2014年12月31日水曜日

ロケーションハンティング




    中央東線 長坂付近を行く「あずさ」。 ロケハンは安全が第一優先。 
(カメラはCANON EOS-1N RS、フィルムはRVP)

 撮影ポイント探しには、ロケハンが必要不可欠だが、ITが進んだ今ではGoogleマップで撮影地の辺りをつけるというプロの話もある位、IT技術は積極的に活用されている。 一部のデジタルカメラにはGPSで撮影地データも記録できる機種もあり、もはやアナログツールの出番はないように思えるが、実はロケハンで大事なのは人間の五感と地図。
 鉄道カメラマンは、地図を読むのが得意な人は多い、カーナビはとても便利だが25000分の1や50000分の1の地図は初めて訪問する沿線、区間では有効で鳥瞰的に地形をみることが出来る。要は使い分けが大事なのだが、どちらかに依存しすぎるとバッテリーが切れたら何もできなくなるということにもなりかねない。「補完」意識を持っておくと解決すべき課題も見えてくるものだ。 最後に人間の五感。ポイント探しは、できるだけ沿線を歩くこと。多くの「気づき」に繋がるだろう。列車からのロケハンでは、外から列車がどう見えるかを意識している。 決めるのは自分の感性、個性である。 
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2014年12月30日火曜日

海の者とも山も者とも・・・




峠を下り横川へ向かう特急「あさま」。廃線後は「遊歩道&トロッコ列車」の路に変わっている。
(カメラ CANON NewF-1、レンズ NewFD500ミリF4.5L、フィルム コダクローム PKR)
  海か山かの二択でなら、私は「山の者」のようだ。 山が好きというより、地に足が着いていることの安心感が大きい。海中の世界を知らないこともあるが、どうも海とは相性が悪いように思う。撮影のために「えせクライマー」にはなるが、「えせダイバー」にはなれないので多分当たっているようだ。
 今回の写真は、廃線前の碓氷峠を行く信越本線を「懺悔岩」と称される岩場で撮影したもの。ハイキングコースと案内されていたが、辿り着くまで数箇所の鎖場を通らねばならない「登山ルート」で超望遠レンズを背負って冬場に登ったものだ。 廃線前の碓氷峠フィーバーではカメラマンが殺到した「有名ポイント」になったというが、それより5年前は誰もいない「登山道の踊り場」だった。  

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2014年12月29日月曜日

ふたつのスーパーひたち


「スーパーひたち」は651系電車の代名詞。登場はJR東日本発足後だが基本設計は国鉄時代だった。
(カメラはCANON New F-1、レンズはNewFD300ミリF2.8L、フィルムはフジクローム RVP)
 1990年代、子供向け絵本の主役だった「スーパーひたち」。運用に供された651系電車は最高速度120キロだった在来線特急の中で130キロで走行するスプリンター。まさにスーパー特急だった。 「スーパーひたち」は停車駅が少ない速達列車に命名され、上野発特急の最後の華として君臨していたが、上野東京ライン開通によって一部が品川発着になるに至り、「スーパー」の冠を下ろすことになった。 二枚の写真は、冬至前後の上野16:00発の列車を撮影したもの。太陽が沈むまでの一本勝負だ。 


現在の「スーパーひたち」、2015年3月以降は「ひたち」に戻る。(カメラはCANON EOS7D)


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2014年12月28日日曜日

三役揃えるのは難しい




I-linkタウン展望デッキからの眺望。無料だが吹きっさらしのため防寒対策は必要。
 関東の冬空は澄んでいる。雲一つない空を見ると眺望が効く場所へ行ってみたくなるもの。
この日はJR市川駅隣地のI-linkタウンの展望デッキへ。狙いとおり富士山&スカイツリーを絡めるのは難しくなかったが、そこに鉄道を入れるとなると難題となる。かろうじて見つけた構図は、ズームレンズで作ったもの。短焦点のレンズでは難しい焦点距離だった。警備の方の話では、日の出後の時間帯は素晴らしいということだが、展望デッキの立ち入りは9:00からなのでアウト。東京方面に窓がある住人だけの特権のようだ。(使用カメラはCANON EOS7D、レンズは17~40ミリズームレンズ)
本八幡駅が望める千葉方面も面白い。 だが撮影位置は制限がかかる。


