2018年11月21日水曜日

控え車ヒ600

「控え車」は列車と機関車の間に連結されるバッファーの役目をもった事業用貨車。主な用途は鉄道連絡船への積み下ろし作業の控え車で鉄道車両を航路輸送する際、車重の重いディーゼル機関車が桟橋の可動橋に乗ることがないよう複数両連結されていた。その他、操車場構内入換えにも用いられ、今回のヒ600形は隅田川貨物駅で使用されていたもの。構造はシンプルで有蓋車の上部を撤去、手すり等は使用箇所が必要に応じてカスタマイズされていた。民営化後もJR北海道、四国、貨物に継承されたが、その多くが青函、宇高両連絡船向けで、連絡船廃止後は転用されることもなくひっそりと消えていった。


用途廃止後も残されていた隅田川駅のヒ600(カメラ CANON EOS7D)
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