2017年6月30日金曜日

0円サービス

 新幹線車内で車内検札がなされるのは東海道・山陽新幹線。グリーン車では新幹線パーサーによる「手形検め」や「おしぼりサービス」が継続されているのは嬉しいもの。特に列車の旅にとって車内検札は、これが終わって自分の席が確認された安心感と共に「旅が始まる」を実感できる儀式。その中でのあたりの柔らかいパーサーの笑顔は、不思議とリラックスさせてくれる「0円サービス」だ。
 ところが、近年自動改札から入場する際のチェックだけで車内検札を省略する傾向になってからは、JR特急のサービスは乗客の顔を見ない「着席サービス」に留まろうとしているようだ。「コミニュケーション」がない列車の旅、そこに「おもてなし」はあるのだろうか。
緊張感。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2017年6月29日木曜日

East i(イースト・アイ)

「East i」は、JR東日本の「新幹線 電気・軌道総合試験車」E926形の愛称。白い車体に赤帯を配し「East i」のレタリングがされているのが特徴の一つで、在来線用の「E」、「D」も同様なデザインとなっている。同じ新幹線 電気・軌道総合試験車でもある「ドクターイエロー」JR東海、西日本の 923形に比べ、都市伝説になるようなエピソードもなく目立たない存在だが、その守備範囲は広く「北海道、東北、上越、北陸」の新幹線軌道、そして山形新幹線「つばさ」秋田新幹線「こまち」が走る奥羽線、田沢湖線の標準軌区間までとなっている。特に「こまち」用E3系がベースになっていることから新幹線軌道では275km/h、在来線では130km/hでの検測が可能で北陸新幹線の連続急勾配、周波数の切り替えも対応できるという優れものだ。そのためその姿を見ることは「ドクターイエロー」以上にレアとも言われている。その「East i」も製造が2001年という事から後継車が気になるところ。ファンとしてはE6系「こまち」をベースにしたスタイリッシュな「 East i 」の登場を期待したいところだ。
白い車体から「白衣」をイメージしてしまう「East i」。
「ドクターイエロー」のようなインパクトに欠けるのは残念。

(カメラ CANON EOS7D)


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2017年6月28日水曜日

レインボーカラーが競う井の頭線。

 電車に7パターンのカラーリングが施されている京王井の頭線では今の時期、紫陽花に似合う色の電車との「色合わせ」を楽しむことができる。今回は赤い紫陽花にスカイブルー編成を合わせているが、他にはラベンダーやベージュ編成も似合いそうだ。井の頭線ではステンレス電車にカラーリングによって付加価値をつけていることで「銀色の電車」というイメージを薄めている事が特徴。都市部に「銀色の電車」が席巻する中で、このような取り組みはとてもユニークだ。

井の頭線独自のカラーリングのレインボーカラー。(カメラ CANON EOS7D)
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2017年6月27日火曜日

E235系を撮る。

 山手線に量産車の投入が開始されたE235系。量産先行車の第一編成で「電『車』レンジ」と揶揄された風変わりな外観は維持されている中、第二編成以降では外装に透明フィルムが貼られているという。これによって車体広告や全面ラッピングへの展開も更に進みそうだ。
 今回の作品では、E235系のLED表示の描写テストを兼ねてシャッタースピードを500分の1秒にセットして撮影している。結果は御覧のとおりで、前面のLED表示は崩れないことを確認できたことは大きな収穫だった。更に今回撮影した編成は11両全てが新造車のレアな編成というオマケつき。願わくは太陽の下で撮影したかったが、梅雨の時期の記録としてはこれで良しにしておこう。
先頭車次位の10号車が判別のポイント。
基本は現在のE231系からの改造車だが、2編成は新造車が組み込まれている。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年6月26日月曜日

