2015年5月31日日曜日

震災に翻弄された「シティライナー」



AE100型の特徴を活かして、羽田~成田の空港連絡特急に活用できなかったのかという悔いは残る。
(カメラ CANON EOS7D)
 京成本線に土曜、休日に1往復運転されている「シティライナー」。先代のスカイライナーAE100型を使用している有料特急で、成田スカイアクセス開通後、従来の「スカイライナー」を改称して7往復設定された。ターゲットは京成本線で、成田空港行きの他に成田止りの列車設定もなされていた。だが東日本大震災後、電力供給制限により全列車が運休となってから雲行きが怪しくなり、制限解除後も成田行2往復の運行再開に留まり、成田空港行は運休から廃止に、本数は1往復に減少、運転日も土曜、休日となった。そろそろ検査期限が近づくAE100型、その姿を見れるのも長くはないようだ。  
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2015年5月30日土曜日

水無月と紫陽花



住宅地を行く京王井の頭線。レインボーカラー編成はレア。(カメラ CANON EOS7D)
 いよいよ紫陽花が咲き始めた。入梅近しを感じさせるが、まだ暦は五月。心地良い日差しの中、季節感を探しにカメラ散歩も悪くない。いつものルートを外れると、そこは見知らぬ街。小さな旅の始まりになる。 
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2015年5月29日金曜日

北海道、本州、九州を制覇した電車。



4つのライトはクハ481 1500番台の特徴。 残っている最後の1両がレコード記録保有車。
(カメラ CANON NEWF-1、フィルム エクタクローム パンサー)
  国鉄特急の代表485系は、直流区間、50ヘルツ、60ヘルツの交流区間を走行できることから、その運用実績は日本の電化区間の殆どを網羅していた電車。その中で旭川から西鹿児島(現 鹿児島中央)までを走った車両が1両だけ存在する。それは5月30日ラストランを迎えるクハ481 1508号。
 道内初の電車特急として函館本線、札幌~旭川間特急「いしかり」で使用された後、早期に本州へ転属、一般車と混結のうえ東北本線の特急に使用されていたが脚光を浴びたのは1982年夏。東北上越新幹線開業前に青森配置の車両を鹿児島まで転属させる回送列車が仕立てられた際の牽引車として使用されたとき。そこで西鹿児島まで到達した。 国鉄時代には全国規模の車両配転は日常だった時代の珍記録だが、新幹線でも破ることはできない記録だ。
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2015年5月28日木曜日

レッドトレイン

 寝台特急の代名詞として知られている「ブルートレイン」、そのネーミングの由来は車体の色から来ているのは有名な話だが、国鉄時代「レッドトレイン」という俗称を付けられた車両がある。それが50系客車。由来はブルートレインと同じく車体の色だが、背景が異なるのは赤字の国鉄時代を象徴する「レッド」を皮肉ったところにもある。
 この赤い客車は老朽化した旧型客車の置き換え用として国鉄晩年に新製されたもので、乗降ドアの自動化が目新しく、車内も冷房は見送られたが座席は当時の近郊型電車と同様のもの。旧型客車と比較すると「安全できれい」な車両だった。 しかし、JR化以降は運用効率の悪さから電車や気動車への置き換えが急速に進み、一部は改造され転用されたが他は短命に終わった。 現在、営業用の50系客車が残っているのは真岡鉄道のみ。「SLもおか号」で使用されている。

赤い客車と赤い機関車。平成初期の「汽車」。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)

車内はボックスシートが中心。 旅人には好評だが、通勤輸送には不向き。
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2015年5月27日水曜日

高速ディーゼル列車の行く末



かつては札幌~函館を3時間台で走破した「スーパー北斗」。現在はスローダウンしているのは残念。
(カメラ CANON EOS7D)
 国内最速のディーゼル特急は、最高速度130km/hを誇るJR西日本の「スーパーはくと」。かつてはJR北海道でも同じく130km/hのディーゼル特急を運行していたが、一連の事故後は120km/hに抑えられている。加えて次世代の新型ディーゼル車の開発も試作車のみで凍結に到っていることは残念でならない。 エネルギー効率に優れた高性能なディーゼルカーは、北海道の都市間アクセスでは有効と考えている。安全面の信頼回復の上、リゾート列車が似合う北海道にこそ、魅力ある日本最速の「スーパー」特急の登場を願いたいものだ。  

