2015年8月31日月曜日

夏の終わりに。

 今年の夏を振り返ってみると、酷暑だったのか、それとも冷夏なのかと戸惑うほど、気温変化が激しい8月だった。 明日から9月。 いよいよ季節は秋本番、今年の秋はどのような表情をみせてくれるだろうか。 自分なりの秋を探しに、ふらっと足を伸ばしてみたいものだ。  
コスモスも秋色。 秋の桜見物。(カメラ CANON EOS7D)
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2015年8月30日日曜日

イラストマークだった頃

 1978年10月に国鉄電車特急に登場した「イラストマーク」。東京発ブルートレインに装着されていたヘッドマーク人気にあやかって、国鉄特急のイメージアップのため従来文字とローマ字表記だった愛称幕をイラストに変えただけの企画だったが、ファンの「収集心」を刺激し瞬く間に人気となった。 デザインの優劣はあったが、没個性だった列車をタレント化したアイデアは関連商品にも多数使用されたことでも成功した企画ともいえた。そのような「イラストマーク」だが、JR以後に誕生した車両では一部を除き、見る事が出来なくなっている。 今は、イラストによる区別にとどまらず車両に個性を求める時代になったようだ。 

「棺桶」、「電気釜」と皮肉られた車両を一躍人気者にしたイラストマーク。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)


大宮の鉄道博物館では、屋外展示車両に残っている。



















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2015年8月29日土曜日

気動車は汽車?電車!?

 近年、客車以外の鉄道車両を「電車」と総称することが増えてきた。TVでもリポーターが「電車、電車」と言うことにも起因しているが、どうも「電車しか」走っていない都市部中心の見方のようだ。 
 電車が走っていない地方のローカル線では、「キシャ」という言葉が生きている。キシャとは「汽車」。地元の方々の認識は、本数の少ない鉄道は蒸気機関車の時代から変わっていないようだが、今の「汽車」はディーゼルエンジンで駆動する気動車。排気煙を出す点では「汽車」と繋がりはあるが車内は「電車並み」になり、煤臭い、狭いイメージは払拭されている。更に新しい気動車ではエンジンで発電し、モーターで駆動する方式も登場している。こうなると「電車」そのもの。 撮影する側からは、「DC」や「キハ」と称される気動車だが進化する姿を「正しく」理解してもらう「愛称」はないのだろうか。 
標準化が徹底していた国鉄気動車は「特急」車以外はすべて混結可能な汎用性が特徴。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)


急行用キハ28、一般用キハ52が現役な、いすみ鉄道では「キハ」として親しまれている。
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2015年8月28日金曜日

待ちの時間

 各駅停車での旅は、「待ちの旅」。 時刻表とおりに進む行程には安心感があるが、ときにはもどかしい時間が隠れている。その最たるモノは列車交換待ち。 時刻表には記載されていない突然の「停車時間」をどうするか。人それぞれだが、車外に出て深呼吸をするのも悪くない。不思議と「肩の力」が抜けるものだ。こういう息抜きも、急がない各駅停車の旅だからこそ。 あと、左党は「次の」待ち時間までの酒とツマミの補充も忘れずに。   
夏から秋へ。(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2015年8月27日木曜日

熊野灘を望む。

 紀伊半島の熊野灘は、尾鷲付近から続くリアス式海岸が見所の一つ。1991年、最後のキハ80系特急「南紀」を撮影するため訪れたポイントからの海岸線は期待通りの景観だった。        

波田須付近を行く特急「南紀」(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)


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鉄道は大勢の人が利用する公共の交通機関。そこでは安全性が第一に求められる。撮影は鉄道会社、関係者等との信頼関係によるもの。自分だけが安全と思っていてもダメ。ファン同士は良き人間関係を。感謝の気持ちは挨拶から。

