2016年2月29日月曜日

春を行く「リバイバルさくら」

 往年のブルートレイン特急「さくら」号は長崎・佐世保行。長崎本線、佐世保線の主役だった。その長崎行さくら号、東京発九州行寝台特急が全廃となった2009年3月に1日だけ復活運転がなされた。経路は門司港~長崎間。編成内容は違えども8両編成で長崎へ向かうブルートレインは、現役時代を彷彿させるものがあった。 有名な撮影ポイントは撮り鉄さんたちで占拠されていたので、穴場を探してみたのが今回の一枚。ソメイヨシノ開花前に咲いた早咲きの桜といったイメージで狙ってみた。  

海と列車だけでは変化に乏しいので、ワンクッション入れて構図を作っている。
(カメラ CANON EOS-1vHS,フィルム フジクローム RVP)
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2016年2月28日日曜日

歴代「スカイライナー」に栄光あれ。

 二代目「スカイライナー」として京成本線を往来したAE100形が、今日2月28日のサヨナラ運転でその歩みを止めることになった。 1993年には初代「スカイライナー」AE形車両も同様なサヨナラ運転がなされており、京成電鉄の「サヨナラ列車」は惜別の情をこめた粋な計らいのようだ。 
 「最後の勇姿は、格好良く撮ってあげたい。」という思いから、今回は車体に影を落とさないように、珍しく「撮り鉄アングル」で撮影した。 結果は御覧のとおり。 歴代の「スカイライナー」は、格好が良い電車だったことがよくわかる記録になった。   
さようなら、二代目「スカイライナー」。
(カメラ CANON EOS7D)

塗装は変われど、初代「スカイライナー」はファンからの人気は高かった。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2016年2月27日土曜日

青と白の交錯

 小田急新松田駅近くに流れている酒匂川は、富士山と小田急電車を絡めて撮影できるポイントで、空気が澄んでいる冬場の早朝が撮影タイムとなる。 ここでは多種多様な小田急電車を撮影できるが、白眉はやはり「ロマンスカー」。特にフラッグシップの50000形車両は、冬の青空の下、抜群の存在感を示していた。 やはり、小田急ロマンスカーには華がある。

VSE(Vault Super Express)の愛称をもつ50000形は箱根特急に特化して運行されている
(カメラ EOS7D)

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2016年2月26日金曜日

思い出の島原鉄道 南目線・・・海と共存する町

 有馬吉川駅を高台から望むと、海と町が共存する光景が飛び込んできた。 加えて島鉄が生活の一部になっていたことも。 町から鉄道が消えた今、どうなっているのだろうか。  
「凪」
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
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2016年2月25日木曜日

思い出の島原鉄道 南目線・・・海からの光景

 昨日の「赤パンツ」列車が好評だったので、南目線の思い出のシーンを数回に分けてアップしていきたい。 
 南目線は有明湾沿いを走る区間も多く、車窓には海と雲仙普賢岳が飛び込んでくる風光明媚なロケーションだった。 今回の一枚は、海と普賢岳が収まる場所をロケハンしていてみつけたポイント。 だが、難点は二両編成を入れる位置がシビアなこと、近くに踏切が無いことから列車の接近は目視頼みという場所でもあった。 とはいえイメージに近いロケーションだったことから、緊張を伴う中、ワクワク感から待ち時間も楽しかったことが印象に残っている。 
快晴の中、普賢岳が映える。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2016年2月24日水曜日

災害から復興した梅林

 1991年、雲仙普賢岳噴火を覚えておられるだろうか。この時発生した火砕流は、島原市を中心に大規模な被害をもたらしたことは風化させてはいけない事柄でもある。 
2008年廃線となった島原鉄道南目線 安徳付近にある梅林は、災害からの復興時に植樹されたもので丈は低いながら逞しく成長していた。 この地区の復興の証しの最たるモノは島原鉄道で復旧に際し高架化されるなど軌道設備は一新されたが、鉄道廃止に伴い遺構となってしまった。
 今、島原鉄道では写真の島鉄オリジナルカラー、通称「赤パンツ」を施した車両が走っているという。 今回は、南目線在りし日の「赤パンツ」列車をアップしてみた。
今年も梅は咲いたのだろうか。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2016年2月23日火曜日