スーパーだった785系

 1990年、JR北海道にデビューした785系電車は、JRグループでのVVVFインバーター制御車のパイオニア。特急「スーパーホワイトアロー」として札幌~旭川間を最高速度130km/hで快走する様は、「新生JR」を象徴するフラッグシップトレインだった。785系で印象的だったのは、駅発車時から最高速への加速でその性能は「スーパー」の冠に相応しく、僚友281系、283系気動車と共に北海道内の高速化に大きく貢献した。
 現在はJR北海道の一連のスピードダウン施策と時期を同じくして経年による後継車789系への置換えが進められ札幌~旭川間からは撤退、札幌~室蘭間の特急「すずらん」に残るのみとなっている。
2002年からは「Uシート」車を組み込み『快速 エアポート」へ使用された785系、
(カメラ CANON EOS7D)
 
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2017年6月25日日曜日

1990年の新鎌ヶ谷

 時の経過と共に景観は変わっていく。特に開発著しい地域では尚更で、今では鎌ヶ谷市唯一の乗換駅に発展した新鎌ヶ谷駅も1990年は「信号所」。駅開設を翌年に控えていたとはいえ、沿線では長閑な光景がみられたものだ。今回の作品はそんな日常の風景を撮影した時のもの。
 その後、このエリアは大規模な開発が進み、当時の痕跡を見つけることは難しくなっているが築堤を行く「くぬぎ山のタヌキ」は今も健在。鉄道車両の長寿さは変わらないようだ。
オリジナルカラーの8000形が行く。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)
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2017年6月24日土曜日

新幹線と一体感を保った上野口の185系。

 今日は東北新幹線開業35周年を記念した団体専用の臨時列車に因んで「新幹線リレー号」がリバイバル運転された日。ツアー客は上野~大宮間をリレー号で、大宮~盛岡まで東北新幹線開業35周年記念号に乗車するという往年の乗り継ぎを体験するという企画だ。
 リレー号は新幹線上野開業までの運行だったが、使用される185系電車は上越新幹線開業後には上越線「谷川」、吾妻線「白根」、高崎線「あかぎ」といった特急にも運用を拡大している。今回の作品はリレー号に伍して特急「白根」に使用されていた頃の185系。上野口の185系は「緑の新幹線」200系との一体感をもたせるため緑帯が配されていたのが特徴だったが、185系の撤退に関連してかリバイバルカラーの対象から外れているのは残念。波動用に残る編成に再現して欲しいと思うのは私だけだろうか。

新幹線上野開業後には「新特急 草津」となった「特急 白根」。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)
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2017年6月23日金曜日

本物の汽車だったC62ニセコ

 今年の6月23日は、その語呂から「C623」号機をSNS上にアップする蒸機ファンが多い。1988年の奇跡の動態復元から「C62ニセコ号」として函館山線を運行されたC623の姿は今尚脳裏に深く刻まれている。「北海道には本物の汽車がある」、この当時のコピーのとおり、客車牽引は5両にとどまったが「C62ニセコ号」は「本物」に相応しい列車だった。今回の作品は「C62の速さ」を1750mmの動輪を狙って表現したもの。「シュー、シュー」というブラスト音が聞こえてくるだろうか。という想いを込めた一枚だ。
復元に際し、無駄な装飾を極力省いたC623。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
 
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2017年6月22日木曜日

東西線を走った103系1000番台

 東京メトロの東西線と千代田線は兄弟路線。共にJR線への乗り入れを前提とし当初から20m級の車両が導入されている。車両の行き来という面でも両線は交流があり、千代田線開業時には東西線の5000系が投入され、千代田線用の6000系試作車の性能試運転は東西線で行われた。逆に東西線から千代田線へは北綾瀬支線用として「アルミ車体」の5000系、05系が転属しているなど趣味的には興味深い。
 一方で国鉄が千代田線乗り入れ用に製造した103系1000番台でも一部の編成が東西線に転じている。理由は東西線10両化推進によるもので、タイミング的に千代田線から捻出された「10両編成」は都合が良かったようだ。近年は路線に応じた車両の固定化が進んでいることから、このような車両の行き来は珍しくなっている。
地上区間の多い東西線転属に際し、冷房改造がなされた103系1000番台。

エメラルドグリーン帯を巻いた常磐緩行線、千代田線時代。「暑い」電車だった。
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2017年6月21日水曜日