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2015年8月26日水曜日

二年前から消えたもの

八ツ場ダム建設によって、この地域の景観は変わった。 撮影している不動大橋や湖面を囲むように新設された道路はその最たるもの。 昨年10月、JR吾妻線が新線に付け替えられたのは記憶に新しいが、今年は田圃から稲穂も消えたようだ。 人が介在しなくなった地域を見るのはしのびないものだが、ダム完成の暁にはどのような景観に変わるのだろうか。それも楽しみになりそうだ。
不動大橋からみる光景。(カメラ CANON EOS7D)
挨拶する相手も居なくなる・・・。
 
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2015年8月25日火曜日

「YOKOHAMA」らしさ

変わらないようで変わっているのがプラットホーム。かつてのJR横浜駅 東海道線ホームには長距離列車停車駅らしく、英語表記の発車時刻表が掲げられていた。 今はLEDでの和英表示案内主体になり便利にはなったが、何か画一的過ぎる感もある。 今後、駅はどのような「おもてなし」がなされていくのだろうか。 願わくは利用者目線に立ったスタンスであって欲しいものだ。

全体が理解できる発車時刻案内は、残しておいて欲しい。
(カメラ FUJI ティアラⅡ フィルム フジクローム RDPⅡ)


わかるかな? さて、どうなるか??



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2015年8月24日月曜日

ライオン&トラ。

8月下旬になると早場米の刈り取りが始まる中、いよいよ実りの秋を迎える。黄金色の中を行くディーゼルカーは、ひたちなか海浜鉄道のアニマルトレイン。 2010年、沿線の小学校9校の小学2年生が描いた塗り絵で構成されているという。派手な「落書き」も自然の中ではストーリーを生み出しそうだ。


全面に描かれている絵は、遠方から見つめてあげたい。
(カメラ CANON EOS7D)
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2015年8月23日日曜日

6扉電車の終焉

1990年、通勤ラッシュ対策にJR山手線に登場した6扉車は、京浜東北、埼京、横浜、中央総武の各線に普及、混雑の著しい号車位置に連結され威力を発揮した。205、209、E231の三系列に渡って製造されたが、近年のE233系電車以降では姿を消している。理由には、車体を幅広にしたことにより定員数が増加したこととホームドアの設置による乗車位置統一があげられているが、ラッシュ時間帯の利用客の変化もあるようだ。集中から分散へ。人の流れが「痛勤ラッシュ」時代とは明らかに異なってきているのだろう。 
 日本では消えつつある6扉車だが、インドネシアに譲渡された元 埼京線の205系には6扉車も含まれている。彼の地での活躍を願うのみだ。  
    

JRで残る6扉車は中央総武線。山手線は4扉車に置き換えられた。
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2015年8月22日土曜日

ラフティング


 ラインくだりに伍して、長瀞の荒川ではラフティングも盛ん。 ゴム製のボートで急流の中を行く姿はスリリングで迫力がある。 鉄橋に列車が来るまでは、船やボートがターゲット。カメラを向けると良い表情を見せてくれるノリは嬉しいものだ。
          夏の日差しの中、元都営三田線が通り抜ける。
    (カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RDPⅡ)


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2015年8月21日金曜日

さようなら、星の寝台特急

「ブルートレイン」、「青い流れ星」、「星の寝台特急」・・・夜行寝台特急を形容するフレーズには、何かロマンと哀愁が含まれているように思う。 その中の「星」に関して、開放B寝台車出入口脇には「三つ星」が付けられている。「ミシュラン」とは全く関係ないが、国鉄時代に考案されたこの「星」には理由があった。
 国鉄時代の寝台車のグレードアップは「大衆的な」B寝台から進められ、幅広三段寝台から二段寝台へ進んだ際に、寝台料金が異なっていたB寝台を区別するため「星」による表示が考案されたもの。 ☆が客車三段寝台、☆☆が電車三段寝台、そして☆☆☆は二段寝台へ付けられた。その「三つ星」特急は「北斗星」が最後となる。夜行の旅が豪華A寝台かバスに分かれている時代では忘れられた表示だが、B寝台車の歴史には欠かせないエピソードでもある。
国鉄時代の「ピクトグラム」。

