国鉄時代、ファンの間では急行列車に使用されることを考慮されていない車両で運行された格落ち急行を「遜色急行」と揶揄したことがあったが、同様な例が昭和40年代の臨時特急「しおじ」「つばさ」でも見られた。急行形12系客車で運転されたこの臨時特急はまさに「遜色」。だがこちらは遜色ではなく定期列車とのアコモの差から特急料金を100円値下げしたことから「100円引き特急」と称されている。12系がボックス席にもかかわらず特急に充当された理由は速度面の性能と全車冷房車だったこと。「夏場の冷房」にステータスがあった時代のエピソードだ。今回の作品はその「100円引き特急」を成田臨で再現している。時代の違いを実感できる「遜色特急」だった。
EF65P+12系は今も健在。 |
【スポンサーリンク】
0 件のコメント:
コメントを投稿