2020年11月30日月曜日

ロータリー車の終焉

今月発売のRF誌1月号で目に留まったのが長岡車両センターに在籍していたDD14 327号機の廃車。民営化時点で40両継承されたDD14形も今年度期首ではJR東日本に2両が残るのみ。いずれも保留車でそのうちの1両が今回の327号機。盛岡車両センターに残る1両も活躍の機会はない。自身で悔いが残るのはDD14「特雪」の撮影機会には恵まれなかったこと。天候次第で何時運行されるかわからない「除雪列車」はあまりにもハードルが高すぎた。結果、庫に佇む姿を記録したのみだった。またひとつ無骨な国鉄形機関車が消えていく。
豪雪路線の只見線でもDD14は欠かせなかった。
       
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2020年11月29日日曜日

公園機関車との縁

地元松戸市の「ユーカリ交通公園」(https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisetsu-guide/kouen_ryokuka/yuukari-koutuu.html)に保存されているD51405号機は長野工場式の集煙装置とデフを装備している貴重な機関車。更に取り外したスノープロウも展示されており機関車ファンには嬉しい存在だ。この機関車とは公園に展示する蒸気機関車に関する資料を提供した縁もあって、市の関係者からお礼を頂いたのも懐かしい思い出だ。因みにこの405号機、晩年は国鉄山口線で火を落としている。小郡から松戸までどのように運ばれたのか今では知る由もないが「終の棲家」では子供達に囲まれた余生を過ごしている。(写真は2008年時点のもの)
形態的に興味深いD51405号機だが近年は痛みが目立つという。

スノープロウ、現在は機関車前に移設されている。

長野工場式デフレクター

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2020年11月28日土曜日

タイムラグ0.006秒の悦楽

初めて購入したEOSのフラッグシップ機がEOS-1N RS。EOS初ペリクルミラー機 RTが限定生産だったのに対し、こちらは正式にEOS-1Nの製品としてラインナップされていた。だがそのスペシャル性は価格に現れておりノーマルのEOS-1Nが215,000円なのに対しEOS-1N RSは320,000円と一線を画していた。その差額はペリクルミラーから得られる「速さ、静粛、時間がとぎれない」恩恵であり一眼レフの将来を示すものだったように思う。実際手にしてみると「RS」モードのタイムラグ0.006秒での撮影は、自分自身のレリーズするタイミングとシャッターチャンスとの戦いだった。それゆえ成否が恐ろしくもあり快感でもあった。デジタルになって「時間がとぎれない」ミラーレスカメラは台頭しているが「タイムラグの呪縛」は残されたままだ。「数打ちゃ当たる」ではない「一発必中」の悦楽をEOS-1N RSは示唆していたかもしれない。 
秒間10コマ&限りなく0秒に近いタイムラグ。これぞ一芸に秀でたカメラ。

                     
                          
時速270キロを仕留める快感。(再掲)


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2020年11月27日金曜日

赫奕

山手線ホームに隣接してきたJR渋谷駅の埼京線ホーム。「南渋谷」と皮肉られた旧埼京線ホームは新南口への「通路」として利用されている。変貌する渋谷界隈では一風変わった電車も不思議とシックリくる。これも新しい東京の光景。
フルカラーLEDが特徴のE235系 


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2020年11月26日木曜日

省エネ電車209系

JR東日本初のVVVFインバータ制御の通勤形電車が209系。最初に投入された京浜東北線の車内に「この電車は、従来の半分以下の電力で走っています。」のステッカーが車内に貼られていたことを覚えている人もいると思う。国鉄を代表する通勤電車の103系の消費電力の47%、かつ電動車(M):付随車(T)比率が6M4Tから4M6Tになったことは省エネのアピールとしては十分だった。今回の作品は京浜東北線時代の209系基本番台と幅広車体の500番台。京浜東北線を離れた基本番台はメカ更新、車内をセミクロスシートに改造の上多くが房総地区に、500番台は主に武蔵野線、京葉線、その他は改造の上、八高・川越線に転じているが、後継車が導入される房総地区では大きな転換期を迎えそうだ。 
6ドア車を組み込む前の209系
    
  
             
                    E231系の原型となった500番台
           

          




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2020年11月25日水曜日

完全燃焼の煙

現役時代、蒸気機関車を操る機関士の運転の上手下手は煙でわかったという。ベストが無煙の完全燃焼運転で不完全燃焼でもある黒煙を出すのはその逆だった。ところが復活蒸機の運行では「煙モクモク」の演出から黒煙を吹き上げるケースが一般的になった。ファンからは完全燃焼運転は「スカ」「黒いDL」と揶揄されるが、あくまでも理想は無煙~白煙。さて沿線のギャラリーとして見栄えがするのはどちらだろうか。
「あー、スカだ・・・」と落胆したのは誰だ?