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2015年8月20日木曜日

今も残る初代「スカイライナー」

京成電鉄AE車は、Airport Expressの頭文字を形式としたもので、成田空港アクセス用の特急車両。「スカイライナー」には現在まで3代の車両が使用されてきたが、1973年から1993年まで「スカイライナー」や有料特急に使用されていた初代AE車両は保存されている先頭車1両を除いて見ることはできない。ところが40両のAE車は3400型と形式を改め、通勤通学輸送に現在も使用されている。車体は新造されたが、制御メカや台車などの主要機器を転用、「音」は初代AE車を偲ばせている。車両経年数に比べ走行キロが短く、機器の劣化が少なかったことからの改造と言われているが、後継のVVVFインバータ制御AE100型が他に転用されることなく廃車となっていることからも幸せな電車ともいえるだろう。


登場時はシックな塗装だった「初代スカイライナー」。

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2015年8月19日水曜日

軌道検測車~ドクターイエローの仲間たち

 日本一知名度が高い軌道検測車は「ドクターイエロー」で親しまれている東海道・山陽新幹線用923形電車だが、同様の役目を担う車両は在来線にも存在している。 JR東日本では白い車体に赤いラインが入った「East i」が新幹線用、電化区間用、非電化区間用に揃っており、軌道、架線、信号の検測を行っている。
 国鉄時代の検測は、マヤ34形客車が中心で機関車に牽引されて検測していたが、民営化後は、東日本、西日本、東海の三社は後継車両へ引き継ぎ、現在稼動しているマヤ34は北海道と九州に残る2台のみとなっている。 軌道を守る「ドクター」の世界も奥が深いものだ。

「East i-E」は、JR東日本の在来線電化区間を担当。
(カメラ CANON EOS7D)


国鉄時代の検測車 クモヤ193系(左)、直流電化区間を担当した。
近代化改造されたマヤ34。「East i」誕生後に役目を終えている。



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2015年8月18日火曜日

あきのそら。


 「奥の細道湯けむりライン」の愛称がある小牛田と新庄を結ぶ陸羽東線は「温泉ライン」。 沿線の鳴子温泉は、東日本大震災前は、関東から青春18きっぷで行ける有名な温泉地に選ばれたほどで、遠いようだが身近な温泉エリアでもある。 
 9月初旬に訪問した際、障害物が何もない空が魅力的だったので、ローカル列車が通過する直前にカメラを上に向けてみた。 まもなく、心地よさそうに白いディーゼルカーが「最上」の空を駆け抜けていった。 幸先の良い一日を予感させるシーンだった。

赤いラインのキハ111は、元「特急 秋田リレー号」車両。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム フォルティア)
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2015年8月17日月曜日

1982年8月の銚子電鉄

変わるもの変わらないもの、初訪問した1982年8月の銚子電鉄の印象は利用客多いなあ・・・だった。車内には観光客なのか帰省客なのか、あるいは海水浴客なのか、とにかく賑やかだった。道路整備により鉄道の役目は変わったが、今でも銚子電鉄は存続している。犬吠崎への旅には、6.4キロの短い鉄道を利用するプランを立てたいものだ。
  
集電はビューゲルだった301号車(カメラ CANON  AE-1+P、フィルム コダクローム KR)

笠上黒生駅の列車交換設備は今も健在。

犬吠駅(1)

犬吠駅(2)

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2015年8月16日日曜日

名水の里、久留里。

 君津市の内陸部にある久留里は、久留里城を中心に発展した城下町。地下水に恵まれた城下では古くから酒造業が盛んで、近年は平成の名水百選にも選定されている。山城だった久留里城址からみるJR久留里線は山岳線の趣きがある反面、民鉄の小湊~いすみの両鉄道に比べて話題性も乏しく、訪れるファンも多くはない。 久留里からは高速バスが東京、浜松町、千葉へ繋がっており、鉄道利用が芳しくないのは地方ローカル線と同じ状況。今後、久留里線をも巻き込んだ「名水の里」を活かしていく「村起し」策が欲しいものだ。