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2014年12月27日土曜日

房総から見た富士山


海と山とビューさざなみ。 使用カメラはCANON EOS-1vHS、フィルムはフジクローム RVP100。
 世界遺産に認定された富士山は、お膝元の静岡、山梨のみならず関東各地でも見ることができるが、内房線の上総湊付近には海と富士山と鉄道を絡められる撮影ポイントがある。 とはいえ気軽に移動できない身からすると、問題は富士山が見えるかは現場に行かなければわからないことだった。天気図と睨めっこしても雲があってはダメ、工場からの煙もダメ、もちろん山が見えなければダメ・・・数回アプローチしたが山は見えることはなかった。太平洋側の天気が安定して、空気が澄んでいる季節、工場が休み、自分の休みと合わせられるという日を探ってみると平成21年「元日」、早朝の上総湊行きとなった。 

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2014年12月26日金曜日

1月は初詣列車の季節



早朝に成田へ向かう長野からの初詣臨。牽引のEF5889は鉄道博物館に保存されている。
使用カメラはCANON T90、フィルムはコダクローム PKL。

  JR成田線の1月は成田山新勝寺へ初詣に向かう団体列車で賑わう季節でもある。「成田臨」と称される臨時列車は、成田駅へ千葉方面、我孫子方面からそれぞれ運転されるが、後者はかつて電気機関車牽引列車が多かったこともあり、我孫子~成田間には「平日でも」多くのカメラマンが集まっていた。 特に人気だったのがEF58型電気機関車が牽引する列車。 基本的に機関車の運転予定が判っている訳でもないのだが、熱心なファンは情報をつかんで早朝から繰り出していた。 そんな成田臨だが転機となったのは北陸新幹線の長野開通。以降、信越線方面からの初詣列車は廃止され、他の地区からの機関車牽引列車は電車に置き換えられていった。 近年の成田臨は波動用となった特急電車やお座敷電車が主になり話題性は乏しかったが、来年は復活した「グレードアップあずさ」カラー登場で久々に話題になりそうだ。
新勝寺への参道にある酒屋、「長命泉 活性清酒」は左党好みの味。
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2014年12月25日木曜日

カメラは何でも撮れる



偶然に遭遇した「ササラ電車」。残念ながら新型だった。

  近年、「カメラ」というカテゴリーは拡大しているように思う。一番はi・phoneなどの携帯端末の画質が向上したことによりコンデジと称される「コンパクトデジタルカメラ」と競合するようになったこともあるだろう。 フィルム時代のコンパクトカメラブームと似ているところもあるが、携帯端末による「写真を撮る」人口が確実に増えていることは嬉しいことだ。 私が仕事用のバックに、ほぼ常時忍ばせているのはコンパクトデジカメ RICOH GRデジタルⅡ。 短焦点28ミリだが、ちょっとした記録には重宝する。 時には珍しい除雪車も。札幌市電脇の歩道で遭遇したものだ。 カメラを持っていればこその一枚でもある。


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2014年12月24日水曜日

知ってるつもり!?




宮澤氏の記事で紹介されていた、昭和17年交友社 発刊、「最新図解鉄道知識」に記載されている図。

 線路や路盤については専門家でない限り、知っているようで判っていない範疇かもしれない。上の写真は1979年「鉄道ファン」216号に宮澤孝一氏が連載されていた記事をコピーしたものだが、鉄道用地の概念が良くわかる説明でもあるので紹介したい。
 記事では「犬走り」の誤解がテーマでもあったが、撮影マナーでの立ち入り範囲を知るには「どこまでが鉄道用地か」を知っておくことは大事で、この図からはバラスト(砕石)脇の小径は路盤であり線路内と同じということがわかる。 時代が進んでこの基準が緩和されているとは考えにくいので、これを最低限の目安とすべきだろう。 バラストに三脚を立てることなど論外だが、知らないうちに「線路内に立ち入っていたこと」に気づく人はいるかと思う。 「知らなかったから・・・」でとどまるのではなく、振りかえってみて次に活かせば良いのだ。 これは仕事や作品つくりとも共通する。

右側の小径は「犬走り」ではなく線路内。一般人は歩行禁。
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天皇誕生日