撮り難い「あじさい電車」

 6月になると箱根登山電車沿線は紫陽花の季節となる。HPに開花状況がアップされているので紫陽花見物の参考になるが、その一方で紫陽花と登山電車を絡めた写真を撮るのは年々難しくなっている。理由は安全面で列車から線路際に撮影者を見つけると警笛で注意を促すのは勿論、場合によっては緊急停車することもあるという。
 今回の作品では安全な場所から「下っていく」登山電車を50ミリレンズで撮影しているが、これ以上紫陽花側に寄ることはNGだった。この沿線で紫陽花を楽しむのは車窓からが良さそうだ。
箱根湯本へ下る「ベルニナ」号を狙う。
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP)

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2017年6月20日火曜日

しなの鉄道に復活する「スカ色」

「懐かしの車体カラー」で話題になっている「しなの鉄道」、初代長野色、湘南色につづく第三弾は「スカ色」になることがHPでリリースされた。115系電車で統一されているしなの鉄道ならではの車体カラーシリーズ、ここまではファンならば想定内のことだが、この次はどうなるかを予想してみるのも面白い。国鉄ノスタルジー世代を「ときめかせる」路線は、どうやらJRではなく第三セクター鉄道にあるようだ。

車体カラーイベントは。次を期待させる好企画。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
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2017年6月19日月曜日

替え歌。

 ♪ もしも 新京成にタヌキがいたら 
  赤白タヌキになるでしょう。
  こんにちは、こんにちは、タヌキさん、そこはどこ。
  こんにちは、こんにちは、それはね  くぬぎ山 ♪ 
 「もしもタヌキが世界にいたら」をパロってみました(^^)
テーマは「記録」、ただそれだけ。(カメラ CANON EOS7D)
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2017年6月18日日曜日

「旧型客車」の再生

 蒸気機関車が牽引する「茶色い客車」から、鉄道ファンならずとも往年のアニメ「銀河鉄道999」と重ね合わせる乗客は多い。特にニス塗りの座席の車内をイメージして乗車してみると、「電車のボックスシート」に失望するという話もあるという。どうやら蒸機列車には「レトロ」ムードの客車は欠かせないアイテムになっているようだ。その中でJR西日本「SLやまぐち号」用に「旧型客車」が新製された。外観は旧型客車、車内設備等は現在のレベルに合わせてあるという新旧折衷車両だ。一方、JR東日本ではC61の復元に際し既存の旧型客車を大幅に整備した。アプローチは異なるが、この二社の「旧型客車」に付加価値を与える動きは興味深い。次は新しいコンセプトでの「新型客車」に期待したいものだ。
ドアの半自動化、汚水処理タンク装備の水洗トイレ等リニューアルされたJR東日本の旧型客車。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年6月17日土曜日

夏至、近し。

 状況に応じてISO感度が変更できるデジタルカメラは、悪条件下のみならず早朝や日没後でも有効だ。その恩恵のおかげで、夏至近くになると爽やかな朝日の中を行く列車撮影に出かける機会が増えてきた。梅雨でも晴れ間の朝は清々しい。その中での撮影は身が引き締まる思いがする。
朝日の中を行くEF65PF形は「夜行列車」の雰囲気が漂う。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年6月16日金曜日

フルカラーLED。

2015年7月11日の本ブログ「LED表示を止める」では、走行する列車とLED表示を同時に止めることの難しさを紹介したが、フルカラーLEDの進化に伴って風向きが変わりつつあるようだ。
 今回の作品は、2017年から開始されたリニューアル改造で行先表示をフルカラーLEDに変更した新京成8800形。従来のLED表示では文字にもならないシャッタースピード1000分の1秒で撮影したにも関わらず「京成津田沼」表示が崩れていない。これは驚きだった。多様な情報表示が可能なフルカラーLED、まだまだ活用される分野はありそうだ。
8800形のリニューアル改造は毎年1編成の予定とか。ちなみに残り15編成ある。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年6月15日木曜日