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2015年5月26日火曜日

薔薇が咲いた。



「くぬぎ山のたぬき」こと最古参の8000系と絡める。
(カメラ CANON EOS7D)
 地元の新京成 常盤平駅の沿線に植えられている薔薇。 なぜ薔薇?は不明だが、側に保線事務所があることから、沿線美化の関係で植えられているようだ。見頃を迎える時期は、目を楽しませてくれる良いアイデア。 後ろを走る新京成電車は現在、塗装変更の真っ最中。今は新旧混在の時期だが、さて薔薇に似合うのはどの電車だろうか。
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2015年5月25日月曜日

ジェット燃料を運んだ機関車。



佐倉区在籍期間は長かったが、現在は愛知に配属されているそうだ。
(カメラ CANON EOS7D
)
 23日の大宮 鉄道ふれあいフェアで公開展示されていたDD51 1801号機。房総地区には馴染みのある機関車だが、この機関車が製造されたのは昭和52年、名目は新東京国際空港(成田空港)へのジェット燃料輸送だった。 空港へのジェット燃料輸送はパイプライン完成までの暫定輸送であったが、その記録された映像を見たことはなく運用ダイヤは極秘扱いだったような記憶がある。 その機関車が最終全般検査を迎えたということは、検査周期切れと共に第一線を退くことを意味する。 最後まで大きな事故なく活躍されることを願うのみだ。
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2015年5月24日日曜日

鉄道のまち。

 さいたま市大宮は、鉄道の町。全国各地にある「鉄道の町」は工場や操車場、機関区が中心となり、鉄道と共存することで発展してきた歴史がある。 特に大宮は車両工場や鉄道博物館などの施設の他に東北、上越、北陸の三新幹線が通る都市になった鉄道の町では出世頭格となっている。その大宮では年1回 鉄道ふれあいフェアが開催される。特に車両センター内の公開は、鉄道工場内を見学できることから人気が高い。近年は町ぐるみのお祭り的要素も加わり、「鉄道のまち さいたま市」を盛り上げている。 (スナップはRICOH GRデジタルⅡで撮影) 
JR貨物の建物内は壮観。
日常作業がアトラクションになる。



ゲストは「とちまるくん」。
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2015年5月23日土曜日

臨時列車「北斗星」を撮る。



北斗星8:35定刻通過。 この列車を見ることができるのは今夏が最後となる。
(カメラ CANON EOS7D)
 五月晴れの中、久方振りに埼玉県栗橋へ撮影に赴いてみた。ターゲットは8月廃止のカウントダウンが始まっている臨時「北斗星」。 隣駅までロケハンしてみた中で選んだポイントは、田植え後の田圃が鮮やかなカーブのポイント。編成をきれいに、そしてハイグレード車とわかる角度から撮影するにはベターだった。あとは13両をファインダーに収めるだけ。今日は「青一色」、貫禄のブルートレイン編成だった。

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2015年5月22日金曜日

鉄道には人のドラマがある。


シャッターチャンスは一瞬。スナップは良い訓練になる。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
 公共交通としての機能がある鉄道には、本数が少ないローカル線にも常連客はいる。その日常の生活感を外からの訪問者が垣間見るには簡単ではない。 まず、乗客とコミュニケーションがとれるかどうか。人とのドラマは偶然生まれることもあるが、そこには相手が「標準語」 ではなく方言で話してくれればしめたもの。 土足で踏み込む感覚ではなく、Open The Heartで適度な間合いで接した方が良さそうだ。

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2015年5月21日木曜日

新緑の只見川とC11



春の只見線 早戸駅を通過するC11。現在も会津川口~只見間は不通が続く。
(カメラ CANON EOS7D) 
 春、秋に運転されていた只見線でのSL運転、今年は福島ディスティネーション キャンペーンであるが春のSL運転は見送られている。新緑の春、実りの秋は、沿線の魅力を満喫できる季節でもあるので残念ではあるが、使用するC11は真岡鉄道からの借り入れでもあり簡単に運転とは行かないようだ。 とはいえ、新緑を楽しむのはローカル列車でも満喫できる。風光明媚な只見川の景色を楽しむ旅は線路があるからこそ可能なのだから。
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2015年5月20日水曜日