1800万画素デジタル写真の凄さ、トリミングでも十分な作品に仕上がった。
(カメラ CANON EOS7D)
12月23日は天皇誕生日、そして父の命日でもある。 休日でもあり忘れることはないが、ブログのネタには困っていたところに思い出したのが2012年のお召し列車。 天皇皇后両陛下は、沿線の人に対して手を振って下さることが多い。この鉄橋では「撮影者」に対して。昭和時代程ではないが警備は厳重、安全第一のポジション故でもあるが、マナーは良かった。両陛下には、いつまでもお元気で日本国内を列車で訪問して頂きたいと願うばかりである。 

平成のお召し列車E655系。車体は独特の艶をもつ茶色。
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2014年12月22日月曜日

マナーを考える



THE SHINKANSEN、N700A。「ラージA」と言われる新製車。

 この写真をみてどう思うだろうか。 富士山を背景にした有名なポイントだが右下のブルーシートが気になるはずだ。 地元の方から聴いた話では、地主と撮影者との間でトラブルがあり以前は黒だったシートを青に変えたそう。はっきりとした撮影者に対する嫌がらせである。撮影者は、写真を撮らせて頂いているという謙虚な気持ちを持っていなければならないと思う。 時には他人の所有地に入れていただくこともある。 トラブルを回避するためには、可能な限りのコミュニケーションで良き関係を築くことはどの分野でも共通なのだが、老若男女、カメラを持つと「天下無敵」と勘違いしている人もいるのも事実。 撮影者である前に先ず「人であれ」なのだ。 (使用カメラはCANON EOS7D)

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2014年12月21日日曜日

夢の21世紀



撮影時はカラーだが、現像の際モノクロで表現してみた。


 幼少の頃、「21世紀」という言葉には夢と期待を感じさせる響きがあり、絵本などには「未来」が描かれていたように思う。 変貌著しい西日暮里界隈をCANONの魚眼ズームレンズで覗いてみると、「夢の21世紀」らしき光景がそこにあった。 時代は夢を叶えているだろうか。(使用カメラ CANON EOS7D、レンズ EF8~15ミリ フィッシュアイズーム)  


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2014年12月20日土曜日

思いがけないお弁当

今朝は早朝に目覚めてしまったので、ふと思い出したエピソードを。
 一人での撮影行は早朝から出発することが多く、朝食付きの旅館、ホテルに宿泊しても朝食は遠慮せざるを得ない。ところが時には「お弁当」を用意してくれる宿泊先にめぐり合うこともある。これは嬉しい限り。’91に七尾線を訪れた際、能登中島の旅館で朝食代わりの「おむすび&オカズ」の弁当を頂き、感謝したことがあったことを思い出した。
 特に冬場での行動には炭水化物はエネルギー源となる。コンビニのおにぎりは携帯食として重宝するが、心がこもった弁当には敵わない。 (カメラはRICOH GRデジタルⅡ) 

東急イン釧路で頂いた「朝食」。バイキングは食べれなかったが有難かった。

 
塘路駅に停車中の一番列車。この時間帯では食料の調達は出来ない。

「はい、お弁当です。」、この一言が嬉しい。
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内房から消える「さざなみ」


鋸山から見る「さざなみ」。来年以降、内房線は普通列車主体に運転形態が変わる。

  房総特急の草分けだった内房線特急「さざなみ」。2015年のダイヤ改正で大幅なメスが入れられ君津以南から消えることとなった。 内房線は昔から海水浴のメッカで夏季には臨時ダイヤも制定され「海水浴臨」も多く運転されていたが、アクアライン開通後は、高速バスや自動車へのシフトが顕著となり、予てより特急に関しては編成や列車本数削減がなされていたが、来年からは運転は朝夕主体、区間は東京~君津に。 内房を走る特急の役目は終わったことを実感するには十分な結論だった。(使用カメラはCANON NewF-1、フィルムはフジクローム RVP)  

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2014年12月18日木曜日

タンチョウの来る駅

列車に驚いてではなく、自分達のネグラへ帰っていくタンチョウ。(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP100)