久留里~上総亀山間は、列車本数が少ない。
地方のローカル線そのものだ。(カメラ CANON EOS7D)


 

地下水かけ流し、天然のミネラルウオーター。
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2015年8月15日土曜日

関東一有名な四種踏切

 踏切は、大きく分けて4種類に分類される。 踏切設備は、遮断機と警報機が主要なアイテムだが、「四種」踏切はそのどちらも設置されていないローカル線に見られる踏切で自動車通行ができない小道に多い。そんな数ある四種踏切の中で特に有名なのが、いすみ鉄道の「第二五之町」踏切。
 写真家の中井精也さんがフューチャーしたこともあって、「いすみ鉄道詣で」となると、この「四種踏切」目当に多くのカメラマンが集まってくる。 長閑らしさを表現するには良い雰囲気だが、近年では隣地にソーラーパネル畑が出現。景観に影響を与えているのは残念。 
 数年前の終戦記念日に訪れた際は、誰一人おらず青空のみ眩しかったが、何もない轍の先を見て1945年の空は青かったのだろうか・・・ふと物思いにふけったものだ。

平成の「誰もいない」踏切を昭和が通り抜ける。(カメラ CANON EOS7D)
 
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2015年8月14日金曜日

消えゆく千代田線、06系。

地下鉄千代田線の輸送力増強用として1993年にデビューした06系電車は1編成のみのレアな車両。同時期に誕生した有楽町線用の07系に比べれば地味な存在だった。 そのため沿線で遭遇する機会も限られ、観た人は「ラッキーな1日になる」という都市伝説も生まれたほど。 その孤高の06系だが、いよいよ先行きが怪しくなってきた。先日、新木場の工場へ回送されたという情報が飛び込んできた。廃車かあるいは他線区向けに改造か、予断を許さない「ラッキー電車」である。

営団時代の06系。今後はどうなるのだろうか。
(カメラ CANON NewF-1,フィルム フジクローム RVP)
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2015年8月13日木曜日

渡良瀬渓谷を行く「トロッコ」

わたらせ渓谷鉄道は、元国鉄 足尾線が転換した第三セクター鉄道。 渡良瀬川沿いを行く風光明媚な路線だが、歴史的には足尾銅山の影響下にあったことは有名。銅山の閉山とともに輸送手段としての足尾線も一度は存続の危機に見舞われ現在に至っている。 観光列車としては、客車4両の「トロッコわたらせ渓谷号」が名物だが、その後ディーゼルカー「トロッコわっしー」も導入され2種類の「トロッコ」が楽しめる。 足尾銅山華やかしき頃の施設も多く残っていることから、渡良瀬渓谷の風を受けながらの「鉱都 足尾」への旅も悪くない。
JR東日本の「風っ子」も入線。牽引は元JRのDE10。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)


ホーム隣接の温泉センターがある水沼駅。

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2015年8月12日水曜日

鬼怒川に響く汽笛

 東武鉄道が2017年度をメドに鬼怒川線で蒸機運転を目指すというニュースが飛び込んできた。 機関車はJR北海道のC11207。同型機は真岡鉄道や大井川鉄道でも運転されているが、207号は二つ目ライトが特徴の「道産子」仕様。運転区間は下今市~鬼怒川温泉間12.4キロ、あっという間のSL運転になりそうだが、JR北海道では引退予定だった207号機が伝統のある温泉街に響かせる汽笛が待ち遠しい。 「イマイチ」にならないような大イベントになってもらいたいものだ。
動態復元後は函館本線SLニセコ号がメインだった207号機だが、現役時代は日高本線で活躍した。
(カメラ CANON  EOS-1V HS、フィルム フジクローム RVP100)
後ろ向きも「二つ目」。

