下で構図を選んでみた。鉄道主体でも、状況に応じて他のジャンルの撮影手法を取り入れてみるのは大切な事。特に光線の使い方では「ネイチャー」と「(お)ねーちゃん」の撮影テクニックは参考になる。
数本の木でも切り取り方によって様になる。今、この木は宅地造成の関係で切られている。
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP)

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2018年2月25日日曜日

ここはいつか来た駅

 平成11年に初訪問した蒲原鉄道 村松駅にはどこか懐かしさがあった。この光景どこかでみたことがある。思い起こせば、昭和40年代前半頃の都市部から一歩離れた住宅地の駅の光景に似ているのだ。更に停車中のツートンカラーの電車は、昭和33年に当時の西武鉄道標準色のまま入線したモハ61形。まさに古の「西武鉄道」のワンシーン。だが、廃線になった今では、これも追憶の彼方の光景になってしまった。

廃線後、屋外保存されているモハ61形、保存状態が気になるところだ。
(カメラ CANON EOS RT、フィルム フジクローム RDPⅡ)
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2018年2月24日土曜日

コルゲートはオールステンレスカー第一世代

 オールステンレスカーが日本に導入されたのは1962年。東急車輛製造(現 総合車両製作所)がアメリカ バッド社との技術提携によって製造を開始して以来50年以上が経過している。創生期のステンレスカーは、ステンレス鋼加工の歪み取りが難しかった外板にコルゲート板が用いられていることが特徴で「第二世代」と称される1978年に製造された「軽量ステンレス車両」までは標準だったこともあって、今もステンレスカーといえばコルゲート板を連想してしまう世代は、この時代の影響が色濃く残っているようだ。
オールステンレスカーの技術革新は外板でも確認できる。コルゲートは「軽量ステンレス車両」ではビードに変わり、現在はフラット外板の時代になっている。さて、思い出に残るステンレスカーはどの世代だろうか。
弘南鉄道の元東急7000系には、バット社の技術が残る。
(カメラ CANON EOS7D)

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2018年2月23日金曜日

東シナ。

「東シナ」はかつてのJR東日本品川運転所の略号で、東はJR東日本東京支社、シナは品川の電報略号を組み合わせたものだ。この「東シナ」は、昭和25年から東京鉄道管理局時代の品川客車区の表記だったが、昭和44~62年は東京鉄道管理局の再編で東京南鉄道管理局管轄となったことで「南シナ」へ、そして民営化に際してJR東日本東京支社管轄になり「東」に戻った経緯がある。その新生「東シナ」の看板列車はかつて「殿様列車」と称された博多行「あさかぜ」。今回の作品は仕業前整備を受けている「あさかぜ」で、当時のスペシャルカーを連ねた存在感は名門特急に相応しいものだった。その東シナが廃止されたのは平成11年。現在、このエリアは品川新駅建設を中心にした再開発の中にある。
シングルデラックス、ヂュエット、カルテット、食堂車を連ねた「あさかぜ」、15両編成は長かった。
(カメラ CANON NeF-1、フィルム フジクローム RDPⅡ)



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2018年2月22日木曜日

オフシーズンの「ばんえつ物語」。

 今回の作品は2002年の「みなかみ物語」号。「ばんえつ物語」客車のオフシーズン期間を利用して運転される臨時列車で、毎年ではないが上越線 高崎~水上間を運行するイベント列車。客車の数が減っているJR東日本の中では、オフシーズンの「ばんえつ物語」客車は貴重な存在。それを活用しての他線区への遠征は、新たな利用客開拓のプロモーションでもある。そんな今年の目玉遠征は栃木デスティネーションキャンペーンのフィナーレを飾る「那須野物語」。6月30日に大宮~黒磯間に運行される。
「ばんえつ物語」諏訪峡を行く
(カメラ CANON EOS-1NRS、フィルム フジクローム RVP)

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2018年2月21日水曜日

カンバン付国鉄急行。

 国鉄時代、全国各地の急行列車からヘッドマークが廃止される中、最後まで装着されていた地域が房総と四国。両地域とも誤乗防止が目的で「優等列車」故の必要なサービスだった。特に始発駅の両国、高松では「列車に『カンバン』があるから解りやすい」という乗客の声は無視できなかったという。ヘッドマークを路線別に色分けする手法は共通で、更に晩年の房総急行では愛称ごとにイラストが加えられている。
 今回はその二地区のマークを並べてみた。
急行「内房」はブルー&ヨット
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)