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2020年11月24日火曜日

デジタルのマジック

 デジタル加工で「ネガフィルム」を復元する。これもデジタル時代の写真の楽しみ方。今回の「やまびこ」は東北新幹線開業前のもの。コンパクトカメラで撮影したコマをスキャナーにかけて現像ソフトで色、構図を整えている。作品としては今ひとつだが記録としての価値は先頭車にある。北海道から内地に戻ったばかりのクハ481 1500番台。忘れられていた記録を蘇らす、これがデジタルのマジック。
食堂車、グリーン車込み12両編成、これが東北筋の標準編成。

オリジナル画像


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2020年11月23日月曜日

分かれ道

今話題のJR東日本185系は国鉄157系と比較されることが多い。その両系列共、普通と特急、準急と特急・急行というマルチユースを前提としていたが、大きく差がついたのが車齢で185系の約40年に対し157系は19年という短命に終わった。157系については2015年6月20日のブログ(https://gazosousakunin.blogspot.com/2015/06/blog-post_20.html)で触れているが、一方の185系の長寿さには「汎用性」が関係している。ファンからは特急車らしからぬと批判の的だったアコモ、4両、6両から組成可能な編成の自由度は波動用車両としても巧く適合した。185系は特急「踊り子」からは来春撤退するが令和4(2024)年までは残るという。無事これ名馬の185系、美人薄命の157系、その分かれ道はどこだっただろうか。
基本7両+付属2両の157系「あまぎ」
           

運転室は157系の思想が活かされた185系


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2020年11月22日日曜日

素敵な日曜日

武蔵野線の顔になったE231系
 先日の葉散らしの風に耐えた銀杏をテーマにカメラ散歩。そこには人数は少ないが「いつもの」日曜日の光景を見る事ができた。来園者にとって今日が良い日でありますように。今回のテーマは「平穏」。
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2020年11月21日土曜日

2020 千登勢橋

 千登勢橋から明治通り沿いの並木を狙うのは古からのアングル。先週末の段階では銀杏の色付きはこれからだった。見頃は今月末と見込んでいる。ちょうど掛かり付け医を訪ねる予定と重ねると紅葉見物になりそうだ。コロナ第三波も囁かれている中ではこれも良しとしなければ。
7000形改造の7700形がやって来た。
          
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2020年11月20日金曜日

追憶の彼方

 今回の作品は今は立入禁止になったJR只見線のお立ち台、ロケハンがてら九州からの友人を案内した際のワンショト。鉄橋を通過するキハ40も過去のものとなってしまった。今秋も新型コロナウイルスに悩まされそうな気配。「GO TO」ではなく安心して旅する日が待ちとおしい。

今は昔 鉄撮りの翁ありけり。野山にまじりて・・・
                                

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2020年11月19日木曜日

「谷川」転じて「水上」

来年のダイヤ改正でJR東日本185系が定期運用から撤退するとのこと。同系は大別すると「踊り子」系統の基本番台と東北・上越・高崎線系統の200番台に別けられる。華やかな東海道筋の基本番台に比べ、200番台は活躍のエリアは広かったが波動用への転用も早かった。東北・上越新幹線上野開業時に誕生した185系使用の「谷川」「草津」「なすの」の新特急三羽カラスも定期列車として残るのは「草津」のみ。車両も651系に置き換わった。今回の作品は2010年11月、水上駅を発車する「特急水上」。翌月に定期運用から外れる前の最後の華やかな時だった。
200番台の外観上の特徴はヘッドマーク下のタイフォンカバー。
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2020年11月18日水曜日

令和2年霜月

通常であれば楽しい土曜の夜も、先週14日は少し変わっていた。有楽町 交通会館前の閑散としている状況には些か戸惑った。新型コロナの影響はこの冬も続くのだろうか。今年最後の「銀ぶら」。その空は少し物悲しかった。
気がつけばN700Aばかりになった東海道新幹線
                 