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2015年8月11日火曜日

とても長い1秒

 「1秒」は、日常生活では全くと言っていいほど自覚しない時間。 ところが動きモノの世界では、大きな意味を持つ。1秒は一瞬の推敲や動作ができる「とても長い」時間なのだ。
 今回の構図では、気配を一切感じることがないトンネルから出る蒸機を撮影位置まで引っ張ることがポイントだった。 そのためにはトンネル出口に意識を集中させなければならないが、露出の微調整は最後の1秒に委ねることにし、トンネルから見えた瞬間だけを逃さないことにした。仕掛けが出来れば後は瞬間を捕えるだけ。 仕上がりはある程度予測できてくるものだ。  

上越線はSL「みなかみ」号のホームグラウンドでもある。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2015年8月10日月曜日

なつぞら。

立秋を過ぎると夏の青空は、夏の気だるさと共に秋近しを感じさせる雰囲気がある。今回の写真は昨年8月単行で運転された、いすみ鉄道キハ52。 目が覚めるような青空の下、ふと夏の終わる気配を感じたことを思い出した。

夏の青色と朱色のハーモニー(カメラ CANON  EOS7D)

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2015年8月9日日曜日

暑い時こそ南へ行け!?

旅の通は「暑い季節は南へ、寒い季節は北へ」だそう。 盛夏ならぬ猛暑を体感するには、都市部にいれば十分だが、自然の中で感じる暑さとは別物。 九州中部を横断する豊肥本線の立野付近では、真夏の太陽が射す中で、時折通り抜ける風が心地よかった。 南国と言えば「暑い」と思い込みがちだが、必ずしもそうではないことを知ることも「通」の夏旅なのだろう。

初代JR九州急行色は目に優しいカラーだった。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)



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2015年8月8日土曜日

トラストトレインの行く末

 「トラストトレイン」は、公益財団法人 日本ナショナルトラストが所有しているSL、客車を使用したイベント列車で管理運営が委託されている大井川鉄道で年に数回運行されている。 
 所有SLはC12型、客車は三両でうち二両は往年の特急客車と役「車」は揃っているが、現在はC12型が休車中のため客車だけが大井川鉄道の車両と混成で使用されている状態が続いている。
 財団法人所有なので解決すべき課題も多いのだが、これら客車の有効活用として川根路から各地へ遠征させてあげることを願っている。近年、空気圧運転を含めSL復活の話題は多いが、乗客を乗せる客車は枯渇状態なのが実情。「トラストトレイン」編成は三両ということもあり、SLイベント運転にも対応できることから需要はありそうだ。
 今後「トラストトレイン」は何処へ向うのか、委託管理先のあり方も踏まえ、岐路に立っている。    
大井川」沿いを行く「トラストトレイン」
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)



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2015年8月7日金曜日

ひまわり。


 向日葵の黄色は、夏の景色に良く似合う。 沿線でロケハンをしていても「あ!発見!!」という声があがる位、目立つ存在だ。 
 今回の向日葵は、真夏の釜石線での一枚。「行きがけの駄賃」の一枚だが、道路脇に植えられた向日葵を発見し足を止めた数分後に「SL銀河ドリーム号」が通過、撮影したもの。 緑に映えた夏の黄色が印象的だった。

花があちらこちらに向いているのに気がついたのは現像後。これもフィルムならでは。
(カメラ CANON  NewF-1、フィルム フジクローム RVP)

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2015年8月6日木曜日

暦の上では・・・。

 もうすぐ立秋、と言われても「猛暑日」続く8月初旬では、まったくピンとこないのが今年。 「残暑お見舞い」を「猛暑お見舞い」に改称したら・・・と面白くもない冗談を考えるのも既に熱中症かもしれない。
 そういう中でも早場米を出荷する地域では実りの秋を迎える。 小湊鉄道~いすみ鉄道沿線は黄金色に染まっていく。今年の出来が楽しみだ。 

