2016年10月31日月曜日

12月初旬のクリスマストレイン

 ハロウィンが終わると世の中はクリスマス、年末年始に向けて動き出す。磐越西線では恒例の「クリスマストレイン」が運転されるが今年の日程は12月3、4日、時候の挨拶では「大雪」が使われるとはいえ「クリスマス」しては気の早い話。だが、過去クリスマスに近い日の運転では、大雪によるトラブルで運休することが数年あったことから、営業的に雪の影響を受けにくい日程に変えざるを得なくなったのは致し方ないところかもしれない。とはいえ折角のクリスマストレイン、「ホワイトクリスマス」をイメージするような雪景色を期待したいが、さて今年はどうなるだろうか。 
蒸機には冬が似合うもの、粉雪もまた良し。
(カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RMS)

仕業票もクリスマス仕様。

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2016年10月30日日曜日

高架、地平、半地下が共存する新鎌ヶ谷駅

 新鎌ヶ谷は日本一になった北海道日本ハムファイターズのファーム施設があることで知られているファイターズタウン。駅構内に新入団選手の手形が飾られる事は有名だ。この駅は北総、成田スカイアクセス線、新京成線と近年、アーバンパークラインと称されるようになった東武野田線が乗り入れる鎌ヶ谷市唯一の乗換駅でもある。この駅はプラットホームが北総線は高架、新京成は地平、東武線は掘割の中にある半地下構造となっており、進行中の新京成の路線を高架化する工事によって地平から線路は消えることになっている。高架線が分岐する形になる新鎌ヶ谷駅のロケーションをみていると、北総線と新京成の相互乗り入れができないだろうかと考えてみたくなる。早朝、深夜便に対応した松戸~成田空港直行列車というのも悪くなさそうだ。もっとも終電の行き先が成田空港では寝過ごすと大変なことになりそうだが。  
高架工事は踏み切り待ちの解消に大きく貢献する。
(カメラ CANON EOS7D)

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2016年10月29日土曜日

サンクスフェスタ2016

今日は新京成サンクスフェスタ 電車基地見学・展示会の日。小さな子供連れの家族には人気があるイベントだ。 多くのマニア系が集う鉄道会社の物販スペースを別会場に分けたことで、メイン会場は和やかな雰囲気だったのが印象的だった。やはり、子供が多く集まる鉄道イベントは微笑ましいもの、今回はその中で撮影したスナップをまとめてみた。(カメラは RICOH GRデジタルⅡ)


22回目を迎えた展示会、入場時には創立70周年のピンバッチが配られた。

踏切にある非常通報ボタンを押してみると・・・。

モーターカーの試乗は毎年大人気。
今年は、おぎのや、崎陽軒、成田ゆめ牧場が出店。
崎陽軒ではイベント用「特別弁当」も販売された。
  
ミニ電車も「新塗装」化された。「まいかい、ちょっと、新しい」発見のあるイベントだった。
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2016年10月28日金曜日

横浜を通過する「湘南ライナー」。

 東海道線に「湘南ライナー」が登場したのは国鉄時代の1986年。他線区のホームライナーが車両基地へ回送される特急車両の間合いで誕生した経緯とは異なり、東海道線では通勤兼用で使用されていた特急「踊り子号」用185系の有効活用を目的として誕生している。特急列車並みの専用ヘッドマークを掲げ、コーヒー一杯程度の「ライナー券」で通勤時間帯における「着席通勤」を可能としたこと、横浜駅は通過し西湘地区と東京を結ぶというコンセプトは沿線の乗客からは好評をもって迎えられ、現在に至っている。
 「湘南ライナー」は185系にとっても大きな転換期となり、その汎用性を活かすことで新たな活躍の場を見出したことは1980年代の車両である185系が今でも健在な理由の一つとなっている。車両の経年も進んでいることから世代交代も囁かれているが、「湘南ライナー」のコンセプトは色褪せることはなさそうだ。
 湘南ライナーのヘッドマークは「カモメの水兵さん」。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクロームRDP)

