寝台特急の代名詞として知られている「ブルートレイン」、そのネーミングの由来は車体の色から来ているのは有名な話だが、国鉄時代「レッドトレイン」という俗称を付けられた車両がある。それが50系客車。由来はブルートレインと同じく車体の色だが、背景が異なるのは赤字の国鉄時代を象徴する「レッド」を皮肉ったところにもある。
この赤い客車は老朽化した旧型客車の置き換え用として国鉄晩年に新製されたもので、乗降ドアの自動化が目新しく、車内も冷房は見送られたが座席は当時の近郊型電車と同様のもの。旧型客車と比較すると「安全できれい」な車両だった。 しかし、JR化以降は運用効率の悪さから電車や気動車への置き換えが急速に進み、一部は改造され転用されたが他は短命に終わった。 現在、営業用の50系客車が残っているのは真岡鉄道のみ。「SLもおか号」で使用されている。
赤い客車と赤い機関車。平成初期の「汽車」。 (カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP) |
車内はボックスシートが中心。 旅人には好評だが、通勤輸送には不向き。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