沿線からの目線

春からみる日常。
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP)
沿線から見る鉄道風景と、車窓からの景色は別物。 一方だけの視点で、「〇〇線の何処何処は素晴らしい」と評されても、逆の立場から見ると「?」ということは多々あるものだ。
乗客からは気づかれることもない場所でも、「何を伝えるか」というテーマで見るとそこに意外な展開が広がる事もある。 季節の歩みに気づくのは、地域の特徴を知ることもその切っ掛けになるようだ。
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2016年2月22日月曜日

住宅・都市整備公団の電車

 成田スカイアクセスの一翼を担っている北総鉄道で最古参の電車9000形は、元々は住宅・都市整備公団の2000形。1984年に製造され、1991年京成、都営地下鉄、京浜急行との相互乗り入れに際し、京浜急行2000形と形式が被る事から現在の車号に改番されている。制御メカは、1980年代の主流だった界磁チョッパ制御の採用、加えて主要機器は北総7000形電車と共通するなど「手堅い」仕様でもあった。 現在は千葉ニュータウン鉄道所属になっているが、外観は住宅・都市整備公団時代とほぼ変わっていない。今回は2016年現在の同車と1984年営業運転前の試運転を並べてみた。
幻の複々線区間を行く9000形。都営地下鉄乗り入れに際し、先頭車は電道車に改造された。
(カメラ CANON  EOS7D)


新京成線での試運転。 運転当初は松戸駅まで乗り入れていた。
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2016年2月21日日曜日

季節限定ヘッドサイン

 LED表示ヘッドマークの元祖は「スーパーひたち」に使用されていた651系電車。当時LEDで表現できた色は、赤、緑そしてその両方を点燈して表現するオレンジの三色。この三色で愛称名を含めた各種表示がなされていた。そのなかでユニークだった表示は季節限定「偕楽園バージョン」。これを表示して走る姿はかつて絵入りヘッドマークで一世を風靡した「国鉄特急」を彷彿させるものだった。  
好文亭と梅、春限定のスペシャルマーク。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)

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2016年2月20日土曜日

紅vs白 

 今日の天気予報によると、午後は春の嵐となるとか。雨が降る前に近所へカメラ散歩。 見頃を迎えた菜の花や梅を見ながらまず一枚。 今年は、紅色が際立っていた。
陽が射していたAM9:15
(カメラ CANON EOS7D)
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2016年2月19日金曜日

冬に惹かれる

 春夏秋冬の中で「夏冬」という季節は、暑い寒いの「苦」と「楽しさ」が共存している。 その中、冬の魅力の一つに日の出がある。特に気温の下がる酷寒地では、思わず寒さを忘れてしまう神秘的な美しさだ。その厳寒の中、時刻通りに走る列車にはホッとさせてくれる安心感がある。 「時刻通り」の公共交通がどれだけ有り難いかは、厳しい環境下でこそ実感できる事。 最近はそれが忘れられている傾向なのは残念でならない。
ディーゼルからの排気もまた良し。鉄道はここにいる。
(カメラ CANON NewF-1,フィルム フジクローム RVP100)
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2016年2月18日木曜日

春は偕楽園

 日本三名園のひとつとして知られる偕楽園の春は梅里。 梅祭りの時期に合わせて開設される偕楽園臨時駅には東京からの常磐線特急が停車することもあり、多くの観光客で賑わうのはこの時期ならではの光景。 ところがこの駅は、下りホーム一面しかないこともあり上り列車は停車しない。かつて2004年に仙台~偕楽園に運転された「水戸観梅号」では、仙台から上ってきた列車が偕楽園の先にある赤塚駅まで行き、折り返して偕楽園駅へ到着するというユニークな運転がなされていた。 
 今年の満開予想は今月末から来月上旬とのこと。 土日は茨城県内乗り降りできる「ときわ路パス」も利用できることから偕楽園の春を堪能されてはいかがだろうか。  
「偕楽園」は主要なアイテム。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)


「リゾートやまどり」で3/12,13に大宮~勝田間で運行される「水戸梅まつり号」。


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2016年2月17日水曜日

三脚は構図を固定する

 昨年の撮影データを見ていると、三脚を使用した写真が少ない事にあらためて気がつかされた。三脚は持参するが使用しないことが多く、殆どが手持ち撮影。機動性を活かしたスタイルは自分にあっているように思う。 では三脚を使うときはどのようなケースか。超望遠レンズを使用する時、場所取り、そして最後に構図を固定する時。これらの際は100%使用する。不思議なもので「35ミリカメラ」は手持ち撮影では軽快な作品になるが、三脚固定となると一転、計算された作品になる。「計算」というのは、より厳密な構図決めをするという意味でその決定には些か神経を使う。 
 カメラの視点を乗ったり座ったりで変えてみて、決めた位置を固定するために使うのが三脚という訳だ。別の言い方をすれば、計算できない要因が多い場面では構図は固定しないほうがベターということにもなる。 その結果が昨年の作品になるのだろう。 
菜の花と桜並木をバランスよく収めるために構図を固定した、昨年、唯一の「三脚写真」。
(カメラ CANON  EOS7D)