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2016年10月27日木曜日

銚子電鉄の宝、デキ3形。

 銚子電鉄に在籍する唯一の電気機関車であるデキ3形は、全長4.5m程の小さな機関車で1922年(大正11年)にドイツで製造された。輸入直後は、山口県宇部にあった沖ノ山炭鉱の専用線で使用され、1941年に銚子電鉄へ転入してからは貨物取り扱いが廃止される1984年まで、主にヤマサ醤油の工場へ材料を運んでいた。 そんなデキ3形だが、ひょんなことから銚子を一時的に離れ市川の千葉県立現代産業科学館で12月4日まで開催されている特別展「出発進行 ~もっと・ずっと・ちばの鉄道~」で屋外展示されている。行楽の秋の一日、興味深い展示内容や講演等と合わせ「遠征中」のデキ3形を見てみるのも悪くなさそうだ。
貨車を従えて停車中の現役時代のデキ3形、市川での展示に際してはグレーに塗り変えられている。
(カメラ CANON AE-1+P、フィルム コダクロームKR)
 

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2016年10月26日水曜日

リンゴ畑を見ながら

 北陸新幹線開業で第三セクター「しなの鉄道 北しなの線」となった元 信越本線、豊野付近は林檎畑が車窓を楽しませてくれる。新幹線長野開業前までは直江津行や金沢行の特急が運行されていたが、今ではしなの鉄道の普通列車、JR飯山線と貨物列車が往来するローカル線になっている。 だが、しなの鉄道の車両はボックス席の備わった旧国鉄115系電車に統一されており、車窓を楽しむには合っている。この鉄道は、施策によって話題となる可能性を秘めているようだ。軽井沢~長野の観光列車「ろくもん」に続く、次の一手はどうなるだろうか。  
デザインに賛否はあったが、このポイントでは新塗装の「あさま」は絵になった。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)

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2016年10月25日火曜日

自然に同化する色

 このブロクでも何度か紹介しているオレンジと緑の「湘南色」、四季折々の中で一際映える季節は紅葉の時期だろう。今回の一枚は民営化後の秋に碓氷峠を行く普通列車を撮影したものだが、伝統の湘南色は自然に優しかったことが印象に残っている。
 振り返ると信越本線にとって湘南色は碓氷線が粘着運転に切り替えられて以降、80系、165系、169系に施された伝統色だったが、169系の計画時では「スカ色」を長野鉄道管理局は希望したという。仮に実現していれば「白砂青松を表現した」電車が軽井沢への足になっていたのかもしれない。そう想像してみるのも面白そうだ。
車窓から紅葉を堪能できたのは、アプト式の旧線を転用した下り線だった。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)

  

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2016年10月24日月曜日

知るは楽しみなり

 無知から何も生まれない、ということはよく言われることだが、何故だろうという好奇心からおこされる行動は未来を拓く大事なステップに繋がる。私が小学生時代、鉄道で驚いた事の一つに帰省途中の信越本線碓氷峠で急行電車と電気機関車が連結している姿があった。「電車は密着連結器、機関車は自動連結器」という拙い知識では、異なる連結器の車両同士がなぜ連結できるのかが全く理解できなかったのだ。
 鉄道の情報ツールが乏しかった当時、最も頼りになったのは交通博物館の資料室で閲覧できる鉄道趣味誌のバックナンバーを調べて「双頭連結器」の存在を知りこの疑問は解決したが、知るは楽しみなりを実感した瞬間でもあり、合わせて資料室訪問への助言をくれた方には感謝したものだ。 
 何気ないビギナーの疑問にどう向き合っていくか、答えを相手に合わせて希釈して伝えることが先人の役目。自分達が先人から受けた恩は、いずれ返すべき時がくる。報恩とはよく言ったものだ。       
「どうして電車と機関車が連結できるの?」さて、どうするか。
(カメラ CANON AE-1+P、フィルム ネオパン400)

自動連結器、密着連結器、いずれにも連結できる双頭連結器を備えたEF63 
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2016年10月23日日曜日

SLが来た!