土讃線は赤、徳島線は濃紺。



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2018年2月20日火曜日

平成らしさ。

 今回の作品は2010年の2月に撮影した有楽町 東京国際フォーラムを背に行く「500系のぞみ」。月末をもって定期「のぞみ」運用から外れる500系を惜別するかのように配している東京国際フォーラムは、1997年(平成9年)完成の500系と同期生。バブル感漂う建築物と「夢の21世紀」から飛び出してきたかのような500系とのコラボに「平成らしさ」を感じたのは私だけではあるまい。「平成時代」の郷愁は、案外すぐ傍にもあるものだ。
のぞみ29号、いざ西へ。(カメラ CANON EOS7D)
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2018年2月19日月曜日

きっかけ。

 まもなく梅の季節がやってくる。梅で思い出す名所のひとつに今回の高尾梅林がある。フィルム時代は毎シーズンのように通っていたが、近年疎遠になっているのはスギ花粉の影響だけでなく、中央線を行く列車に新鮮さを感じなくなった時期とも重なるところがある。その中、昨年末に新形「スーパーあずさ」がデビューした。この新形車両を梅と絡めるとどのようなイメージが出来上がるだろうか。そう思うと久々に足を向けてみたくなった。花粉対策を万全にして。
「あずさ色」が春を通り抜ける。
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP)

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2018年2月18日日曜日

NDCシリーズ。

 NDCシリーズは、新潟鐵工所(現 新潟トランシス社)が地方鉄道向けに製造した気動車で16~18mクラスのコンパクトな車体が特徴。1980年代から20年間に渡って製造されていることもあり鉄道各社に兄弟形式が在籍し、内装外装の違いだけで地方鉄道では標準的な気動車になっている。JRでも東日本を除く旅客会社で導入実績があり、今回の久大本線を行くJR九州キハ125形もNDCシリーズ。地方鉄道にとって、現状に即したコストパフォーマンスに優れた車両の導入は共通の課題でもある。その一翼を担うNDCシリーズ、現在はバリアフリー対応の「第三世代」へ進化している。
国鉄「本線」を行く軽快なNDC車。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)


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2018年2月17日土曜日

冬の湿原号から消えたヨ

 1月27日から釧網本線、冬のイベント列車「SL冬の湿原号」の運転が始まった。昨年は突然のSLの故障でDL(ディーゼル機関車)による代替運転がなされていたので「SL」としては実質2年ぶりの運行になる。今年の「SL冬の湿原号」、映像で観ると従来「展望車代用」で連結されていたヨ3500形が外されていることに気がついた。データを調べてみると運行されていた4350号車が2016年7月に廃車となっていることから、編成の変更は昨シーズンから行われたことになる。ファンからすると客車だけの編成は歓迎できるが乗客の「ほぼ100%」が観光客というイベント列車のアトラクションとしては物足りなくなった感もある。そんな今シーズンの運行も残すところあとわずか。トラブルなく終わることを願うのみだ。
ヨ3500形にとって最後の営業列車になった「冬の湿原号」。
(カメラ CANON EOS7D)

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2018年2月16日金曜日

表舞台から消える国鉄コンテナ車。

 国鉄時代「フレートライナー」輸送用のコンテナ車として製造されたコキ50000形の運用が3月末で終了するという。高速貨車の先駆車10000系に対し最高速度は95km/hに抑えられたが、並行ダイヤで夜行旅客列車と同列の運用が可能な事、牽引機関車を選ばないという汎用性の高さから1971~76の6年間に製造された総数は3600両を越え、国鉄コンテナ車の代表格になった。積載コンテナ数は、新形5t(12ft)コンテナC20系列では5台、10t(20ft)コンテナも3台搭載できたこともあり、高速貨物列車はコキ50000形の高速貨物B中心に替わっていった。その「立役車」が表舞台から消える。去る者への万感の想いを込めて、今回だけは全盛期の東海道本線「高速貨B」をアップしておきたい。
EF66牽引の50000系高速貨物B。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RFP)