JRから消えた「カニ」。

 寝台特急の電源車として「北斗星」「トワイライトエクスプレス」に使用されていた「カニ24」が昨年度形式消滅した。これにより20系客車カニ21形以来続いていた重量記号「カ(47.5以上)」の歴史に区切りが付いた感がある。車内に設けられている荷物室(二)はブルートレインで荷物輸送がなされていた時代の名残りで、荷物輸送が廃止されて以後は「電源供給」に特化していた。
 JR線から消滅したカニ24だが、京都鉄道博物館に「トワイライトエクスプレス」に使用された12号が、秋田県 小阪鉄道レールパークには511号が保存されている。特に「ブルートレインあけぼの」という宿泊施設でもある後者ではカニ24のエンジンを稼動して客車に電源を供給する本来の目的で使用されているという。「今なお、現役」、ここには「ブルートレインの時代」が残っている。
札幌駅で旅立ちを待つ。
(カメラ RICOH GRデジタルⅡ)

マイクロスカート付の一次車。JR北海道、最後のカニ24はこのタイプだった。
(1975年 ネガカラー)

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2017年6月14日水曜日

民鉄に残るDE10牽引の客車列車。

 JR旅客会社に在籍しているDE10形ディーゼル機関車は前年度末で66両。民営化時点で211両継承されて以降、数を減らしつつも最大勢力を維持している。とはいえ、用途は構内入換用やホキ、チキといった貨車の牽引で、JRでは客車を牽引する事が「イベント列車」になっている。
 一方、第三セクターの真岡鉄道「SLもおか号(回送)」、わたらせ渓谷鉄道「トロッコわたらせ渓谷号」の運行ではDE10は欠かす事のできない存在。更に今年8月から東武鉄道鬼怒川線で運行予定の「大樹」でも補機として使用される。国鉄世代からは「珍しくもない」客車の先頭に立つDE10形の姿が、この三線で健在なのは嬉しい限り。面白いのは各線毎の客車が異なる事。真岡は50系、わ鉄は12系、東武は14系とうまく住み分けができている。カメラを向ける対象は蒸機だけではない、今はそういう時代だ。
「SLもおか」号の回送ではDE10が先頭に立つ。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年6月13日火曜日

「こあら」が走る街。

 滑らかな曲線区間を行く山万ユーカリが丘線が全通したのは1983年、それ以降沿線を往来している「こあら号」の存在感は路面電車と似ている。沿線の足であり生活の一部になっている云わば「高架線を行くトラム」。この沿線には、他の路面電車の走る街のように生活の薫りが似合うようだ。
「こあら」には緑が似合う。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年6月12日月曜日

去就が気になる「山手線」顔。

「お古ばっかり・・・」という某タレントの発言ではないが、ファンにとって車両の移動は興味深い分野の一つ。JR武蔵野線の主力車両205系電車の「扉窓の小さい」車両は元々は山手線で使用されていたグループ。現在のE231系500番台に置き換わった際に転属してきた「お古」電車だ。制御メカはVVVFインバーター&誘導モーターに更新されているが基本設計は国鉄末期だったこともあり「国鉄電車のイメージ」が色濃く残る205系だが、山手線へ新車E235系投入に伴って再び車両更新の波を受けようとしている。
 現在の流れは、山手線(E231系500番台)→中央緩行線・総武線(E231系0番台)の転属だが、捻出される中央緩行線・総武線のE231系0番台の移動先はリリースされていない。一説には武蔵野線も候補になっているといわれているが、影響を受けるのは主に直流モーターを装備した205系になりそうだ。とはいえオリジナルの「山手線」顔が残るのは武蔵野線のみ。記録はお早めに。
 車内案内表示がない等、新系列に比べサービス面では見劣りがする205系。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年6月11日日曜日

来年への宿題。

 毎年、この時期ならでは楽しみの一つに地元 常盤平駅のバラがある。敷地内にある保線班の手によるものだそうで、色とりどりの花と電車を絡めての撮影は恒例になっていた。今年のテーマはバラと「復刻カラー」電車とのコラボだったが、どうも時期を外したようで花壇全体のボリューム感が足りなかった。残念、このテーマは来年への宿題になってしまった。主役の花壇が無くならないことを願いつつ、次の機会を待つことにしよう。
見頃の花を中心に撮る。これは2015年の作品。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年6月10日土曜日