深みを出すために広がりより奥行きを選択する。
(カメラ CANON EOS7D)
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2015年8月5日水曜日

北斗星の記録(7)~都心部を行く「ブルートレイン」 

 長崎・佐世保、西鹿児島、熊本・・・九州方面寝台特急が次々と出発した夕方の東京駅。その華やかなりし頃のイメージが、「北斗星」の旅立ちには残っている。 都心部を行く「青い流れ星」が見れるのも8月23日上野着が最終。 同時に長距離旅客輸送の歴史も一区切りつくことになる。 
     
上り北斗星、荒川区西日暮里 通過。
有終の美を飾るに相応しいDX「北斗星」の全景。
下り北斗星、埼玉から夜の帳が下りる東北路へ。
寝台特急と新幹線が共存する時代は終わりを告げる。

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2015年8月4日火曜日

北斗星の記録(6)~発展したフリースペース

 16時間余りの北斗星の旅の魅力は「寝台に居るしかなかった」夜行列車の旅に「ゆとり」が加わったこと。特に寝台を離れてくつろげる設備として、定員外スペースのロビーカー、ロビー室が設けられたことは、単に移動だけではない寝台列車の旅の提案だった。 
 レイアウトは、九州特急「はやぶさ」に連結されていた「ロビーカー」に「あさかぜ」の「シャワー室」、そして1988年のトレンドでもあったカード式公衆電話室を設置したもの。今は公衆電話は消えたが、フリースペースとしてのロビーカーは「ラウンジカー」へ、シャワー室は豪華寝台列車では必要不可欠な設備と進んでいった。 北斗星の消滅は、誰もが利用できる寝台列車が消えることにもなり、旅の「ゆとり」はクルーズ客向け「特別なおもてなし」になってしまうのは残念でならない。  

ロビーカーは、列車旅のオアシス。家族連れにも好評だった。 
JR東日本車のロビーカー、B寝台の改造車だが窓配置以外に
原形を留めないくらいリニューアルされた。
JR北海道では、一人用個室「ソロ」を併設した「ロビー室」。


九州特急の元祖「ロビーカー」。食堂車の改造だが、
ロビー、自動販売機以外のサービス設備はなかった。
シャワー室の設置は、戦後のGHQ専用列車以来の設備だったとか。


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2015年8月3日月曜日

北斗星の記録(5)~「ロイヤル」、「ソロ」の時代

 北斗星のフラッグシップとなった一人用個室、A寝台「ロイヤル」、B寝台「ソロ」は、「北斗星」を従来の寝台列車とは一線を画する列車に仕立てることになった。 「ロイヤル」は従来の4人用開放B寝台区画の横幅を約1.5倍拡張したスペースにベッド、ソファー、トイレ兼シャワー付洗面ユニットが設けられ、当初は一列車2室のみという特別室。 九州特急に使用されていた一人用A寝台個室「シングルデラックス」の14名と比べると「スペシャル」性は高かった。
 「ソロ」は、従来の開放式B寝台スペースの上下段を一人用に区切ったイメージで、寝台料金はB寝台と同額というサービス個室。 反面、しわ寄せは定員に現れ、かつて「動くホテル」と称された20系客車で54名だったB寝台は、二段ハネ25系では34名、JR北海道「ソロ」では17名にまで減少することになった。「北斗星」は時代のニーズに応えながらも、採算面では厳しくなっていった寝台列車を象徴した側面も有していた。 
 
A個室ロイヤル。このコンセプトの成功は更なる豪華寝台車への開発へ進んだ。



B寝台ソロ、一階部。 プライバシーを保つことができたことが人気を博した。


ソロ二階部、曲面窓は「二階建て新幹線」とほぼ同じ高さ。


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