2019年1月31日木曜日

3本帯の「あさかぜ」

鬼籍入りして久しい「ブルートレイン」、その特徴でもあるブルーの車体には「走るホテル」と称された20系では3本の白帯が配されていた。その後「合理化」の名目のもと14系以降の「ニューブルートレイン」では帯は2本に、更に二段ハネ24系25形ではステンレス帯へと変わったが、昭和62年東京~博多「あさかぜ」のグレードアップ改造の際、帯が3本に復活、それによって往年の輝きが蘇ったことには驚かされた。3本の帯を配したグレードアップ車の全貌が明らかになったのは昭和63年誕生の「北斗星」。その先鋒となったのが「あさかぜ」だった。
品川区配属のグレードアップ車は同区担当の「あさかぜ」「出雲」に充当された。
(カメラ CANON NEWF-1、フィルム フジクローム RVP)

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2019年1月30日水曜日

岐路を迎えるキハ281系。

在来線気動車で日本初の最高速度130km/h運転を行ったのがJR北海道キハ281系。1994年「スーパー北斗」として最速列車は函館~札幌を2時間59分で結んだ「スーパー(高速)化」のパイオニアは、JR北海道の将来を期待させる存在だった。そのキハ281系も2015年JR北海道が発表したロードマップでは今年から老朽取替えの対象になり、3月のダイヤ改正後は281系使用列車は5往復から2往復に減便となる。後継の「スーパー北斗」用キハ261系には車体傾斜装置は装備されていないこともあって、車体を傾斜して走る振子式気動車の今後も気になるところだ。
振子式列車では曲線通過が見所。
(カメラ CANON EOS7D)
            


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2019年1月29日火曜日

こだわりとプライド

「国鉄特急」を代表する車両のひとつに「ボンネット車」がある。「旧こだま」151系の流れを汲んだそのスタイルは485系、489系にも継承されているが、前面形状が変更になった583系以降との設計思想の違いが鮮明なのは連結器のありかた。後者では分割併合や中間組み込みを考慮した「密着連結器」を装備しているのに対し、ボンネット車は自動連結器、これは緊急時に機関車と連結するためのもの。ボンネット車は編成の前後を飾ることを前提としていることが良くわかる。更にボンネント内部には客室の静寂性を高めるために騒音を発するコンプレッサー、電動発電機(初期型のみ)が納められている。国鉄特急にはこだわりとプライドがあったのだ。
EF63と連結する上野側の先頭車は常時自動連結器が出ていた489系。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)

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2019年1月28日月曜日

道東の冬空

 今回の作品は2006年初めて冬の道東を訪れたときの「SL冬の湿原号」。前日「雪中6時間待ち」をした「荒行」とは一転して、湿原を見渡せる高台から見る厳冬下の青空からは「暖かさ」を感じたものだ。そのようなエピソードが残る切っ掛けとなったのが「SL冬の湿原号」。今年も26日から運行が始まっている。さて、どのような思い出を残してくれるだろうか。
細岡のカーブを行く川湯温泉行き「SL冬の湿原号」。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP100)
          

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2019年1月27日日曜日

新しい視野

 電車の写真で人気があるのは正面から「ぐーっ」と迫ってくるアングル。それを「安全に」捕えるには望遠レンズが有効だ。今回の作品では意外性を出すためにAPS-CカメラにMF時代の500ミリをコンバーターを介して装着、約1000ミリレンズとして坂を下ってくる成田山開運号を捕えている。超望遠レンズの構図はファインダーの中で決めることがコツ。平時では気づかない新しい視野に気づくだろう。
今シーズン最後の成田山への参詣列車。
(カメラ CANON EOS7D、レンズ NewFD500ミリF4.5L+FD-EFコンバーター) 
     
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2019年1月26日土曜日

失われてはいけないもの

 今回の作品は古の鉄道の旅では御馴染みのアイテム、名物駅弁、車内販売トレーそして冷却飲料水(冷水機)。この中で真っ先に廃止となったのは国鉄特急や急行グリーン車では標準装備だった冷水機。廃止理由は衛生面だったと記憶しているが、以後車内での飲料は自動販売機か車内販売に頼ることになった。ところが近年その車内販売も雲行きが怪しくなってきた。既に廃止となっているJR東海「こだま」、JR東日本「ときわ」等に加え、JR北海道の在来線と九州新幹線でも春のダイヤ改正を前に車内販売が廃止される。更に駅弁も「催事用」扱いとなる商品も増えてきた。民営化後、急速に鉄道旅を取り巻く環境が変化していることに気がつく。その背景には採算面の問題という理由があるのはいつの時代も同じだが、それを背景に旅の「パンドラの箱」を開けようとしている動きがあるのではと危惧している。   (カメラはいずれもRICOH GRデジタルⅡ)
  
鉄道博物館で再現されている「車内販売」

函館線特急「北斗」では車内販売で購入できた森の「いかめし」、
さらに長万部「かにめし」は客室乗務員経由で購入できた。
紙コップで飲む「冷水機」は優等列車の証しだった。


