2019年8月31日土曜日

令和の大修理?

 8月22日付の秩父鉄道のPRによると来年の「SLパレオエクスプレス」は運休するという。牽引機C58の全般検査(オーバーホール)によるものだが一年間の戦線離脱は異例。
今年の12月まではC58によって運転される予定だが、検査後の復帰は令和3年となる。
かつては高崎に「お里帰り」した秩父鉄道のC58を使ったD51との重連列車が運行されたこともあったが、さて「令和の大修理」がなされる今回はどうなるだろうか。
重連の先頭に立つC58。現在はATS-P未設置の関係で次位が定位置になっている。
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2019年8月30日金曜日

侮れなかったコンパクトカメラ





今回、日付が入っているのは「押せば写る」の全自動コンパクトカメラ キヤノン  オートボーイ3での作品。この日のターゲットは山形~新庄に運行された「SLべにはな号」だが、列車が通過するまでの間にスナップ用として持ち出した このカメラでの「動きモノ」撮影にワクワクした覚えがある。その結果をもってスナップ用としてコンパクトカメラを撮影バックに忍ばせるようになった。その役目はデジタルになっても引き継がれている。「コンデジ」も侮り難し。
「つばさ」から「こまくさ」へ、山形新幹線は奥羽線特急を一変させた。
風景では威力を発揮したオートボーイ。
  

      
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2019年8月29日木曜日

共存する。

路面電車が走る町には独特の世界観がある。住民と電車とクルマが共存する光景はかつては各地で見ることができたもの。東京、京都、横浜・・・消えていった路面電車の記憶が蘇ってくる。作品のテーマはすぐに決まった「共存共栄」。ここ高知では路面電車は生活の一部だ。
「共存共栄」1985年鉄道ファン/CANON 鉄道写真コンクール 佳作。
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2019年8月28日水曜日

651系のブランド力

「スーパーひたち」で一世を風靡した JR東日本の651系。現在はその多くが常磐線を離れ特急「スワローあかぎ」「草津」へ転用。その際、原形の交直流電車から交流機器を使用停止にした1000番台へ改造されている。ところが実質直流電車になった1000番台も形式は651系のままというのもユニーク。同様の例はJR西日本683系でも見られるが、こちらは289系へ改称しているのとは対照的。車両としては先が見えてきた651系だが「スーパーひたち」で一世を風靡したそのブランド力は歴代の「こだま形」にも匹敵するようだ。
「タキシードボディ」は唯一無二の存在。
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2019年8月27日火曜日

Trail and Error

試行錯誤を意味する「トライ・アンド・エラー」は和製英語だそうで、これを知ったかぶりして使うよりピンとくる人には「やってみなはれ」的な簡単な言い回しの方が伝わりやすいようだ。その意味では今回の多重露光の作品も「トライ・アンド・エラー」。多重露光では露光回数に合わせた露出のマイナス補正が必要になるが、僅かな微調整を加えることで作品に仕上げる中での習作。撮影データ取りはできたが「作品」にならなかった理由は行先が「回送」だったこと。これは自分ではどうしようもない「エラー」だ。 

迫る。
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2019年8月26日月曜日

フルーツライン

 新京成沿線は「フルーツライン」。1~5月は「いちご」、6~8月は「桃」「ブルーベリー」、8~10月は「梨」「葡萄」とほぼ年間を通じてフルーツ狩りが楽しめる路線としてPRしていくそうだ。今回の作品では葡萄棚をメインに高架線を行く電車を配している。地上線時代では見ることができなかったコラボレーション。さて次はどのフルーツと絡めてみようか。
パンタグラフが装備された車両を入れるのがコツ。
            


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2019年8月25日日曜日

切っ掛け

今回の作品のヒントは、おでかけ情報誌「新京成CiaO」Vol.145号に掲載されている中井精也さんの作品だった。場所は初富~鎌ヶ谷大仏にある右京塚神社。その存在すら気がつかなかった沿線の人間とその魅力に気がつく眼力と作品に纏められるプロカメラマンの違いがそこにはあった。そんな中でも自分なりのイメージを模索してみると、タイミングよく主役がやってきた。手応えは十分。「よし!OK!!」。
一瞬のタイミングが成否の分かれ目。


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2019年8月24日土曜日

こまいぬ

住宅地の中にある神社の狛犬。安全な運行を見守るかのようにその視線の先には線路があった。こういう発見があるからカメラ散歩は面白い。 
右京塚神社にて
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2019年8月23日金曜日

