2017年5月11日木曜日

異色のJR九州 キハ183系。

 JR九州の「パノラマカー」183系気動車は誕生以来、6回の「お色直し」を受けているユニークな車両。1988年「オランダ村特急」でデビューしたときは、オランダ国旗をモチーフにしたトリコロールカラーだったが、1992年「ゆふいんの森」への転用改造の際にメタリックグリーンへ変更。1999年からの「シーボルト」運用ではトリコロールカラーに戻ったが2004年「ゆふDX」用に三度目の改造を受けた際に漆色一色になった。今回の写真はその時代の作品だが、お色直しは更に続き2008年には鮮やかな山吹色に、2011年豊肥本線「あそぼーい!」への転用に際しては黒と白のツートンカラーになって現在に至っている。
 不思議なことにJR九州の183系気動車が充当された列車は、「ゆふいんの森」を除きいずれも短命に終わる「不運さ」があるようで、現在の「あそぼーい!」も昨年の熊本地震で豊肥本線の一部区間の不通に見舞われ他線区での運行に甘んじていた。だが「災い転じて福となす」、今年下期に「あそぼーい!」が別府~阿蘇間に戻ってくる吉報が入ってきた。これを契機に阿蘇山の麓を安住の地として定着することを期待したいものだ。

カラーデザインはJR九州ではおなじみの水戸岡鋭治 氏によるもの。
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP)
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