  釧路湿原は丹頂鶴が生息していることで知られている。冬は他の季節に比べ、丹頂鶴の活動範囲が広がるとはいえ慎重な鶴が人里に飛来することは稀。 ところが、冬季に丹頂鶴を列車内や駅といった身近な場所で見ることが可能なのが釧網本線 茅沼駅。 
 時には「つがい」の仲睦ましい行動を見ることもできるのは「安全」な環境を作られた駅近くの農家さんが地道に餌付けをした成果だろう。 釧路行の冬の湿原号発車時には丹頂とのコラボが見られるかも・・・そういう期待を込めての「茅沼詣で」でもある。 


タンチョウのいるエリアは、立ち入り禁止。道路脇からでも十分作品になる。(カメラ CANON EOS7D)
ログハウス調の茅沼駅、SL冬の湿原号は上下とも停車する。






2014年12月17日水曜日

厳冬の釧網本線


美留和~川湯温泉間を行くSL冬の湿原号。 C11重連が力行する姿に魅了された。
(カメラはCANON NewF-1、フィルムはフジクローム RVP100)
2000年から運転されている「SL冬の湿原号」、文字通り「冬」しかも真冬の釧路湿原を行く観光列車である。 私が、初めて彼の地を訪れたのは2006年。それまで二の足を踏んでいたのは「真冬の北海道」がわからなかったからに他ならない。それを決意させたのは、急ではあるが仕事で札幌へ行くことが決まり、しかも運転期間のうち2日のみ運転される重連に間に合うことがわかったから。 行くなら一番の舞台で撮りたい!の想いは、「石山」での6時間の待ち時間も耐えてしまった。同好の士も多い中、カメラをセットした場所は氷点下、-15~-20℃だろうか。ダイヤモンドダストが舞う中で関東圏では得がたい「冬の北海道」体験をした。 一番驚いたのは、風がない時間は「寒くない」こと。ちょうど空気が動かない冷凍庫に居ると言う感覚だ。このとき得た経験は、次年度以降の冬の釧網本線撮影に活かされることになった。

駅弁「摩周の豚丼」の製造元「ぽっぽ亭」

ぽっぽ亭では出来立ての「豚丼」を注文したい。 冷え切った身体には一番のご馳走だった。

2014年12月16日火曜日

自然との戦い

豪雪地域を走り抜けてきた車両の床下には、戦いの痕が残る。

 鉄道車両は、風、雨、雪など自然現象と共存している。 鋼製の車体では水に起因する腐食は避けることができないが、濡れた車体は走行することで乾かすことができることから、検査毎に再塗装を含めた加修工事はなされるとはいえ長寿命を維持している。 ところが「保存」という名目で屋外展示された車両は、「乾燥」されることがないため雨は各所に入り込み腐食が進み、比較的早く朽ち果ててしまう。
 車両を良好な状態で維持するには、雨風をしのぐ「それなり」の施設や定期的なメンテナンスが必要なのである。 (撮影カメラはCANON NewF-1、フィルムはフジクローム RFP)   

2014年12月15日月曜日

ガンバレ!大井川鉄道。

来年、元旦からSL運転するのは、大井川と秩父鉄道。

1976年に国鉄から消えた蒸気機関車を復活させてから、「大井川鉄道にSL」は広く定着した。だが、昨年のダイヤ改正ではSL以外の「電車運転」を14往復から5往復削減する処置をとった。利用客減が大きな理由だそうだが、沿線学校の通学の足にも大きな影響を与えたことは解せない。地方ローカル線同様の鉄道経営の悩みは尽きないようだ。

2014年12月14日日曜日

魅力的な冬の朝

清々しい朝、身が引き締まる思いだ。

 鉄道写真の迷言で「早起きは三本の得」がある。 日常の光景を引き立たせる演出をしてくれる日の出の頃はドラマチック。 この写真は6:15頃撮影。さて、成果はどうだろうか。(使用カメラはCANON EOS7D)

2014年12月13日土曜日

雪の重み

大きな柿木をポイントに構図を作ったが、撮影できたのは普通列車1本のみだった。

 昨年の12月14、15日は、SLクリスマストレイン撮影のため磐越西線にいた。
しかし、14日早朝からの積雪による倒木により、写真の普通列車を最後に列車が通ることはなかった。 その後、SLは途中の野沢駅にて運転抑止中との情報を確認するため、SLを待っていた新潟から来られていた老母と息子さんと同乗して駅に向かったが、興味深かった話は老母が語る雪の印象。「新潟の雪は重いが、ここ福島の雪はサラサラしている。」ということだった。  

