7月7日、かねてより保留車となっていた元「サロンエクスプレス東京」のパノラマ車が廃車回送されたというニュースが飛び込んできた。
1980年代、関西の「サロンカーなにわ」共々元祖「欧風客車」として誕生したこれらの車両のターゲットは小グループ旅行の「お座敷にはまだ早い」ミドル層だった。
新しい旅のあり方として「サロンエクスプレス東京」は全て6人用個室で構成され、内1両はビュッフェカウンター付「ラウンジカー」として定員外のスペースを提供した。このラウンジカーの発想は後にブルートレイン「ロビーカー」や他のジョイフルトレインにも活かされている。 団体のみならず臨時列車として一般客も利用できた「欧風客車」だったが、晩年は全個室から「お座敷」客車に改造、名前も「ゆとり」と改められた。しかし、外装は「サロンエクスプレス東京」時代を堅持し、最後を迎えられたことは元祖「欧風客車」として幸せだったのかもしれない。
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1980年代に復活した展望車。(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP) |
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6人用個室車内。改造タネ車14系客車のイメージは窓位置に残るのみ。 |
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「走る」ラウンジは、憩いのスペース。団体客には好評だった。 |
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