「コキ50000積載禁止」の注意書きも役目を終える。

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2018年2月15日木曜日

杞憂。

 鉄道博物館のPRによると7月5日に新館がオープンする。オープン日が決まったことにより、予てより進めていた本館リニューアルの全貌がより具体的になるだろう。今回、追加される展示車両のリリースはなされていないが、まずは新館オープンに先立って3月14日からは「二階建て新幹線」E1系MAXの屋外展示が始まるという。今後のPRが注目される中で、逆に展示から外れると危惧される車両もある。それが「ひばり」の次位に連結されているモハ484形で「大物新人」クハネ583形に場所を譲る可能性があるからだ。杞憂であって欲しいと願っているがさてどうなるか。言えることは展示車両を「戦力外選手」にしてはいけないということだ。
交直流電車の特徴がわかるモハ484は貴重、鉄道博物館のみに保存されている。


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2018年2月14日水曜日

仲良きことは美しき・・・かな?

 今回の作品は1992年12月に運行されたJR東日本「レトロ ミステリートレイン」、機関車EF58、旧型客車共に「ぶどう色」というレトロ感のあるイベント列車だった。本来「ミステリー列車」では「目的地」、「どういう経路で向かうか」が注目の的になるが、このときの関心は「本命」EF58 61号機の不具合によってJR東海から借り入れられた122号機に向いていた。他社の機関車同士による「呉越同舟」は珍しかったこともあり、悪天候下でも撮影の動機付けとしては十分だった。上場前の両社のエピソード、「仲良きことは美しきかな」。
山手貨物線を行く「ミステリートレイン」(回送)。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RDPⅡ)  

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2018年2月13日火曜日

パンクで走った「あさま」

 北陸新幹線開業前まで信越線特急「あさま」に使用されていた189系電車、現在はJR東日本の波動用車両として八王子支社と長野支社に残っているが、前者分は本年度末までという噂が囁かれている。振り返ってみるとEF63形電気機関車の助けを借りて難所 碓氷峠に挑む「あさま」号は魅力的な被写体だったが、同時に乗客側にとっては乗り心地の悪い列車でもあった。理由は急勾配区間通過に際して横川、軽井沢両駅停車中に台車をパンクさせていたことによるもので、急制動によって連結器に掛かる力(自連力)による列車の座屈現象への重要な対策だった。
 更に見モノだったのは、補助機関車を切り離す駅でパンクしている台車へ空気を供給するため「あさま」のコンプレッサーが一斉に唸りをあげたこと。列車の旅にはエピソードがあったほうが記憶に残るようだ。
只今、空気バネに充填中。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)

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2018年2月12日月曜日

ハイパー有明


「ハイパー有明」というタレントのような愛称を持つ列車は、1990~92年までJR九州初の新造特急車783系「ハイパーサルーン」による特急「有明」に実在していた。後に特急「つばめ」が誕生するまで最高速度130km/h可能なJR九州のフラッグシップトレインだった「有明」号、その中でユニークな運用として知られていたのが豊肥本線の水前寺への乗り入れだった。非電化区間の熊本~水前寺間をディーゼル機関車に牽引、推進されての運転は国鉄時代の1987年から実施されていたが、実際に推進運転を見たときの驚きは今でも印象に残っている。九州には古の頃から一味違う工夫とアイデアが溢れていたようだ。
DE10の次位の車掌車は電源車。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2018年2月11日日曜日

お好みは・・・どっち?

 今回の作品は1997年の「SLえちご阿賀野号」。牽引機として秩父鉄道「パレオエクスプレス」のC58363が起用されたことで知られているが、この列車にはもう一つのサプライズがあった。それが補機DD51の存在で往復共C58を正方向で運行させるため、転車台のある新津との回送列車用として連結されていた。今回の作品は、前後で異なる機関車の「SLえちご阿賀野号」を撮ったもの。並べてみないと別列車のようだ。さて、皆さんのお好みはどちらだろうか。
三川付近を行くC58「SLえちご阿賀野号」
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDPⅢ) 
DD51+12系客車も今では貴重な組み合わせ。