本命の「SLもおか号」。 昨年4月11日のブログから再掲。


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2016年2月16日火曜日

フライング?

 この数日の気温変化の産物として、地元沿線の桜並木には芽が膨らみ始めていた樹もあった。まさに今流行の「びっくりぽん」だったが、出番はまだ先。しばしお待ちください・・・とウメならずとも言いたくなる。 やはり季節の節目は「順番通り」であってほしいものだ。 
4月が楽しみな八ヶ崎のソメイヨシノ。
(カメラ CANON EOS7D)
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2016年2月15日月曜日

花冷えに期待

 関東では昨日、春一番が吹いた。いよいよ春近しを感じさせるなか、今日は例年並みの寒さになっているようだ。  
 例年並みの気温だと、正月明けに咲いた梅もしばらく持つのではないかと期待したくなる。願わくば、昨年1月27日のブログ「梅と桜のコラボレーション」のように桜と絡んで欲しいのだが、ポイントは3月の気温次第。 さて今年はどうなるのだろう。 暖冬の中、何か期待させる「寒さ」だ。   
   
水郡線を行く秩父鉄道のC58。白と黒を絡めるには工夫がいる。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクロームRDPⅢ)

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2016年2月14日日曜日

暖かさを求めて

 雪景色に残る黄葉。この色は、冷え切った身体にはホッとさせてくれる優しさがある。
冬では知らず知らずのうちに、暖かい色を求めているようだ。 
赤は暖かい。

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2016年2月13日土曜日

小春日和を探しに。

 季節外れのポカポカ陽気に誘われて、春を探しに散策してみる。 桜並木が映る小川も心なしか温んでいるよう。 だが、まだ二月。 クセモノのスギ花粉の飛散はこれからだ。  
束の間の「春の空気」を楽しんでみる。
(カメラ CANON EOS7D)


2016年2月12日金曜日

其処にあるからさ

 フィールドで心掛けていることの一つに「特徴を探す」がある。 ガイドに頼ることなく自分のイメージを創る際には、まず「眺めてみる」ことにしている。 ピンと来ればそれで良し、いまひとつであれば推敲を重ねてみる。その繰り返しだ。 
 粗を探せばいくらでもあるかもしれない。だが「特徴を探す」となると、案外見落としていることの方が多いものだ。それを見つけようとするアプローチは、無駄なプロセスではない。なんだ?これは??の発見こそが、次のステップへと繋がっていくからだ。

ぜんぶ雪のせい・・・ね!?
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)


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2016年2月11日木曜日

カシオペアの時代

 寝台特急「カシオペア」の運行が開始されたのが1999年。平成不況下の中、新製された寝台車は全てが2名用A寝台個室というコンセプトは斬新で、瞬く間に人気列車となった。 顧客ターゲットは、2名用個室ということからも単身者よりカップル、家族向けで、年代的には若年層より経済的にゆとりのある中高齢層向きという印象があった。
 この「カシオペア」の功績は、それまで単に移動手段のみだった「ブルートレイン」とは一線を画した「居住」、「サービス」に特化した新しい寝台列車の有り方を提案し、それが顧客に受け入れられたことだろう。 車齢も浅いことから、列車廃止後もクルーズ列車等に活用されそうだ。 
 来月の北海道新幹線開業で上野駅から「カシオペア 札幌行」の表示は消える。だが観光地としての北海道は本州からは憧れ。 北海道新幹線にも乗車時から北海道旅行が始まった「北斗星」「カシオペア」の高揚感を感じるものであってほしいと願うのは私だけだろうか。札幌延伸時には、エキサィティングな車両の登場を期待したいものだ。 

EF81時代のカシオペア専用色
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDPⅢ)