「京急らしさ」が残る京急800形。

 40代以上の世代にとって「京浜急行」と聞いて連想するのは「赤い電車」「片開き扉」「一灯の前照灯」だろう。特に他社では一般的になっている「両開き扉」を京浜急行が導入したのは1982年と遅く、それまでは会社として「片開き扉」「ドア数を増やす」方針が貫かれていた。その最後の系列が「ダルマ」のニックネームが付いている800形。18mの車体に片開き扉の4ドアが設置されている仕様は「古き京浜急行」そのもの。更に昨年末、一編成が登場時の塗装に復元されたこともあり「京急らしさ」を今に伝えている800形だが、淘汰が進む直流モーターを使用する系列でもあることから第一線を退く日も遠いことではなさそうだ。
八ッ山を行く800形。品川駅改造に伴いこの周辺も大規模な変貌が予定されている。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年6月9日金曜日

ADトレイン

 JR東日本の車両広告の一つでもある「ADトレイン」、誕生当時は1編成の車内広告を一社独占あるいは統一テーマで同一業種各社が広告展開できるという斬新な「媒体」に驚かされたものだ。今回の作品はADトレインに「PR用」のヘッドマークが付けられていた頃のもの。車内広告とヘッドマーク以外は「普段着のまま」の山手線だった。
 現在は、広告媒体として車体広告も一般的になっているが「東京を代表する」路線の広告媒体としての役割はADトレインレベルまでにして欲しいもの。ベタベタ広告は似合わない。分別のある世代はこう言うべきだろう。妙な駅ナンバリングとも合わせて「野暮な事はしなさんな」と。
山手線の205系の一部は武蔵野線に健在。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
 

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2017年6月8日木曜日

入梅

 関東地方は、昨日梅雨入りしたという。これから1ヶ月余りの続く「うっとうしい」気候の象徴が鉛色の空。この空を見て心地よいと感じる人は稀だろうが、梅雨らしさを表現するにはこれに勝るものはないだろう。今回は「鉛色の空」の下、天気が回復するという予報を頼りに小岩菖蒲園を訪れた時の作品。この後、小一時間撮影していると薄っすらと日が差してきた。やはり天気予報はよくあたる、梅雨空と梅雨晴れ、両方の作品を撮れたことに感謝すると共に、この時ばかりは「うっとうしい」気候でも気分は爽快だった。
梅雨空では全く映えないステンレス車両。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年6月7日水曜日

動機付け。

2014年からJR釜石線で運行されている「SL銀河」号、4月から9月を中心にジョイフルトレインに改装された気動車を蒸気機関車が牽引する観光列車として定着している。
 過去、釜石線ではJR後イベント列車として「ロマン銀河鉄道SL’89~92」、「SL銀河ドリーム」が運行されていたこともあり何度か撮影行で訪れたことのある好きな路線だったが「SL銀河」号の運行後は疎遠になってしまっている。理由は「SL銀河」号が「2日で往復」する運行のため撮影には効率の悪い列車になったこと。観光列車のダイヤは新幹線からの乗客を意識して設定されていることを理解しても、足が向かないのはなぜだろう。ここでの「SLが走る」は動機付けにはならないようだ。

2012年まではD51+12系客車で運行された釜石線SL列車。
(カメラ CANON EOS7D)

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2017年6月6日火曜日

気になる連結器

今日は6月6日、ロクロクの日ということでEF66形電気機関車をアップします・・・ではなく今回のテーマは「空気管付密着自動連結器」。1965年に高速貨物用として製造された「空気バネ付台車」10000系貨車に装備された連結器でブルートレイン等の客車に使用されている「密着自動連結器」に空気管、元空気溜菅を併設した形状が特徴。その画期的な「エアサスペンション貨車」へのエアー供給のため「空気管付密着自動連結器」は10000系貨車を牽引する直流電気機関車にも装備された。その機関車が鉄道博物館のEF66 11号機と碓氷鉄道文化むらのEF65 520号機。この両機が国鉄時代の高速貨物牽引機だった証しを後世に伝えてくれるのは嬉しい。
原形に近い鉄道博物館のEF66。
F形と区分されるEF65 520号機。 


