2018年2月2日金曜日

もう一つの「北斗星」

 青函トンネルの開業で東京~札幌を結んだ特急列車は二つある。旅客では「北斗星」、そしてもうひとつが「北海ライナー」の愛称を持つ高速貨物列車。当時、隅田川貨物駅を夕方に経ち翌日札幌貨物ターミナルに到着する「北海ライナー」には「貨物のブルートレイン」10000系貨車が充当されており黒磯までの直流区間を担当したEF65PFは寝台特急とは別格の高速貨A牽引機としての雰囲気が漂っていた。
 ところがファンの関心は旅客の「北斗星」に向いており、「北海ライナー」の認知度は低く「北斗星」の影に隠れた存在だった。それから30年、「北斗星」は北海道新幹線によって姿を消したが「北海ライナー」の築いた東京~札幌間 物流の大動脈は今も健在。役割が異なるとはいえ、この二つの列車には人生に共通するようなドラマがあるようだ。
三河島を行く「北海ライナー」、青函トンネルによって大きな発展を遂げた列車だ。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RDP)


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