2014年11月27日木曜日

秒間10コマの誘惑

フィルム時代の秒間10コマ機、EOS-1N RSとEOS-1V HS。

 フィルム時代、秒間10コマ以上で撮影できた一眼レフカメラは「高値」の花だった。1980年代には秒間14コマ撮影可能なカメラも存在したが、限定生産で値段も130万円と簡単に手が出るものではなかった。その後、秒間10コマの高速連続撮影が可能なカメラとして1995年にCANON EOS-1N RS、2000年 EOS-1V HSが誕生するに至ると値段も30万円台と手が届く範囲になってきた。私が「秒間10コマ」に求めるのはレリーズからシャッターが切れるまでのタイムラグ。 EOS-1N RSでは0.006秒、EOS-1V HSでは最速化のカスタマイズで0.04秒となっている。 シャッターチャンスは「押しっぱなし」ではなく、自分の感覚で捕らえなければならない。時速200キロ以上で走行する新幹線撮影ではタイムラグが少ないカメラは大きなアドバンテージとなる。デジタルカメラ時代になってからはカメラスペックで単純に「撮影コマ数」を競うことは少なくなってきた。だが「秒間10コマ」を謳うカメラは気になってしまう。 誘惑のスペックなのだ。
                

0系の最高速度は210km/hだが、この構図でのシャッターチャンスは一度。秒間10コマ撮影モードでもシャッターを切ったのは2カット。 撮影カメラはEOS-1N RS、レンズは85ミリ、フィルムはフジクローム RDPⅢを使用している。






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