造形美

斜光に浮かび上がるJR東日本651系電車。その輪郭には国鉄電車特急のDNAを感じた。「スーパー特急」の先駆けとして君臨した651系が、常磐線から撤退する日は近い。
651系の伝説は「ひたち」から「あかぎ」「草津」へ。
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2019年8月22日木曜日

流鉄 馬橋

流鉄流山線 馬橋駅はJR常磐線との接続駅。乗車にはスイカ、パスモの交通系電子マネーは使えないため、きっぷの購入を必要とするのも今の時代では新鮮に映ってくる。こじんまりした駅でも手入れが行き届いているのは嬉しい限り。この沿線には人間味が溢れている。
昭和テイストが残る
      
定着するか?幸谷なのは。

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2019年8月21日水曜日

国鉄最後の新製機関車 

 国鉄最後の新製機関車EF641053号機は昭和57年10月に落成、同年11月には東北上越新幹線開業、59年には貨物輸送システムの変更、63年の民営化といくつもの大きな荒波を乗り越えて現在もJR東日本 高崎車両センターに健在だ。白眉の運用は上越線を経由した寝台特急の牽引で「出羽」「北陸」「鳥海」「あけぼの」の先頭に立っている。今回の「北陸」は金沢からの寝台特急。金沢からの夜行列車の設定は、このエリアが北陸新幹線開業前は「近いようで遠い」ことを示すもの。外観は一般色ながらヘッドマークを掲げて往来するEF64は「特急牽引機」の誇りに満ちていた。
早朝着の「北陸」は陽の高い時期でなければ撮りずらい列車だった。
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2019年8月20日火曜日

趣味こそ本気で

「趣味だから」こそ本気になれることもある。今回の作品では列車を「真正面に撮る」ポジションに拘った結果、線路とクロスする歩道の「金網の隙間」から狙っている。「趣味だから」拘れることもある。本気になれば解は見えてくるものだ。
車両の大きさとのバランスに留意したい。

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2019年8月19日月曜日

秋の気配

 フィールドに居ると夏至を境に昼間が徐々に短くなっていくのを実感できる。特にお盆を過ぎると陽射しも空気も「秋」を感じさせるものへと変わっていく。今回の作品は8月下旬の撮影だが気配は既に秋。この気づきが作品のテーマに繫がっていく。
「津久田の鉄橋」を行く新特急「谷川」

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2019年8月18日日曜日

半自動ドア

「半自動ドア」は、車内保温のため停車中のドアの開閉を乗客が行えるようにした処置で、国鉄時代は冬季、主に小山、熊谷以北の115系使用列車に限られていたが、民営化後に導入された新系列車両ではボタン操作によるドア開閉が標準装備されたこともあって今では夏季でも「半自動」が使用されるようになっている。
 今回の作品では「半分開閉」ドアの115系をスナップしたもの。ドアの取っ手が大きいのは手動操作をしやすくしているため。そろそろ先が見え始めた115系に乗車の際はチェックしておきたいポイントのひとつだ。
力を入れて開けるドア。


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2019年8月17日土曜日

あの夏の日

ここは夏休みの一日を過ごした思い出の駅。今年度末の八ッ場ダム完成と合わせて湖面に沈む。
青春のわすれもの。

移転前の川原湯温泉駅

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2019年8月16日金曜日

コスモス、見つけた。

 アプト時代の碓氷線を偲ばせる遺構のひとつに旧丸山変電所がある。現在は碓氷峠鉄道施設として国の重要文化財の指定を受けて改修されているが、アプト式が廃止されてからも長らく放置されていたのは解体するメリットがなかったことから。
 その変電所前にコスモス畑が出現したのは廃線が現実味を帯びて来た頃。当時碓氷線をテーマに作品を撮られていたファンの手によるものだ。今回の作品は廃線後のコスモス畑だが、いまだに手入れがなされていたことに感銘を受けたことが思い出される。何に響いたのか。それが大事なこと。
「アプトの道」が整備された現在もハイカーの目を楽しませてくれるコスモス。
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2019年8月15日木曜日

「クリスタル」落ちる。

JR北海道のリゾート車両キハ183系5100番台「クリスタルエクプレス」が来月引退する。平成元年に製造されたパノラマカー方式&ハイデッカー仕様の同車は、平成2年のグッドデザイン賞に選定され、活気のあったJR北海道のリゾート車両を代表する車両でもあった。平成を走り抜けた「クリスタルエクスプレス」のラストランは9月28、29日。札幌~富良野を滝川経由で運転される。
気動車初の二階建て車両を採用した「クリスタルエクスプレス」
            