 日向ぼっこをしていると、踏切が鳴った。 いつもの「電車」ではなく蒸気機関車が通過するというサプライズ、そのドキドキ感は幼子だけでなくキシャ世代のおばあちゃんも同じではないだろうか・・・そう思いながらシャッターを切ってみた。こういう光景にホッとするのは、同じドキドキ感を体験したことがあるからだろう。鉄道のある地方の光景は、いつの時代も優しく迎えてくれる。
手を振る幼子に汽笛で応える。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクロ-ム RVP)
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2016年10月22日土曜日

みかんと天浜線

 「三ケ日みかん」で知られる三ヶ日町は浜松市北区に属している。静岡県というイメージが強かったが、歴史を調べてみると2005年浜松市に編入合併するまでは静岡県だったそうだ。今回の一枚は、かつて天竜浜名湖鉄道のレールバスを撮影した時のもの。構図にはアクセントとしてみかんの樹を取り込んでいる。 朝日を受けて走る列車は絵になるものだ。
思いがけない2両編成の登場、眠気が吹っ飛ぶ程、気持ちが高まる。
(カメラ CANON AE-1+P、フィルム コニカクローム200) 

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2016年10月21日金曜日

打ち上げられたプラットホーム

 真岡鉄道 折本駅では客車が往来した時代のプラットホームは低かったことを物語る痕跡を見ることができる。左側はディーゼルカーの出入口に合わす様ホームを打ち上げているが、右側は建設時のもの。ホームの打ち上げは第三セクター化された後に行なわれている。この駅は国鉄時代の1958年に廃止された交換設備が2001年に復活するなど歴史的にも面白い。ちなみに開業は明治45年だそうだ。     
高低差を少なくしたホームは乗客には優しい。


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2016年10月20日木曜日

’80年代テイストの小田急7000形

 LSE車の愛称で知られる小田急ロマンスカー7000形、Lは「Luxury」の意味で1980年に登場して以来「ロマンスカー」の顔として活躍している。一部の編成は廃車になったが、2007年伝統の「オレンジ、ホワイト、グレー」のロマンスカー塗装に復元されてからは、昭和絵本世代が「絵本のロマンスカー」を思い出させるには十分だった。LSE車は先々代のロマンスカーSE車を置き換えることを意図し製造されたが、今日10月20日小田急から新形ロマンスカー70000形の製造がPRされている。 当面は2編成の製造ということだが、登場によって最古参となったLSE車の置き換えが進むことも予想され、今後の去就が気になる’80年代のヒーローだ。 

「え!まだ走っているの?」と勘違いする程、伝統のロマンスカー色は記憶に残っている。
(カメラ CANON EOS7D)

 
1995年のリニューアル工事の際、後継のHiSE車に準じた塗装に変更された。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)



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2016年10月19日水曜日

秋夕焼

 冬至に向かって陽が短くなるこの時期の空には表情がある。特に日没前後は、思わず息をのむような一瞬と出会うこともある。自然現象頼みは好きではないが、時には冬近しを感じさせる空をテーマにするのも悪くはないようだ。 秋らしくない日が続く今年の関東、夕焼け空はどのような表情をみせてくれるだろうか。  

この時間では走行写真は撮れないため、列車の存在を蛍光灯で表現している。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクロームRD)
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2016年10月18日火曜日

