2019年8月1日木曜日

お召し機の誇りとともに。

 碓氷鉄道文化むらのEF58 172号機は、昭和57年栃木県で開催された第33回全国植樹祭でEF58一般形で唯一、御召列車を牽引した機関車として知られている。客車列車が東京方面から日光線へ入線する場合、宇都宮駅の駅構内の配線から方向転換が必要になるため、宇都宮~日光間を牽引する別の機関車が必要になったことによるものだ。当時宇都宮区配属のEF58形の中で172号機に白羽の矢が立ったのは車齢が若く、前年に全般検査を受けていた好調な機関車だったことからで御召整備では外装を茶色への変更が検討されたともいう。結果的には一般色で御召列車を牽引することとなったが、この希少性が同機の価値を高めることとなった。今回の作品は国鉄末期の高崎でのイベントで御召装備が再現された172号機と現在の姿。国旗を取り付けたヘッドマークステイや乗務員名札差しにロイヤルエンジンの名残を見る事ができる。            
御召装備を再現した172号機。
「そんなこともあったね」
 
【スポンサーリンク】

0 件のコメント:

ブログ アーカイブ