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2019年8月14日水曜日

絶妙の組み合わせ

 今年も猛暑続く中、ホームから冷房の効いた車内に入る時の「ひんやり」感は何物にも代え難いのはいつの時代も同じ。昭和の通勤車両では冷房装置+扇風機による「攪拌された冷風」が「ひんやり」感を作り出していたが、現代の車両では個人差のある体感温度を意識しつつ空調の温度設定、弱冷房車の導入等、細かな運用がなされているのは有難い事だ。今では「エアコン+扇風機」の併用は家庭での猛暑対策として推奨されている。その「攪拌された冷風」に「昭和の電車」を重ねてしまうのは私だけだろうか。
「くぬぎ山のタヌキ」には扇風機が健在。

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2019年8月13日火曜日

雨もよう

 残暑厳しきこの季節、古来から打ち水は涼感を呼ぶといわれている。その意味で今日の「にわか雨」はヒートアイランドを冷ましてくれるだろうか。今回はそんな雨模様のスナップをまとめてみた。
雨に霞む。
前方「ヨシ!!」
雨のカーテン
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2019年8月12日月曜日

自由席と食堂車

国鉄特急初の自由席連結列車は新幹線「こだま」だそうだ。特急は「全車指定」、急行は「自由席中心」だった時代では異例の事だったが、東海道新幹線開業時から短区間利用者が多かった「こだま」では手作業での特急券の発券業務の煩雑さから導入したという。これ以降特急への自由席の導入が進められ、後に誕生した「L特急」では「自由席の設定」がコンセプトとなり「特別急行」は「大衆化」へ大きく舵を切っている。その影響を受けたのが「特別急行」の顔だった食堂車。営業時は自由席にあぶれた乗客の溜まり場となり「コーヒー一杯で粘る」と称された回転率の低さもあって採算面の悪化、更には営業休止を招いたのは皮肉だった。今回の作品は飛鳥山の展望タワーからみた青森行「はつかり」。食堂は営業中だった。
展望タワーが残っていたのは1993年まで。

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2019年8月11日日曜日

西日

気だるい午後、西日が演出する光景に惹かれる。今宵は気のおけない仲間との宴。さて、どちらの電車で行こうか。・・・先に来た方でいいよね。10分早く家を出るだけの戯れ。
1番線に電車が来ます。


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2019年8月10日土曜日

残暑お見舞い申し上げます。

 残暑見舞いは「なかなか終わらない暑さ」を見舞うものだそうだ。酷暑の中、皆様お身体ご自愛ください。
「あいづ」雪晴れ
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2019年8月9日金曜日

牽く、推す

JR富良野線のイベント列車「ノロッコ」号。6月から10月にかけて、ディーゼル機関車DE15形とオープン仕様に改造された51系客車で運行されている。ユニークなのは運転方向で機関車は旭川方に連結されていることから客車を「牽引する」のは旭川方面列車に限られること。一方、富良野方面へは運転台を備えた客車オハクテ510形からの制御で機関車が「推進」する運転がなされる。お勧めは機関車から「押される」富良野方面の列車。運転席を通じながらも前方展望の面白さを体感できる。
点灯するヘッドライトは向ってくる証し。

運転台付き客車オハクテ510。
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2019年8月8日木曜日

競うべきは。

 かつて「北斗星」のA寝台個室「ロイヤル」で提供されたウエルカムドリンクは、左党には嬉しいワイン、ウイスキーなど16時間の旅を慰めるドリンク類が揃っていた。現在も新幹線「グランクラス」では飛行機同様アテンダントによる軽食&ドリンクサービスがなされる一方で、民営化当時グリーン車で行われていたおしぼりやコーヒー等のサービスは廃止されており特別料金に付帯する「おもてなし」のレベルは下がっている。
 新幹線で話題となる「4時間の壁」は飛行機をターゲットにした議論だが、追求すべきは速さだけで良いのだろうか。これからの鉄道は料金に沿ったサービスを競う時代になる。私鉄を含め各地で定着しつつある観光列車のポイントは「食」。「お茶屋」方式、あるいはクルーズ列車で蓄えられている「おもてなし」のノウハウは「サービスを楽しむために列車に乗る」需要を掘り起こすトリガーになる。競うべきは「質」なのだ。
次世代の「おもてなし」が期待される「札幌行」新幹線。     
          