一歩先を行く東武特急。

 浅草と日光、鬼怒川という観光地を結ぶ東武特急は、戦後から現在まで「時代の先を行く」電車として認識されている。1990年代に登場した現在のスペーシアでは初の個室席、車内サービスとしてビュッフェ、座席もJR「グリーン車」並みといった豪華版。その先代のデラックスロマンスカーでは、1960年代でエアコン装備、ジュークボックス設置のサロン室といった設備は、ライバルの国鉄との差を決定的にした。 一見、ユニークな印象の車両デザインだが慣れてくるとしっくり来るのはどの世界も同じだが、先月PRされた新しい特急車も先代に引けをとらないユニークさ。 どのような「先」を見せてくれるのか楽しみだ。 
登場時の特急スペーシア。一般公募で命名された。
(カメラ CANON NewF-1,フィルム フジクローム RVP)

デラックスロマンスカーには外国客向けのスチュワーデス、車内サービスのウエイトレスが乗務していた。

東武博物館に保存される1950年代の5700系。戦後初の日光・鬼怒川特急として活躍した。
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2015年5月19日火曜日

コラボレーション



芦ヶ久保を行くE851形さよなら列車。同機は1両が保存されている。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
 かつて、西武鉄道には平成8年貨物輸送が廃止されるまで「山岳線」の西武秩父線を中心に活躍した電気機関車E851形が在籍していた。基本設計は国鉄EF81とEF65をベースとした6軸の大型機関車だが、塗装を含めた外観はスタイリッシュだったことから、昭和44年の登場時から客車を牽引させてみたいという夢を持つファンは多かった。それが実現したのが引退を前にした平成8年5月。客車が西武鉄道で運転されること自体が初めての中、JR東日本から12系客車を借り入れ、重連で正丸峠を越えたイベント列車には西武とJRの底力を見た思いがした。 今では再現されることはない見事なコラボレーションだった。  

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2015年5月18日月曜日

淡紫色の山藤


住宅地近くの森を「自然っぽく」切り取ってみた。(カメラ CANON EOS7D)
 山藤は、他の木に巻きついて成長するという。 五月を旅すると新緑と共に淡紫色の山藤の花を目にすることが多い。芽吹く季節は色彩豊か、この色の組み合わせも良いものだ。 
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2015年5月17日日曜日

消えた車体設備

 近年の車両で見ることはない設備が、国鉄特急の中間車にあった「非常口」。設置背景は当時の普通鉄道構造規則によるもので乗降用の扉が少ない車両では非常時の脱出に支障がある場合、非常口の設置が義務付けられていたことによる。設置箇所はさまざまで車体下部や客室窓を兼務した等目立たないように工夫されていた。非常口廃止の理由は定かではないが2002年に前述規則の統合が行われる前から撤去が進んでいたことから、非常時の対応が変ったようだ。

国鉄時代485系の非常口は、食堂車を除く中間車に設置されていた。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム エクタクローム EN)

新幹線0系にも設置されていた非常口、だが2000番台以降は廃止。
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2015年5月16日土曜日

ヤマブキの咲く駅



旧型国電とヤマブキ(カメラ CANON NewF-1、フィルム コダクローム KR)
 飯田線 山吹という駅を知ったのは旧型国電を追っていた頃。昔の北鎌倉を思わせる駅ということから下車してみると、ホームにはヤマブキが鮮やかだった。よく見るとこの写真には対向列車も写っている。このあと、どちらの方向へ行ったのかは全く覚えていない。当時は、案内所で宿だけ決めてそれまで撮り歩く旅、それも良いものだ。 今、二つの「やまぶき」はどうなっているのか気になってきた。      

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2015年5月15日金曜日

初夏の荒川線



薔薇の見所は荒川遊園付近や町屋界隈だが、撮影には少し工夫が要るようだ。
(カメラ CANON EOS7D)
 都電荒川線沿線の5月は薔薇が見頃を迎える時期。 荒川区内では「薔薇の路」になる。色彩豊かな新しい電車とはうまくマッチングしているようだ。 一日乗車券で散策するのも悪くない。〆は下町で舌鼓を打つのも楽しみのひとつ。
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2015年5月14日木曜日

万能な移動SHOP

列車冷房が「特別な装備」だった頃、真夏日の旅での定番は冷却飲料、アイスクリーム、冷凍みかんだった。それをホーム上で商っていたのがこのカート。さしずめミニミニコンビニもどきと言った品揃えだったが、なぜか食指が進んだものだ。 売り子さんとのやり取りも旅の儀式だったのかもしれない。「昭和」と一言で括るだけではない人の温もりがホームにはあった。

(カメラ CANON NewF-1、フィルム 富士 ネオパン400)
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2015年5月13日水曜日

東北地域本社色



東北の春は魅力。目に青葉とは良く言ったもの
(カメラ CANON EOS-1V HS,フィルム フジクローム RVP)