空気バネを備えた10000系貨車、ワキ10000形。
コンテナ車コキ10000形共々貨物列車の高速化に貢献した。
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2017年6月5日月曜日

気になる貫通扉

 国鉄民営化後30年、その間に誕生した若いファンにとって国鉄時代に製造された「オールドタイプ」の機関車は人気がある。特に前面に貫通扉のある電気機関車は、民営化後に設計製造された機関車には見られないこともあり新鮮に見えるようだ。
 その貫通扉の主な用途は、重連運用の際に乗務員が機関車を降りることなく前後移動ができることだったがJR以降製造されたEH500形「金太郎」、EH200形「ブルーサンダー」では「2台を1台にまとめた」機関車にしたことで「重連」は解消され、貫通扉を通して機関車間を行き来する必要性はなくなってしまった。
 今回の作品は、その貫通扉が開閉使用されている状態のEF63形。現在は碓氷鉄道文化むらの体験運転用機関車だが、峠のシェルパとして碓氷峠を重連で行き来した往時を偲ばせてくれている。さてこのシーン、若いファンの目にはどう映るだろうか。

重連運用はレアケースだったEF65PF形

保存機関車に残る「国鉄時代」

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2017年6月4日日曜日

イメージ。

 車両基地見学イベントでも作品のヒントを見つけると嬉しくなるもの。昨日の「新京成サンクスフェア」ではヘッドライトが点灯する検修庫内の電車が印象的だった。それを意識するような構図をつくり、後処理でイメージとおりに仕上げてみる。撮って半分、後処理で半分、これがデジタル写真の楽しみ方だ。
旧デザインのN800形、健在。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年6月3日土曜日

サンクスフェスタ、ありがとう。

 初の6月開催となった「新京成サンクスフェスタ」、爽やかな青空の下多くの家族連れで賑わった。展示内容は例年と大差ない中、目を惹いたのはオリジナルカラーに戻された「くぬぎ山のタヌキ」。前面スカートを外した原形に近い姿は「在籍4車種のニューカラー揃い踏み」より一際目立っていた。今回はそんなサプライズ有りのサンクスフェスタでのスナップをまとめてみた。

主役と脇役。今回の主役はオリジナルカラーの「タヌキ」。
紫陽花が色を添える。
大人気の「なりきり駅長撮影会」
巨艦タレントが乗った操縦室。

新京成がいっぱい。
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2017年6月2日金曜日

はなむけ

今月に運行が終了する都電7000形、「あおおび」で親しまれている7022号の早稲田側には鉄道友の会選定の「ローレル賞」をイメージしたヘッドマークが装着されている。車体を新造したとはいえ中古車が、1978年(昭和53年)のローレル賞に選ばれた理由には乗降口の段差解消と車椅子スペースの確保がなされたことにある。この二つの特徴は以後都電に導入された新造車へも継承されており、その意味では7000形は次世代「都電」を方向付けた車両といえるだろう。7000形に装着されたローレル賞風のマーク、6月11日のイベントを最後に引退する同車への「はなむけ」と思うのは私だけだろうか。
「あおおび」カラーは冷房改造前のワンマン車を再現したもの。
(カメラ RICOH GRデジタルⅡ)
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2017年6月1日木曜日

JR貨物の残土輸送

 1990年代に入って新たな貨物列車の活用として注目されているのが、大規模施設の造成によって発生する土砂の輸送。コンテナ車に専用のトラックの荷台のような無蓋コンテナを積んでの土砂輸送はまさに「トラックトレイン」で、経費面の課題は残しつつも環境に優しい鉄道ならではの施策だった。
 今回の作品はさいたま新都心建設時に大宮操車場から運行された残土貨物列車。当時はファンの関心も薄く沿線でカメラを向ける人は疎らだったが、その残土貨物が近年注目され始めているという。その理由は中央リニア新幹線建設に伴う土砂の運搬で、5月26日より川崎市 梶ヶ谷貨物ターミナルから川崎臨海部への運行が開始されていることによるもの。こういう一風変わった残土列車、これから沿線で見かける機会も増えそうだ。
無蓋貨車列車を連想させる残土貨物。
(カメラ CANON NewF-1、フイルム フジクローム RDPⅢ)

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