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2019年8月7日水曜日

「カラクリ」電車

 世界でも他に類を見ない「座席寝台可変車両」国鉄583系電車。寝台と座席を比べてみると同じ車両とは思えない変貌ぶりは、いかにも「日本」らしい手の込んだ「カラクリ」のような構造によるもの。さらにそのセット、解体は全て人の手によってなされており、運用によっては走行中での寝台解体作業もあったという。昼夜運用に供されることを運命られた高度経済成長期を象徴する車両。現在もJR東日本に車籍を有する1両の安住の地はどこになるだろうか。
☆☆で区別された三段寝台
四人シートは賛否あったがシートピッチは485系より広かった。

秋田に保管されている最後の現役車クハネ583-17
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2019年8月6日火曜日

100円引き特急

 国鉄時代、ファンの間では急行列車に使用されることを考慮されていない車両で運行された格落ち急行を「遜色急行」と揶揄したことがあったが、同様な例が昭和40年代の臨時特急「しおじ」「つばさ」でも見られた。急行形12系客車で運転されたこの臨時特急はまさに「遜色」。だがこちらは遜色ではなく定期列車とのアコモの差から特急料金を100円値下げしたことから「100円引き特急」と称されている。12系がボックス席にもかかわらず特急に充当された理由は速度面の性能と全車冷房車だったこと。「夏場の冷房」にステータスがあった時代のエピソードだ。今回の作品はその「100円引き特急」を成田臨で再現している。時代の違いを実感できる「遜色特急」だった。
EF65P+12系は今も健在。
 

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2019年8月5日月曜日

臨時列車に趣きあり

 ファンにとって今も昔も「季節の臨時列車」は意外性のある列車が運行されることから注目の的。近年では機関車牽引の客車列車に人気が集まるが、ジョイフルトレイン全盛期の’90年代にはお座敷客車、欧風客車を利用した臨時列車が人気だった。今回の作品は1996年夏に欧風客車「サロンエクスプレス東京」で運行された「SL奥利根号」。意外にも沿線にはギャラリーが少なかったことが記憶に残っている。
名勝 諏訪峡を行くD51+「サロンエクスプレス東京」
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2019年8月4日日曜日

蛇足

 2020東京五輪のオフィシャルパートナーのJR東日本。現在その機運を盛り上げるため、大会マスコットを車体に配したラッピングトレインを新幹線や会場最寄り駅にアクセスする路線で運行している。新幹線ではE5、E6、E7、E3、E4系の各1編成へラッピングされているが、さてその出来はどうだろうか。今回の「グランクラス」には余計な装飾のようだ。
「はやぶさ」が泣く。

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2019年8月3日土曜日

暑中お見舞い申し上げます。

昨年同様、「猛暑」「酷暑」が続きます。くれぐれもご自愛ください。
豪雪


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2019年8月2日金曜日

ブルトレ少年の記録(11)

 ニューブルートレインと称された14系寝台車は客車初の寝台幅70cmを採用した分散電源方式の寝台車として昭和45、46年に製造、12系客車をベースとした車体は多車種に及んだ20系客車と異なり車種を4種類に限定、緩急車スハネフ14形では妻部の形状を12系と同一とするなどコストダウンが図られている。運用に際しては分散電源方式のメリットを活かした分割併合列車を主に充当され、ブルトレブームの中では東京発長崎・佐世保行1、2列車「さくら」、熊本・長崎行5、6列車「みずほ」が圧巻だった。その14系最後の特急運用は分割併合列車の「富士・はやぶさ」。40年余り九州ブルトレに従事した14系の長所を活かした運用だった。#ブルトレ少年
サービス用電源装置を艤装したスハネフ14形。車体形状は後の24系、24系25形0番台まで継承された。
ベースとなった12系客車。


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2019年8月1日木曜日

お召し機の誇りとともに。

 碓氷鉄道文化むらのEF58 172号機は、昭和57年栃木県で開催された第33回全国植樹祭でEF58一般形で唯一、御召列車を牽引した機関車として知られている。客車列車が東京方面から日光線へ入線する場合、宇都宮駅の駅構内の配線から方向転換が必要になるため、宇都宮~日光間を牽引する別の機関車が必要になったことによるものだ。当時宇都宮区配属のEF58形の中で172号機に白羽の矢が立ったのは車齢が若く、前年に全般検査を受けていた好調な機関車だったことからで御召整備では外装を茶色への変更が検討されたともいう。結果的には一般色で御召列車を牽引することとなったが、この希少性が同機の価値を高めることとなった。今回の作品は国鉄末期の高崎でのイベントで御召装備が再現された172号機と現在の姿。国旗を取り付けたヘッドマークステイや乗務員名札差しにロイヤルエンジンの名残を見る事ができる。            
御召装備を再現した172号機。
「そんなこともあったね」
 
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