現在のカシオペア専用色
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2016年2月10日水曜日

レアになった「後ろ向き」運転

 C11形蒸気機関車に代表されるタンク機関車は、後ろ向き運転が容易にできるよう運転台後方の視界が確保されている。そのため転車台のない路線でも、前後付替えるだけで運転できることから復活蒸機の中でも重宝されている。 ところがお客さんからみると「SLは前向き」というイメージからか「逆向き」の評判は良くないようで、タンク機関車が常時走る真岡鉄道や大井川鉄道では、転車台を新設してまで往復とも「前向き」に揃えている。そういう背景から、「後ろ向き」で走る蒸機を見る機会は珍しくなり、「今」は釧網本線の「冬の湿原号」と真岡鉄道 SLもおか号の重連運転時の「回送」だけとなっている。 
 カメラマンからは「たまには逆向き運転も良いかなぁ」という声も聞かれるが、お客あってのSL列車。暫くは必要に迫られての「後ろ向き運転」を狙うしかなさそうだ。 

前がイマイチなら横がある。「冬の湿原号」は往復どちらがが逆向きになる。
(カメラ CANON EOS7D)
「重連運転」の真岡→下館の送り込みは、逆向きとなる「SLもおか号」

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2016年2月9日火曜日

試行錯誤したイメージチェンジ

 JNR(国鉄)からJRへ、民営化当初のJR貨物ではJNR時代からのイメージチェンジを図るため、試験塗装を施した機関車を登場させた。 意表をついた色やデザインはそれなりにインパクトがあり、その中でも今回はファンからは人気があった機関車をアップしてみた。試行錯誤の結果として、塗装に関しては無難なJR貨物「標準色」に落ち着いたが、大胆なイメージチェンジのアプローチは新形機関車への「桃太郎」「金太郎」といった愛称付け等にも活かされている。 一見、地味なJR貨物だが、ユニークな取り組みをしているのはとても興味深い。 次は、北海道新幹線に伍して青函トンネルを高速運転する「JR貨物電車」誕生を期待したいものだ。
特急色のEF65PFもイメージが変わる。


前面はオリジナルの塗り分けだが、側面の「JR」が大胆。


人気塗装だったEF65 116号機

JR貨物標準色、乗務員扉の黄色が直流機。



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2016年2月8日月曜日

七尾湾を見ながら

 七尾湾は能登島を囲む北湾、西湾、南湾の三つの湾からなり、日本海につながっている。その中、七尾西湾で養殖されている能登牡蠣は絶品で、同行した「牡蠣嫌い」の友人も美味いと食せた位なので「当り」の部類に入るだろう。 聞くと「牡蠣は向こうの海」で養殖されているという。 そこは、先程撮影したばかりのポイントで背景に入れた海。 撮影では冬の寒々しさを表現してみたが、予めそういう情報がわかっていればアプローチも変わっただろうなぁと振り返ってみても後の祭り。インターネットが普及していない時代、口コミを含めて情報網の確保は重要だった。

C56を先頭に右へ走る「ときめき号」
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDPⅡ)
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2016年2月7日日曜日

12年前の2月7日。

 12年前の2004年2月7日、8日は、厳冬の只見線に念願だった蒸機列車の冬季運行が行われた日。 日程的には7日だけの参戦だったが、雪中運行に惹かれての会津行となった。ところが現地へ行ってみると、積雪は土地勘を狂わせ「轍」を進んでたどり着いたポイントでは雪が深々と降り続き、視界が1メートルもなかった時間帯もあったりと「遭難って、こんな感じ?」と思った程だった。肝心の蒸機列車も予定時刻を大幅に遅れて通過したこともあって、移動列車に間に合わせるため撮影後は脱兎の如く撤収した。只見線ではこの年以後、蒸機列車の冬季運行はなされていないが、この時の経験が後に「冬の釧網本線」行きを決意させた切っ掛けとなったことも懐かしい。 
フットワークを良くするために機材はカメラ1台、レンズ2本、一脚と厳選した。
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP100)


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2016年2月6日土曜日

街のあかり

 都市の光が織りなす風景には、不思議な魅力がある。 日暮れの里の灯は、暖かかった。

古の「スーパーひたち」の通過。
(カメラ CANON EOS7D)
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2016年2月5日金曜日

風ニモマケズ

 風雪に耐えて進む蒸気機関車には、美しさがある。 人間が創り出した人間に近い機械とも言われる蒸気機関車、撮り手も悪天候も受け入れる肝要さが、良い一枚を呼び込むのかもしれない。  
吹雪がドラマを生み出す。肝心な事はその場面にいるかどうか。
(カメラ CANON EOS-1v HS、フィルム フジクローム RVP100)