 車両の色が沿線に根付くかは企画段階では難しい。民営化前後、各地に誕生した「独自色」では「ん?これは・・・」といった配色も多く見られたもの。その中で、現在只見線や石巻線、気仙沼線のディーゼルカーに施されている東北地域本社色は根付いている好例ではないかと思っている。沿線では目立ちすぎることもなく、存在感を示す色は見た目にも優しい。 色の氾濫で疲れた目には、シンプルな色彩は嬉しい。 
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2015年5月12日火曜日

土曜、昼のプレゼント。



SL運転は土日祝日、下校時間を行く見慣れぬSL。生徒にはどう映っただろうか。
(カメラ CANON EOS7D)
 磐越西線「SLばんえつ物語」号の運転時間帯は、新潟での新幹線接続のため上りの会津若松行きが午前中から昼過ぎにかけてに対し、下りの新潟行きは夕方近くとなっている。 ところが、鉄道記念日イベントに関連しての臨時運転では、午前~昼過ぎを走る下りSL列車がみられたことがある。 結果、線路沿いの三川中学校では土曜の下校時間に間に合うサプライズ。見慣れないSL列車の通過には誰もが足を止めて見入ってしまうのは自然な行動。 いい雰囲気に仕上がった。    

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2015年5月11日月曜日

初夏、爽やかな川根路



多客期は最大7両の客車で運転される「川根路号」(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
 蒸気機関車といえば「大井川鉄道」の名前が思い浮かぶ程、静岡の小さな鉄道が蒸気機関車を復活させた偉業は大きい。現在でも4両の動態蒸気機関車が、ほぼ毎日、新金谷と千頭を結んでいる。 新緑の季節の大井川沿いは心地良い。乗車しているお客さんも茶畑、山の緑を満喫されていることだろう。 長閑な沿線風景には、「長い列車」が似合うようだ。    
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2015年5月10日日曜日

ふんわり仕上げ

コントラストを操作すると初夏らしいゆるさが見えてきた。(カメラ CANON EOS7D)
 デジタル写真ではパソコンが必要不可欠。パソコンでのRAW現像は、「明るい暗室」と称されるように自分の意図が表現できる楽しい作業になった。 しかし現像ソフトでの「調整」を意識しての撮影では、緊張感の欠けた写真になることは否めない。露出、ピント、構図の大切さはフィルムもデジタルも同じで、基本はしっかりした下地があったうえでの「現像での味付け」。逆ではない。 必要以上に彩度やコントラストを変えるのは程々に。
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2015年5月9日土曜日

京成本線を行く「新型スカイライナー」



小岩菖蒲園からみるモーニングライナー、貫禄十分。(カメラ CANON EOS7D)
   2010年7月成田スカイアクセス開通後、北総線を経由して運行されている京成スカイライナー。 最高速度160km/h運転を行っている「新型」のAE形電車は、スカイライナー以外に京成本線のモーニングライナー、イブニングライナーにも使用されている。
 ステンレス車が中心な京成本線で、目を引くスタイリッシュな「通勤ライナー」だが早朝深夜便向け「空港アクセス」の一翼も担っている。 午前中の京成本線では良き被写体になるので、日が長くなる季節は楽しみだ。
ライナー料金410円で乗車可能なのはお得感がある。



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2015年5月8日金曜日

機関車、客車が消えたJR東海

飯田線を行くED18牽引の臨時列車。このような「汽車」は今後 走ることはない。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
 JR旅客会社で唯一、営業に供する機関車を保有していない会社がJR東海。2013年に除雪用ディーゼル機関車が廃車、これで在籍ゼロとなった。更に機関車が牽引する客車は既に全廃となっていたため機関車が客車を連らねて走る「列車」を、JR東海エリアから見ることはなくなった。
 民営化後のJR東海には、国鉄時代から継承されたお座敷客車や欧風客車など100両を越える客車や30両近い機関車が在籍していたことからみると四半世紀の間にJR東海を取り巻く環境が変ったことが理解できる。 かつてはイベント用に客車や機関車を車籍復活して自社エリア沿線を走らせたJR東海だが、車両更新が進み国鉄時代の車両は新幹線ではゼロ、在来線でも70両を割るまでに縮小した。いち早く「国鉄時代」から抜け出した印象だ。  
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2015年5月7日木曜日