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2020年11月17日火曜日

永遠に。

今回の作品は、八ッ場ダム建設で水没する風景を惜しみつつ川原湯温泉駅へ訪れていた2013年のもの。紅葉が見頃を迎えるのは11月15日近く、その中を行く185系の特急「草津」が良きアクセントになっていた。あれから7年が経った。今はどうなったのだろうか。久しぶりに温泉共々彼の地を訪ねたくなってきた。フィルムを装てんしたカメラを旅の共として。
八ッ場大橋から望む。

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2020年11月16日月曜日

風見鳥

新しくなったJR原宿駅、その新駅舎の通路から解体が進む旧 原宿駅舎を見るアングルが生れた。その背景には明治神宮の森とは一転、マンションが。嗚呼「TOKYO2020」。
モノクロ反転で表現するも良し。原版はカラー。
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2020年11月15日日曜日

颯爽たる異端

相模鉄道の車両が原宿の宮廷ホーム脇を走る、ということは国鉄時代には考えられなかったこと。昨年の11月30日から相鉄より乗り入れるネイビーブルーの12000系電車はJR東日本E233系の兄弟車両。JR車がステンレス地を強調しているのに対し、相鉄車ではステンレスにカラーリングが施されているのが特徴。まもなく相鉄・JR直通線開業1周年。山手貨物線を行く異色の列車も沿線に馴染んできたようだ。
原宿の名所。宮廷ホームと電車を並べる
#鉄道姿写真
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2020年11月14日土曜日

新しきを知り、古きを知る

ユニークな東京メトロ銀座線 渋谷駅で列車を待つと入線してきたのが1000系「特別仕様車」。全40編成のうち2編成だけのレア車両だ。レトロイメージな木製色の内装の中で注目したのが旧字体で「日本車両会社 平成二十八年」とある「車両銘板」。中々凝った演出だと感心。こういう発見が次の作品創りのステップになる。
液晶広告と銘板
 

現代版「恐竜の化石」





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2020年11月13日金曜日

鉄博の66.7‰。

アプト式電気機関車 ED40
         
鉄道博物館のED40形の脇にひっそりと残る66.7‰の勾配票。碓氷峠の急勾配を象徴するモニュメントとして残されているのは感慨深い。これを見ると現役時代のワンシーンが思い起こされる、今日は13日の金曜日。   
66.7‰を下るEF63
             


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2020年11月12日木曜日

湘南ライナーは特急へ


いよいよ本領発揮、E257系2000番台

 本日付JR東日本のPRによると来春、東海道線特急が再編される。主役は「あずさ」から転用されたE257系2000番台。従来の185系「踊り子」を置き換える他に新たに特急「湘南」が新設され「湘南ライナー」を含む計3つのライナーは廃止されるという。快速から特急への「ステップアップ」は中央、青梅線の特急「はちおうじ」「おうめ」に続いてのもの。長年「湘南ライナー」に慣れ親しんだ東海道線沿線の利用客にはどのように受け入れられるだろうか。 
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2020年11月11日水曜日

同級生


老雄300形、未だ現役。

江ノ電の古豪300形電車は昭和35(1960)年製、どこかの誰かさんと同様「還暦」を迎えた電車だ。現在まで数度の近代化改造により駆動方式は吊り掛け式からカルダン式に更新、冷房化等時代にアジャストしてきているが、注目すべきは平成10(1998)年になされた新旧全車種との連結運転を可能にした改造。これによって更なる未来を拓いている。今回の作品では平成12(1990)年製2000形との「親子」運転。こういう意外性も江ノ電の魅力なのだろう。
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2020年11月10日火曜日

地下線に入らなかった113系1000番台

横須賀・総武快速線、房総各線で活躍した113系1000番台。大別するとATC搭載グループと非搭載グループに別けられている。いずれも総武快速線の地下区間乗り入れのため、当時の運輸省制定のA-A基準に沿った難燃構造を採用したが、同区間がATC路線となったことで運行はATC搭載グループになり、非搭載車は房総地区を中心に地上線で使用された。今回の作品は成田線(我孫子線)を行く113系1000番台(ATC非搭載)。同車にとって安住の地は房総だった。   
前照灯のシールドビームは113系1000番台が先駆車。

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2020年11月9日月曜日

やはり「雷鳥」

山科を行く「雷鳥」

北陸特急を代表する列車が「雷鳥」。国鉄時代は東の「とき」「ひばり」、西の「雷鳥」と最多本数を競ったもの。その名門列車もJRになって「サンダーバード」と改められ今日に至っている。「雷鳥」⇒かみなりとり⇒「サンダーバード」という変調には「ほんまでっか?」的な洒落心を感じるが、北陸新幹線の敦賀、更には大阪延伸の際の愛称はどうなるのだろう。東の「とき」に準じて「雷鳥」の再登場を期待したいがさてどうなるか。敦賀延伸の2年後が楽しみだ。