光る屋根

 国鉄特急車両の外観的特徴として、クーラー共々銀色に輝く屋根がある。鉄道ファン誌No.177号の記事によると、銀色に見える屋根は「こだま」形151系電車誕生時では絶縁屋根布の表面にアルミ粉末を裏に真空蒸着したポリエステルのフィルムが使用されていたことによるという。その後、屋根は銀色に塗られるようになったが「光る屋根」は特急の格を表すには十分だった。 
 今春運行を終了したJR西日本「トワイライトエクスプレス」の屋根が銀色に塗られていたのは記憶に新しいが、国鉄特急が「一般化」するのに連動するように屋根やクーラーが汚れの目立たない色に変わったのは省力化という名目の下、格を下げた印象があり寂しさを感じたものだ。現在、この銀屋根は大宮の鉄道博物館で保存されている181系「とき」、485系「ひばり」で再現されており、国鉄特急の魅力を後世に伝えてくれるのは嬉しい事ことである。   
美しい銀屋根だがディーゼルカーでは排気煙での汚れは避けられなかった。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクロームRVP)


鉄道博物館に再現されている銀屋根
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2016年10月17日月曜日

くろがね

 良好な状態で整備されている「復活」蒸気機関車、現役時代を知るオールドファンからは「(現役と比べて)きれいすぎる。」といわれることもあるが、黒光りしている機関車は心躍るもの。蒸気機関車の現役を知らない世代は、「マシン」として蒸機は新鮮に見えるようだ。 今回の一枚は、現役と復活の狭間を知っている世代の視点で「くろがね」を表現してみたもの。 古い中でも新たな魅力を見つける。これは蒸機に限った事でもないようだ。   
造形美。
(カメラ CANON EOS7D)

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2016年10月16日日曜日

色鮮やかに

 見頃を迎えているコスモスを色鮮やかに表現してみる。ここでの列車はコスモスを引きたてる黒子役、存在感を控えめにした。どこかのCMではないが「主役より目立っちゃいけないでしょ」が肝心だ。
満開!、天晴!!
(カメラ CANON EOS7D)
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2016年10月15日土曜日

コスモス・ライン

今年誕生、真岡コスモスライン。

 桜並木と菜の花で有名なポイント真岡鉄道の北真岡。今、菜の花に代わってコスモスで埋めつくされており魅力的な秋を演出している。 高さの異なるコスモスをどう構図に取り込むかはカメラマン次第。 今回は、コスモスを走る「SLもおか号」をテーマにしてみた。これからの北真岡は、秋も目を楽しませてくれる好ポイントになりそうだ。
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2016年10月14日金曜日

SHIODOME(汐留)。

 汽笛一声、新橋を♪という鉄道唱歌で歌われている「新橋」が汐留ということは、よく知られた話だが長らく貨物駅として営業されていたため、旅客者には馴染みのない駅だった。 駅としては分割民営化前の1986年11月に廃止となったが、その広大な敷地は国鉄の長期債務を返済する目玉とされ、紆余曲折はあったが汐留地区再開発がなされたのは周知の通り。その中、かつての栄華を偲ぶ施設は「旧新橋停車場跡」として残されている。鉄道の日の10月14日、ここから始まった鉄道は145年目を迎えることになった。 
「止められた時間」
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)
  
「旧新橋停車場跡」には開業当時の駅舎が復元された。

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2016年10月13日木曜日

誇り高い「ルーティン」

 列車愛称板の交換作業は、折り返し運転する際の整備のひとつにすぎない。 だが、ルーティンといえども看板列車の顔でもある列車愛称に関わる作業は誇らしげだった。列車愛称を掲示しない列車は貫禄がない。そう思うのは私だけだろうか。  

「白山」から「あさま」へ、北陸新幹線開業前の日常の光景だった。
(カメラ CANON  NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
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2016年10月12日水曜日

御殿場線を走った「国鉄特急色」

 JR御殿場線が元東海道本線であることは有名な話だが、1934年(昭和9年)に丹那トンネル開通によって御殿場線と改称されて60周年を迎えた1994年(平成6年)、JR東海のキハ80系による記念列車が運行された。 この当時、JR東海には保存用として国鉄仕様に戻したキハ80系が在籍していたが1995年のイベント運転を最後に運行は終了、リニア・鉄道館開館に際し先頭車1両が残された他は解体されてしまった。富士山の麓を走る「国鉄特急色」、この記念列車が最初で最後の運行になってしまったのは残念でならない。
御殿場線の有名ポイントを行くキハ80系、沿線は凄いギャラリーの数だった。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)