野沢といえば同気食堂が欠かせない。冷え切った身体に肉鍋定食は有難かった。

2014年12月12日金曜日

東京ミレナリオ

丸ビルから見る復原前の東京駅。 東京ミレナリオ期間は、「丸の内 夜の部」が活気ついた。

1999年から7年間、12月から1月にかけて神戸ルミナリエの東京バージョンとして開催された東京ミレナリオ。休止となったのは東京駅丸の内口の復原工事の関係でもあったが、駅と装飾のコラボは少なく控えめな飾りのみだった。 復原前の東京駅を見るとライトアップされた姿は美しいが、2012年に復原工事が完了した現在の姿と比較すると見劣りするのは否めない。またこういう景観が丸ビル、新丸ビルから見ることができることも素晴らしいこと。 年末の多忙な時期も悪くないが新年の落ち着いた頃、美しき夜景を肴に一献傾けるのも悪くないなあ・・・左党の戯言である。(使用カメラはCANON EOS-1N RS、フィルムはフジクローム RVP)

新丸ビルから見る現在の東京駅丸の内駅舎。(RICOH GRデジタルⅡで撮影)

2014年12月11日木曜日

街のイルミネーション

年の瀬の有楽町を行く。

 師走になると電飾イルミネーションが華やかになって久しいが、東日本大震災後はLED電球が中心となり一層「カラフルになった」印象がある。この時期、有楽町交通会館のテラスも装飾され、新幹線と絡めての写真が撮れる貴重な場所だったが、近年立ち入り可能な範囲が制限されてしまったのは残念。 
 陽が短い季節では「早い時間」でも夜景となる。この写真は仕事納めの帰路に撮影したもの。 デジタルカメラで、この時期ならではの「夜景」を楽しまれては如何だろうか。( 使用カメラはRICOH GRデジタルⅡ+単体ファインダー)

2014年12月10日水曜日

消える「スカ色」

桃源郷の新府では存在感があった「スカ色」
「スカ色」は横須賀線電車に塗装されていた濃紺とクリーム色の俗称。横須賀線や総武快速、房総各線では見慣れた色だったが、ステンレスの新型車になってからはテープで車体に張られるに留まり、最後までスカ色を堅持したのは中央東線の八王子支社受け持ちの普通列車だった。歴史を紐解くと、かつて「ヨコスカ線」で活躍した70系電車を中央線向け改造をしたうえ運用させたことから「山用スカ=山スカ」とも称されていた。その横須賀線流れのスカ色だが、海に近い線区では軽快に、山の麓では重厚な印象を受けたのも面白いもの。(カメラはCANON NewF-1、フィルムはフジクローム RVP)

 

2014年12月9日火曜日

蒸気機関車が走るという光景

SLもおか号とディーゼルカーとの列車交換が行われる真岡鉄道、西田井駅。
イベント性が高い週末列車だが殺伐とした雰囲気はない。
関東圏には蒸気機関車が牽引する列車が多彩だ。 週末となれば真岡鉄道ではC11、C12が、秩父鉄道ではC58、また準定期的にJR上越線ではD51、C61が、また少し足を伸ばして福島、新潟へ行けばC57に出会えるといった恵まれた環境にある。 イベントで走る地方路線では数十年ぶりの運行ということで老若男女、俄かカメラマンになるのは致し方ないところだが、沿線に定着したSL列車は長閑なひと時を与えてくれる。 鉄道会社と乗客、自治体は共存共栄であって欲しいものだ。 (カメラはCANON EOS7D)