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2018年2月10日土曜日

散策のコツ。

 JR日暮里と西日暮里は目と鼻の先にある至近距離の駅。その近さを活かして日暮里駅から観光名所の谷中銀座商店街経由で西日暮里方向へ歩いてみるのも趣がある。散策の楽しみは横道にそれることだが、フラフラしてみると「あっ、ここに出るのか!」と驚くことは多々あること。この日の発見は日暮里駅界隈を眺められるポイント。ここでどのように纏めてみようか、と推敲してみるのも面白そうだ。
上野へ向かう上越新幹線「とき」
(カメラ RICOH GRデジタルⅡ)


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2018年2月9日金曜日

異端の209系1000番台

 今回の作品は2月9日に因んでJR209系。その中で地下鉄乗入れ用の1000番台は1999年に2編成製造されて以来、JR~千代田線内のみを運行している。他の乗入れ車両が近年JR常磐緩行線、東京メトロ千代田線、小田急線の三社相互運行をしている中でその異端さ故、今後の去就が注目される存在だ。いつ現行主力のE233系に置き換えられてもおかしくない状況下の209系1000番台だが、制御メカが更新されていることと地下鉄乗入れ仕様ということもあり暫くは活躍する姿を見る事ができそうだ。
地上区間の常磐緩行線を行く209系。
(カメラ CANON EOS7D) 

209系の近景、素人目には僚友E233系に見える。

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2018年2月8日木曜日

視覚に訴える行先表示

 オールドタイプの京成、新京成電車に装備されていたフリップ式の行先表示。行先を図形と組み合わせた「マーク」は、視覚に訴える先進的なアイデアだった。しかし、表示数や操作性では後に誕生した幕式の行先表示器に分があったこともあり、車両更新時に取り外されたこの古のアイデア、今のフルカラーLEDで再現したらどうだろう。遠方からも判別しやすい「視覚に訴える」インパクトは大きいのではないだろうか。
「さよなら電車」
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)

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2018年2月7日水曜日

うねる煙

 2月の蒸機イベント列車で思い出されるのは、’90年代初旬の磐越西線のD51と七尾線のC57+C56だろう。本ブログでも幾度か紹介しているが、この当時は第一週目の土日は磐越西線、翌週は七尾線に行くのは珍しくない行動だった。その刹那的行動の背景にはイベント運転ゆえに「今年が最後かも!?」という危機意識があったからで、GWの北海道行と合わせて前年のボーナスから「3回分」旅費をプールしておくこともあたりまえの行事だった。今回の作品は磐越西線 中山峠を行くD51。期待した雪景色ではなかったが厳寒下でのうねる煙は圧巻だった。観光オフシーズンでもある2月、そろそろ刹那的に行動したくなるイベントが欲しいところだ。
中山峠は20‰越えの勾配が続く難所だが、D51はグングン登って行く。
(カメラ CANON NewF-1、レンズ NewFD500ミリF4.5L、フィルム フジクローム RDP)
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2018年2月6日火曜日

隠し技

 ロケハンしていると「アレがなければ良いポイントなのに・・・」と思うことは珍しいことではない。特に電化区間の架線ポールや背景にある派手な建物はお手上げに近い状態なのだが、アイデア次第で何とかできることもある。
 今回の作品は2009年「おいでよ房総、春!さきどりキャンペーン」に際して内房線に運行された「SL春さきどり号」の姉ヶ崎駅発車シーン。このポイントではネックだった背後にあるビル看板を煙で「かぶせる」事で対応している。更にシンプルな画面構成にするのに架線ポールを「重ねる」ことも有効だ。こういうアイデアは現場ならでは隠し技。頼りになるのはガイドではなく自分の感性だ。
内房線でみる門デフのC57は新鮮だった。
(カメラ CANON EOS-1V HS、フィルム フジクローム RVP)

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2018年2月5日月曜日

ひたちなか海浜鉄道のキハ20

2月5日に因んで思いついたのが、ひたちなか海浜鉄道のキハ205。水島臨海鉄道から前身の茨城交通へ入線したのが1996年、冷房改造されていた事が幸いしてか予備車的な扱いながら現在も現役だ。興味深いのはこの車両は国鉄形キハ20のラストナンバーであることで、エンジンはオリジナルのDMH17形、栓抜きのあるボックス席等「昭和のキシャ」を今に伝える存在だ。今回はそんなキハ205のスナップを纏めてみた。(カメラはRICOH GRデジタルⅡ)
キハ顔には国鉄一般色が良く似合う。