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鉄道は大勢の人が利用する公共の交通機関。そこでは安全性が第一に求められる。撮影は鉄道会社、関係者等との信頼関係によるもの。自分だけが安全と思っていてもダメ。ファン同士は良き人間関係を。感謝の気持ちは挨拶から。

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2016年10月11日火曜日

ともしび

 夕暮れに浮かび上がる不思議な光り、これは「SLばんえつ物語」の側面展望車フリースペースの白熱灯のような優しい光りを「外から」狙ってみたもの。 景色を見るには最適なフリースペースも、新潟へ戻る下り列車では運行時刻が夕方にかかることから、日中走行する会津若松行きに比べ乗客数は少なく空席が目立つという。 この展望室から見る夜景はどうなのだろう、ビール片手に・・・そう思ってシャッターを切った。
薄暮に浮かぶ暖かい光り (カメラ CANON EOS7D)

ここがフリースペースの展望室
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2016年10月10日月曜日

門デフが似合うC57180

 門(もん)デフは国鉄時代の門司鉄道管理局 小倉工場で考案されたデフレクター(除煙板)で、デフは上半分を残し切り取られているのが特徴で、車体へは鋼材で取り付けられる。 現在は「SL人吉」用のJR九州の8620形とともに、時折「ばんえつ物語号」のC57180号機でも見ることができ、特に門デフ装着時のC57はスマートな車体を引き立たせることから人気もあるようだ。
ファンからは「新潟仕様の機関車に門デフは似合わない。」といった意見もあるが、魅力ある装飾なら素直に尊重したいもの。 さてブログを御覧になっている皆さんには門デフ仕様のC57、どのように映るだろうか。 
秋の斜光を受ける門デフ。
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクロ-ム RVP)


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2016年10月9日日曜日

美しきランガー橋

 総武本線、両国~浅草橋に架かる隅田川橋梁は、鉄道用としては初のランガー橋として1932年に竣工している。 同じ隅田川に架かる東武伊勢崎線の隅田川橋梁が、墨田公園付近の景観、車窓からの眺望を妨げないことを考慮した高さを抑えたワーレントラス構造であるのに対し、こちらは大きなアーチを描く存在感ある橋が特徴。その美しさは「傘寿」を越えているにもかかわらず堂々としたもので、スカイツリー共々ランガー橋のある景色は両国界隈には欠かせないものになっているようだ。これも東京の名景の一つだろう。
総武線が、80年以上往来する橋。
 (カメラ CANON EOS7D)
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2016年10月8日土曜日

一輪花

 年二回、沿線が薔薇で彩られる都電荒川線。昨年、三ノ輪橋で見かけた薔薇は良い感じに目立っていたが、天候が安定しない今秋の咲き具合はどうだろうか。まもなく、沿線は秋の薔薇が咲きはじめる頃だ。
入線前の一瞬を狙ってみる。(カメラ CANON EOS7D)
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2016年10月7日金曜日

北関東に根付いた107系電車

 民営化直後1988~91年にかけて製造されたJR東日本107系電車は、1M方式の採用により最短二両編成からの運用を可能とした地方路線の向けの車両。新造車ながら自社工場で製造し、主要機器には急行形165系の廃車発生品を再用するなど製造コストの低減策が図られた仕様は、民営化直後の手堅さが感じられたものだ。 小山、高崎をベースに運用され栃木、群馬地区ではお馴染みの車両だったが、新車ながらも車内はロングシートだったことで「鉄道旅」人からは敬遠されていたのは皮肉だった。その107系だが後継車への置き換えにより、いよいよ先が見えてきた。国鉄を感じさせる車両がまた消えていく。 
耳を澄ませば、懐かしい上越急行の音がする107系。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
 