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2016年2月4日木曜日

冬の北陸 ときめき号。

 1988~91年、冬の蒸機イベントの主役はJR七尾線を2月に走った「冬の北陸 ときめき号」。初年度はC56形蒸気機関車が12系客車+展望車を牽引したが、翌年からは客車はSLやまぐち号のレトロ客車に、機関車はC56形とC57形の重連へ変更となった。
 更にSLファンが注目したのはC57の煙突に装着されていた集煙装置が外された事で、89年雪景色を行くC57の写真が鉄道雑誌に掲載された時は、驚きと共に大いに「ときめいた」ものだった。 私が参戦したのは90、91年の2年間だったが、初めて訪れた冬の能登路は食材共々とても魅力的だったことは今も鮮明に覚えている。
 この当時のエピソードの最たるものは、「ときめき号」の前週末には磐越西線のD51が運転されていたが、二週連続での撮影行が「あたりまえ」だったこと。 福島の地で交わされた挨拶は「来週、七尾で会いましょう」、この頃は「そういう時代」だったのだ。  
雪景色を行く「ときめき号」。「大斜面」と称されたお立ち台では、数週間前から場所取り三脚が乱立していた。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RDPⅡ)

赤を主体にしたヘッドマークは人気があった
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2016年2月3日水曜日

雪に映えた飯山線色

 JR飯山線は長野県の豊野と新潟県 越後川口を結ぶローカル線。豪雪地区行く列車として知られており途中の森宮野原駅には積雪7.85mの日本最高積雪地点の碑がある。 
 飯山線色は、1990年代後半に新形車両へ置き換えられるまで国鉄時代の車両に施された独自色で、雪中での識別性には優れていたが、残念ながら新形車両には継承されなかった。 
 一時期、路線廃止も囁かれた飯山線は、今では飯山駅で北陸新幹線に、十日町駅では「ほくほく線」に接続することから一昔前と異なりアクセスは良くなっている。 新緑や紅葉の時期も素晴らしいが、豪雪地区を走る路線は冬に訪れてみたい。 沿線の温泉共々、冬の列車の旅は良いものだ。    
戸狩野沢温泉付近を行く。野沢温泉へは飯山駅からバスがメインルート。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)


森宮野原駅での列車交換。 側面にはフランス語で「友情の列車」と入れられていた。

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2016年2月2日火曜日

重連に惹かれる。

 2両以上の機関車が連なっての重連運転、その目的は単機では不足する牽引力の向上、急勾配区間の運行対応、ちょっと変わったところでは機関車回送等がある。 機関車の種類を問わず、その迫力ある走行シーンは魅力的で、特に蒸気機関車の重連はそれぞれの機関士が息を合わせての協調運転となることから見応えがある。 
 現在、重連で注目を浴びている列車は寝台特急「カシオペア」。北海道内は老雄DD51形ディーゼル機関車によって総括制御で運転されている。その性能ギリギリでの運行は、まもなく北海道新幹線開業と共に「伝説」化する。
D51+C58の重連。冬の蒸機は美しい。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RDPⅡ)
DD51最後の特急仕業が「カシオペア」。
(カメラ CANON EOS-1V 
HS、フィルム フジクローム フォルティア) 

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2016年2月1日月曜日

雪晴れの朝(2)

 1990年代、二月上旬の大きなイベントは、磐越西線 郡山~会津若松に運転されるD51牽引の蒸機列車だった。 雪景色の中を行く蒸気機関車を記録するために毎年のように運転日の週末は通ったものだ。 この時期は天候に翻弄されることも多く、大雪が降った翌日は沿線の景観が一変するが、時には道路閉鎖で関東から車での移動は行く手を阻まれた年もあったり、笑い話的なエピソードには事欠かなかった。特に印象的なのは雪晴れの日、朝の清々しい中、暖かさをも感じる陽を受けて走る蒸機がとても穏やかだったこと。 煙モクモクだけが蒸気機関車の表現ではないことを実感したヒトトキだった。 「復活蒸機」といわれる蒸気機関車も復活後20年以上経過していることもあり経年によるトラブルも多くなっているようだが、状態が良いうちに雪景色の磐越西線を行くD51を再び見てみたいと多くのファンは願っている。 
安全弁から吹き出す蒸気が存在感を増すD51。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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