ここに栓抜きがある。

車内光景、ブルーのモケットが懐かしい。

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2018年2月4日日曜日

消えるL特急。

 L特急が誕生したのは1972年、毎時同分に発車する昼行特急列車に付与された冠「L」にはLimited Express、Light、Lovely、Linerの頭文字をとったものといわれている。背景には経済成長期下の1970年の大阪万博を切っ掛けに活発化していった「特急による旅」へ応えることにあり、設定本数の多い「特別急行列車」を再編し自由席の設定とも合わせてより利用しやすく「大衆化」した列車設定だった。当初9列車だったL特急を一躍有名にしたのは1978年に登場した「絵入りヘッドマーク」で「L」マークが入れられたヘッドマークはブームになり、その拡大と共にL特急の地位は確固たるものとなった。だが、ピーク時は30列車を数えたといわれるL特急も新幹線網の充実により次第に数を減らしていき、遂に今年の3月のダイヤ改正でその冠を下ろすことになった。最後のL特急は「しなの」、「ひだ」、「しらさぎ」の3列車。そのヘッドマークからは「L」マークが消えて久しい。
奥羽本線では「やまばと」とL特急を組んだ「つばさ」。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RFP) 

「あさま」はL特急の老舗、文字ヘッドマークには「L」は付与されなかった。

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2018年2月3日土曜日

断熱効果に優れていた115系1000番台

 JR東日本 高崎支社の115系電車が今年度で引退するという。高崎に配置されている115系は耐寒耐雪仕様の1000番台、東北・高崎線でお馴染みだった115系の後期タイプだ。
国鉄時代の昭和49年以降に製造された耐寒耐雪仕様の1000番台シリーズ(183、485、115系)は本州内の豪雪線区に投入された寒さに強い車両。これらの車両は外気の断熱性に優れていたこともあり、寒冷地ではステンレス車や在来車との違いを実感できたものだ。今後も115系という形式はJR東日本の他支社、西日本、しなの鉄道等に残るが「115系の牙城」だった高崎地区の置換えを切っ掛けにして、世代交代のスピードが加速されそうだ。
冬場は半自動ドアになる115系。(カメラ CANON EOS7D)


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2018年2月2日金曜日

もう一つの「北斗星」

 青函トンネルの開業で東京~札幌を結んだ特急列車は二つある。旅客では「北斗星」、そしてもうひとつが「北海ライナー」の愛称を持つ高速貨物列車。当時、隅田川貨物駅を夕方に経ち翌日札幌貨物ターミナルに到着する「北海ライナー」には「貨物のブルートレイン」10000系貨車が充当されており黒磯までの直流区間を担当したEF65PFは寝台特急とは別格の高速貨A牽引機としての雰囲気が漂っていた。
 ところがファンの関心は旅客の「北斗星」に向いており、「北海ライナー」の認知度は低く「北斗星」の影に隠れた存在だった。それから30年、「北斗星」は北海道新幹線によって姿を消したが「北海ライナー」の築いた東京~札幌間 物流の大動脈は今も健在。役割が異なるとはいえ、この二つの列車には人生に共通するようなドラマがあるようだ。
三河島を行く「北海ライナー」、青函トンネルによって大きな発展を遂げた列車だ。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RDP)


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2018年2月1日木曜日

あぁ、勘違い。  

 Q「次はどちらで?」、A「茅沼でタンチョウと絡めようと考えています」、すべてはこの会話から始まった。2011年2月の釧網本線行で釧路空港から標茶方面に移動し「冬の湿原号」を待っていたときのこと。同じくSLを狙ってた地元の方から「それなら、〇〇のセイコーマートの裏手が良いですヨ」とのアドバイス。「ん?、そんなポイント、聞いた事がないぞ??」と友人と顔を見合して、まずは現地へ行ってみることに。カーナビに目的地をセットして移動すること30分位だろうか、セイコーマートへ到着すると「!!」目がテンになった。そこは「タンチョウの」撮影ポイントだったのだ。「まずい!」とすぐに折り返して茅沼駅へ向かうと何とか「冬の湿原号」入線5分前に間に合った。今回の作品はそのときのもの。この珍行動、夜の反省会では「笑い」に変わったのは言うまでもないことだった。
この日のC11は先頭部が釧路方面を向くレアな運転日だった。
(カメラ CANON EOS7D)

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