107系の特徴、下降式の窓と165系譲りの分散型クーラー。
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2016年10月6日木曜日

凪ぎ。

 乗客が去った後の駅は、時が止ったかのような静寂さがある。 その静寂な時を表現するにはどうしたらいいか、次の列車が来るまで散策してみると答えはすぐ近くにあった。 秋の日差しの心地良さが、伝わるだろうか。   
秋の日差し
(カメラ CANON EOSRT、フィルム フジクローム RVP100)

 

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2016年10月5日水曜日

風はきまぐれ

 蒸機を撮影する時に気をつけることのひとつに風向きがある。煙がどちらに流れるかを予測しておく必要があるからだ。 特に川風は読みづらく、風向きが変化することは珍しいことではない。 
 この日はD51+C58の重連運行で客車8両を牽引するという堂々たる編成だったので、眺望のよいポジションで待ち構えていたが、結果は二台目の機関車は煙に巻かれて見えなくなってしまっている。 作品の良し悪しは撮影直後に大体は判明するものでこのときも大いに落胆したが、自然相手では思い通りには行かない事を思い知らされた一枚だ。

重連には長い編成が似合う。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RDPⅡ)
 
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2016年10月4日火曜日

輝る路

 鉄の轍が輝くのは逆光線ならでは。 ローカル路線といえども歪みや波打つことなく保守、管理されている線路は実に魅力的だ。魅力的に感じた「何か」を表現するため試行錯誤することは、時には面白いが実は苦しい事も多い。ベストの解を追求するか、ベターな解に留めるか、時には深く考えない方が「自然に」解決できることもある。どの分野でもシンプルな思考は大事なのだろう。
この時は、線路の位置がポイントだった。輝くススキを活かす構図で撮っている。
(カメラ CANON EOS7D)
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2016年10月3日月曜日

常磐線120周年の主役


 今年12月25日に常磐線の南千住、北千住、松戸、柏、我孫子、取手、藤代、牛久、荒川沖の各駅は開業120周年を迎える。 7月のオープニングイベント以降、地味にイベントが行われているが12月にはラッピングトレインが運行されるという。できれば「記念エンブレム」にデザインされている103系電車を模した「エメラルドグリーンの常磐線」の登場を期待したいもの。ラインカラーの施された電車は、利用者には理解されやすいことが実感できるのではないだろうか。   
常磐快速線を最高速度100km/hで走破した103系。モーターの唸りは爆走に相応しかった。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム エクタクローム パンサー)
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2016年10月2日日曜日

自然に優しい国鉄メイク

 秋は紅葉の季節、北から南下する紅葉前線の便りを聞くと心なしか楽しくなる。 そのような色づき始めた景色には、単色か2色でまとめられた「国鉄メイク」の車両はよく似合った。特に、この時期にはタラコ色といわれる朱色も「紅葉」に思えたものだった。
ステンレスやアルミ剥き出しの車両が主流になっている今では、鋼製時代の「塗装の妙」は望むべくも無いが、車両の画一化が進む中では各社の個性を表現するきっかけとして「メイク」を見直して欲しいと思う。一部私鉄で採用されているラッピングで「塗装の妙」を再現して欲しいものだ。   
秋を駆ける。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)

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2016年10月1日土曜日

感謝の気持ち

 日照時間が短くなる時期は、思いがけない瞬間に出会える。「良いなぁ」と思ってシャッターを切る瞬間は、「良いシーンをありがとう」と感謝する。その気持ちが「あたりまえ」に変わったときに驕りが生まれる。そこからは人を感動させる作品は生まれない。 作品には自分自身の気持ちも写し込められるようだ。
窓枠と二段サッシが一体化したユニット窓も「国鉄」。
(カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RVP)
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