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2020年11月8日日曜日

見た目の違い


日没には「ホタル(尾灯点灯)」が良い
デジタル写真で陥りやすいのは「彩度の高い」写真。個人差もあるが記憶に残る色合いだけでは「きれい、鮮やか」になりがちで、後で作品を振り返ってみると「こんな色だったかな?」と気づくことも少なくない。今回の夕景でも、
見た目に近づけるため彩度を落としている。特別の意図が無い限り「彩度は控えめ」にしたほうが良いようだ。

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2020年11月7日土曜日

上野駅17番線が華やぐ時間

仙台まで4時間半の行程
8:00から9:30までが上野駅地平ホーム17番線が華やぐ時間帯。8:00発「ひたち3号」仙台行、8:30発「ときわ53号」勝田行、9:30発「ときわ55号」勝田行と続々常磐線特急が発車して行くのは往年を彷彿させてくれる。その中で仙台行「ひたち3号」は、速達タイプの「ひたち」でありながら次は柏に停車するのもユニーク。列車本数の多い時間帯ならではの対策ともいわれているが真相はどうだろうか。

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2020年11月6日金曜日

往年の輝き


平成14(2002)年秋、8年ぶりに「ゆうづる」が帰ってきた。イベント性の高い臨時列車だったにもかかわらず列車名は「ゆうづる1号,2号」と季節列車扱いだった。今回の作品は闇夜の中から颯爽と現れ、そして消えていった一夜限りの青森行「ゆうづる1号」。その姿は往年の北海道連絡特急の誇りに満ちた貫禄の12両だった。
夜景に映える583系。
                          
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2020年11月5日木曜日

併用軌道

江ノ電で外せないシーンが江ノ島~腰越にかけての併用軌道区間。一般道路を自動車と同じ路面で走る鉄道は、軌道(路面電車)時代の名残りでもあるが今では日本唯一の存在。この区間では「路面電車」感を出すためにクルマとの共存シーンを狙ってみたが、気をつけたのは「ナンバー隠し」。手持ち撮影でトリミングに頼らないフレーミングをしている。もちろん撮影ポジションは安全第一で。
車に囲まれているが、ここは電車優先だ。

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2020年11月4日水曜日

魅惑の「R=28」

 江ノ電の江ノ島~腰越間にある龍口寺前交差点のSカーブは半径28mの急曲線。そのクネクネ感は江ノ島駅から併用軌道区間となる国道の線形に合わせたことによる産物。今回はこの個性的な区間のS字を意識した作品を作ってみた。江ノ電が車長12.5m&連接車構造なのはこのSカーブのため。ここを行く電車がうねる光景は一見の価値がある。
歩道から眺められるS字カーブ

              
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2020年11月3日火曜日

3人目の機関士

 仕業を終えネグラの小樽築港へ戻ってきたC623号機は、夕刻に転車台のある苗穂へ回送、方転の後深夜に帰ってくる・・・3人目の機関士はその運行のための要員だった。だが25年前の11月3日の回送は小樽へ戻る事のない送り込み。これが8年間運行されたC62本当のさよなら運転となった。惜別の想いで見送るファンからのエールに汽笛で応えた3人目の機関士の姿は今も記憶に残っている。
白い軍手が殿のハンドルを扱う
         

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2020年11月2日月曜日

極楽洞


江ノ電にある唯一のトンネルが「極楽寺トンネル」。その極楽寺駅側のトンネル坑門はレンガ造りで明治40(1907)年竣工当時のもの。だが、この趣のあるトンネルも絵にするには架線柱がネックだった。その中で目に留まったのは「極楽洞」の文字。これをメインに構図を作ってみたのが今回の作品。ここでは藤沢方面行きの列車の方が良いようだ。
光、照らす
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2020年11月1日日曜日

イメージをかたちに。

 江ノ電の有名なポイントの一つが、「スラムダンクの踏切」として国内外に知られている鎌倉高校前駅の踏切からの絵。鎌倉に用事があったこともあって久々の江ノ電散策と洒落込んだなかで頭を悩ませたのがこのポイント。自分なりのアプローチは露出を切詰め、海の質感を強調できる時間帯を選ぶこと。時は日没近しの16:50。このラストショットが答えだった。
電線をカットして構図をまとめる。
      

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