2014年12月8日月曜日

思い出のプラチナチケット

「第一希望でお取り出来ました」・・・JTBからの連絡は実物を見るまで半信半疑だった。
 平成2年のGW、C62撮影のため地元 松戸のJTBへ予約依頼した内容は「4月30日の北斗星1号。 第一希望は一人用A個室(ロイヤル)、第二希望は一人用B個室(ソロ)、共に満席ならB寝台でOK」だった。当時「ロイヤル」は1列車では2部屋のみ。青函トンネル&北斗星ブームの中、予約は秒殺。しかも個室に見学者が来る位の人気で注目されていた。それが取れてしまった。2日後の撮影地では「一昨日(30日)の1列車(北斗星1号)のロイヤルに銀箱持った奴が乗っていたぞ!」と話題になっていた程、(それオレや俺!!)20000円は安いと思ったものだ。 上のキーホルダーはJR北海道販売の「北斗星グッズ」。見本を見てビックリしたのは「自分が乗車している部屋ナンバー」がモデルになっていたこと。これで20000円は更に安い!!を実感した。 このキーホルダーには家の鍵を付け「ロイヤル」の旅は今も続いている。

乗車したA寝台「ロイヤル」。JR北海道の車両だった。

2014年12月7日日曜日

雪に強い鉄道

只見線沿線は豪雪地区。雪に強い鉄道ならではで存続している。

雪に対する鉄道の評価は、都市部と北国、雪国とでは異なるかもしれない。 雪による鉄道の運休、遅延情報はローカル線であってもマスコミ報道されるので「雪に弱い」印象があるが、北国、雪国では、豪雪下でもダイヤ通り定時運行がなされている「頼もしい存在」。 豪雪地区を旅する際は、雪景色を楽しめる「頼もしき鉄路」をお勧めしたい。(使用カメラはCANON EOS-1vHS、フィルムはフジクローム RVP100。) 

2014年12月6日土曜日

クリスマストレイン


JR磐越西線では、毎年12月に「クリスマストレイン」が運行される。 ホワイトクリスマスをイメージした雪景色の中を行くSL列車・・・なのだが、自然の脅威は容赦なく襲い掛かる。 大雪は列車運行を妨げ、遅延、運休というハプニングも発生する。 昨年、今年とクリスマストレインは雪で泣かされたが、さて来年はどうだろうと今から考えては鬼が笑うか。(使用カメラはCANON EOS-1vHS、フィルムはフジクローム RVP100。)

2014年12月5日金曜日

七つ星 墜ちる

食堂車「グランシャリオ」、フルコースのディナーは「北斗星」を世間に知らしめた重要なアイテム。
(撮影カメラはCANON T90。フィルムはフジクローム RDP。)

 日本初の豪華寝台特急「北斗星」が2015年3月で廃止される。 分割民営化後の旅客会社を代表する「北斗星」を廃止するという決断は、拠点間を結ぶ夜行列車の役割が終焉を迎える時期になったということでもある。 夜景を楽しみなからフルコースを楽しむという旅は「豪華クルーズ」列車に引き継がれる。 だが「16時間の行程」でのドラマは継承されることはないだろう。
旅のオアシス、パブタイム。運行開始時は60種類のアルコールメニューが整えられていた。


2014年12月4日木曜日

山は活きている

島原鉄道南目線も被災。その後復旧したが2008年に廃線となってしまったのは残念。
今年の重大ニュースの一つに木曽 御嶽山の噴火による火山被害が挙げられる。 1991年、雲仙普賢岳でも火砕流による大惨事があった。 今は火山の分類で「休火山、死火山」は使われなくなっているそうだ。 山は活きている。(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP。)  

2014年12月3日水曜日

行くぜ、東北。

「タラコ」と揶揄される首都圏色が珍しく使用された普通列車。
11月から放映されているJR東日本のCMの舞台が、ここ只見川第一鉄橋。観光名所になりつつある道の駅からの俯瞰ポイントと異なり、ここは近くの歳時記橋を抜けて森の中を歩いていくポイント。CM人気で人が集まる予感が・・・と複雑な心境。(使用カメラはCANON EOS7D。)  

2014年12月2日火曜日

210km/hのレストラン

眺望の良さでは歴代の車両とは一線を画した100系食堂車。 

新幹線でも1974年から2000年まで食堂車が営業していた。2階建て新幹線と称された100系を最後に高速列車での飲食は座席以外でとることができなくなったのは寂しい限り。 今は車内販売や自動販売機も廃止され始めている時代、速さの向上と「旅のゆとり」を共存させるのは難しいようだ。 この時期、仕事用のバックに入れていたカメラはFUJI ティアラ。フィルムはフジクローム RDPⅡを装填していた。  

