2019年8月8日木曜日

競うべきは。

 かつて「北斗星」のA寝台個室「ロイヤル」で提供されたウエルカムドリンクは、左党には嬉しいワイン、ウイスキーなど16時間の旅を慰めるドリンク類が揃っていた。現在も新幹線「グランクラス」では飛行機同様アテンダントによる軽食&ドリンクサービスがなされる一方で、民営化当時グリーン車で行われていたおしぼりやコーヒー等のサービスは廃止されており特別料金に付帯する「おもてなし」のレベルは下がっている。
 新幹線で話題となる「4時間の壁」は飛行機をターゲットにした議論だが、追求すべきは速さだけで良いのだろうか。これからの鉄道は料金に沿ったサービスを競う時代になる。私鉄を含め各地で定着しつつある観光列車のポイントは「食」。「お茶屋」方式、あるいはクルーズ列車で蓄えられている「おもてなし」のノウハウは「サービスを楽しむために列車に乗る」需要を掘り起こすトリガーになる。競うべきは「質」なのだ。
次世代の「おもてなし」が期待される「札幌行」新幹線。     
          

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