金色の特急スペーシア


先月18日から運行が始まった「日光詣スペーシア」。今年は日光東照宮四百年式年大祭ということで1編成に特別塗装が施されたもの。塗装は「金色」をベースに、黒、朱色が配され、従来の軽快なカラーデザインから一転、いかにも重厚な雰囲気を醸し出している。 少し派手な塗装ではあるが、スカイツリーの前では収まりが良い感じもする。この電車の運行予定は、東武鉄道ポータルサイトで確認できる。ほぼ毎日、日光、鬼怒川へゴールデンアローは快走中だ。  
スカイツリーを真直ぐ見せるため、意図的にカメラを傾けている。
(カメラ CANON EOS7D)
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2015年5月6日水曜日

帰ってくる「キハ11」



先代の茨城交通キハ11、国鉄時代の番号は19だった。
(カメラ CANON T90 フィルム フジクローム RVP)
 GW前に茨城の「ひたちなか海浜鉄道」がJR東海で使用されていた「キハ11」ディーゼルカーを3両導入するというニュースが飛び込んできた。 前身の茨城交通時代にも「キハ11」が3両、国鉄から譲渡されていたので二代目になる。先代のキハ11が注目を浴びたのは、国鉄時代の塗装に復元されてからで、写真の1号車は廃車後、阿字ヶ浦駅で海水浴客の更衣室に利用されたが既に解体。残りの2両は国鉄時代の車号に復元の上、JR東日本とJR東海の各鉄道博物館に保存されている。 二代目のキハ11の導入は、同時に旧型のディーゼルカーが第一線から外れることを意味している。「カラカラカラ」というDMH17Cエンジンのアイドリングが茨城で聞けるのも時間の問題となってきたようだ。 

キハ11の車内。座席が窮屈そうだった。
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2015年5月5日火曜日

5月5日、子供の日。



煙のないSL列車だけではサマにならないが、風景を取り込んでみると物語性が出てくるもの。
(カメラ CANON EOS7D)
 5月5日を象徴する光景として、鯉のぼりを利用したイベントが各地で行われるようになって久しい。ここ「道の駅もてぎ」の鯉のぼりは、花壇と「SLもおか号」を見守るかのように面白そうに泳いでいた。
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2015年5月4日月曜日

春のうららの隅田川



「スペーシア」リニューアルにあたっては、東京スカイツリーのライティングデザインが採用されている。
(カメラ CANON EOS7D)
 五月は川風が心地よい。川を渡る東武特急スペーシアは、隅田川の水をモチーフにした「粋」基調のカラーリング。 浅草を爽やかな風が通り抜けた。 
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2015年5月3日日曜日

省形電気機関車 EF53。



鉄道博物館に保存されたEF55のメカニズムも本機を基本としている。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
 EF53は、国鉄の前身であった鉄道省によって昭和7年から19両製造された旅客用電気機関車。基本設計は「信頼性」という表現が相応しく、その安定した性能からお召し列車牽引用に指定された車両も存在した。しかし、客車用の暖房装置が装備されていないことから、次第に山陽本線、瀬野-八本松間の補機EF59へ改造転用され形式として消滅した。ところが国鉄末期、電気機関車館設立企画の一環として高崎第二機関区へ各地から電気機関車が集められた際、EF59 11を外観だけ復元、原番号 EF53 2に戻されている。 現在は碓氷鉄道文化村にて屋外展示されているが、高崎時代はイベント時には架線から通電され「現役機」の貫禄十分だった。 
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2015年5月2日土曜日

色を楽しむ。



主役はツツジ、電車は脇役。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
 五月になるとツツジが植えられている花壇は、とても華やかになる。 普段は絵にならない構図でも少しだけ華やかさを加えると雰囲気が変わる。地元でもそれなりの作品は創れるようだ。

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2015年5月1日金曜日

特等席の落とし穴。


展望席は、行き交う列車を楽しめるが「まぶしい」状態だとそれどころではない。
 小田急ロマンスカーの「展望席」は行き交う電車を楽しめる特等席。ところが条件によっては、「と苦闘」な席になることある。それが直射日光が当たる時間帯。 日差しが遮れないため、蒸し風呂状態になり、眺望を楽しむどころではなくなってしまう。だが、運転士はそのような環境下でも正確に運転されているのだから頭が下がる。少しだけ運転士の気分になれる展望席だが、曇りか直射日光が当たらない時間帯に乗車したいもの。どうも、この席に乗りなれていない人が陥るトラップのようだ。 
ロマンスカーは小田急のフラッグシップトレイン。
展望席は憧れでもあるのだが。
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