2014年12月1日月曜日

素材を活かす

学習院下は秋が似合う。

季節の歩みは秋から冬へ、。都心の紅葉もそろそろ終わりを迎えようとしている。「♪君の嫌いな東京も秋は素敵な街♪」というオフコースの名曲「YES-YES-YES」の季節は今頃ではないだろうか・・・と考えて撮影するのも趣がある。音楽や小説の世界観も撮影のヒントになる。(使用カメラはCANON EOS7D。)

2014年11月30日日曜日

始めてみてわかること

160キロで走行中の京成スカイライナー

成田スカイアクセスは「成田空港新幹線」。「新型スカイライナー」AE型を新幹線だ!と言っても違和感がない。開業前にその新幹線らしい新線を表現するため、既に所有している機材の組み合わせだが500ミリレンズ+レンズコンバーターFD-EOS+EOS7Dという秘密兵器を組み立ててみた。これで約1000ミリF5.6のレンズが出来上がる。 デジタル一眼レフのEOS7Dで使用するのは初なのでレンズとカメラのマッチングに不安はあったが撮影後の結果は悪くなかった。 以後ちょくちょく使用してみることになる。 不具合があれば修正すれば良い。 大事なのは第一歩を踏み出してみる勇気だけ。 


  

2014年11月29日土曜日

リハーサル


2年ぶりに水郡線にSLが帰ってきた。 2年前は真岡鉄道のC11だったが、今回はJR東日本のC61。 12月5、6、7日の本運転に向けて27日から試運転が始まり、駅や沿線の「撮影地」にはJR社員や臨時の警備員が本番さながらの監視を行っていた。 SL乗車の団体ツアーは満席と聞いた。トラブルなく運行がなされることを願いたい。 使用カメラはCANON EOS7D。 この撮影後、カメラ+レンズが落下するハプニングが発生、修理する羽目になってしまったのは誤算だった。今日の成果は1勝1敗。

2014年11月28日金曜日

朝焼けの光

最盛期7往復を誇った寝台特急「ゆうづる」。
一部は「北斗星」に継承されたが新幹線のスピードアップに伴い廃止となって久しい。

「夜行列車」が消えようとしている。その理由は多々あるが、都市間の移動手段が夜を徹して走る列車から安価なバス、また昼行の新幹線や飛行機に変わったのが大きい。 時代の流れと共に夜間、遮二無二に目的地を目指す列車の役目は終わったのだろうか。 良いも悪いも夜行列車から得られる経験は、他からは得がたいものがあるのだが。 カメラはCANON NewF-1、フィルムはフジクローム RVPを使用している。

2014年11月27日木曜日

秒間10コマの誘惑

フィルム時代の秒間10コマ機、EOS-1N RSとEOS-1V HS。

 フィルム時代、秒間10コマ以上で撮影できた一眼レフカメラは「高値」の花だった。1980年代には秒間14コマ撮影可能なカメラも存在したが、限定生産で値段も130万円と簡単に手が出るものではなかった。その後、秒間10コマの高速連続撮影が可能なカメラとして1995年にCANON EOS-1N RS、2000年 EOS-1V HSが誕生するに至ると値段も30万円台と手が届く範囲になってきた。私が「秒間10コマ」に求めるのはレリーズからシャッターが切れるまでのタイムラグ。 EOS-1N RSでは0.006秒、EOS-1V HSでは最速化のカスタマイズで0.04秒となっている。 シャッターチャンスは「押しっぱなし」ではなく、自分の感覚で捕らえなければならない。時速200キロ以上で走行する新幹線撮影ではタイムラグが少ないカメラは大きなアドバンテージとなる。デジタルカメラ時代になってからはカメラスペックで単純に「撮影コマ数」を競うことは少なくなってきた。だが「秒間10コマ」を謳うカメラは気になってしまう。 誘惑のスペックなのだ。
                

0系の最高速度は210km/hだが、この構図でのシャッターチャンスは一度。秒間10コマ撮影モードでもシャッターを切ったのは2カット。 撮影カメラはEOS-1N RS、レンズは85ミリ、フィルムはフジクローム RDPⅢを使用している。






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