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2019年1月25日金曜日

スクエアサイズの窓

 新京成8800形のドア間にある側窓は「ほぼ正方形」で3つ。登場時にはバランスの良さから阪急電車を彷彿させると賞するファンもいたが、その後はあまり話題にはのぼらなかった。ところが昨年来、ドラゴンボールラッピングで車体上部に白、側面に濃紺部分が生まれると何やら「阪急らしく」見えてくることに気がついた。そこにはスクエアサイズの側窓の存在が大きい。仮に、かつて2009年JR山手線で森永製菓全面協力のもと、全面「ぶどう色」ラッピング電車が誕生したように、8800形を阪急マルーンでラッピングしたらどうだろう。ニューカラーのピンクに食傷気味の中で「単色の美」を再認識できるのではないだろうか・・・とは、学生との懇親会のほろ酔い頭での戯言である。
昭和61年製のデザインは今も古さを感じさせない。


昭和42年製の阪急3300系。阪急電車の手入れの良さは有名。


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2019年1月24日木曜日

そのままでいい。

 「え!本当!?」、SNSで繫がった写真仲間からの情報で真岡鉄道 小貝川橋梁の傍に白鳥が飛来することを知った時の第一声。こういう地元ならではの情報は、地域外の人にとっては魅力的で行動を起す動機付けとしては十分だ。世の中には変えて良いものと変えてはいけないものがある。「え!本当!?」という驚きは前者に止まって欲しいもの。あとは、そのままでいい。
白鳥ファミリーが見守る
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクロ-ム RVP)

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2019年1月23日水曜日

引き出し

今回の作品は会津若松の扇形庫内で整備を受けるD51で’90代に冬のイベントとして定着していた磐越西線 郡山~会津若松間の蒸機運転時のスナップ。会津若松区(現 郡山総合車両センター会津若松派出所)は蒸気機関車現役時代から見学者に対して友好的だったことで知られており、見学者も分をわきまえていた。この作品でも三脚&ストロボ撮影はNGの中、安全なエリアからISO64ではギリギリの露出での手持ち撮影をしている。与えられた環境の中をどう活かすかは作者次第。引き出しの多さが問われる、腕の見せ所だ。
区内での整備は、運転が会津若松起点時の名物だった。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2019年1月22日火曜日

プロフェッショナルたち。

 列車の到着直前に駅員が現れた。一瞬、撮影NGかと思ったが彼の目的は到着列車を迎えることだった。停車位置を確認するプロ、そこに寸分の狂いもなく停止させるプロ。そんな二人の仕事をモノクロで表現してみる。現場の緊張感を伝えるにはシンプルな色使いが良いようだ。
列車到着のドラマ(RICOH GRデジタルⅡ)
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2019年1月21日月曜日

謝恩感謝。

  今回の作品は昭和60年3月ダイヤ改正を目前にした特急「白山」食堂車のスナップ。この日、営業準備が整った車内には利用客へ手書きのメッセージが掲示されていた。「長い間ありがとうございました!! さようなら 白山号食堂車 日本食堂」。
国鉄食堂車の車内はシンプル、「大衆レストラン」の印象だった。
(カメラ CANON AE-1+P、フィルム フジクローム RDP)

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2019年1月20日日曜日

「着席サービス」特急

 3月のダイヤ改正でJR中央線で運行されている通勤ライナー「中央ライナー」「青梅ライナー」が全車指定特急「はちおうじ」「おうめ」に「格上げ」され廃止されることになった。国鉄末期に始まった車両基地への「回送列車」を活用しての有料着席サービスは、試行段階から今ではビジネスモデルとなり、民鉄を含めて話題性のある分野になっている。
 今回の特急「はちおうじ」「おうめ」も今後導入される中央線快速へのグリーン車組み込みに先駆けての誕生だが、さてJR特急らしからぬこの「私鉄通勤特急」形のコンセプト、利用者のおメガネにかなうだろうか。
2001年誕生の「中央・青梅ライナー」は元「あずさ」の専用編成が充当された。
(カメラ FUJI ティアラⅡ、フィルム フジクローム RDP3)
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2019年1月19日土曜日

メモリアル装飾

 毎年恒例の参詣列車「成田山開運号」こと「シティライナー」、今年は元号「平成31年」が入れられているメモリアル装飾ということもあって二年ぶりに「京成の成田臨」を狙ってみることにした。装飾狙いなのでポイントは懐かしの船橋競馬場駅で待つこと数分、上り「モーニングライナー76号」が通過、こちらは「スカイライナー3000万人達成」の装飾がなされているではないか。ラッキー!と同時に思わず頭に浮かんだのは次の戯言だった。「こいつは春から縁起が良いわい。」。                   
「平成31年」が凛々しい「成田山開運号」
次の大きなメモリアル装飾は来年5月の13代目団十郎襲名になりそうなAE車
     
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2019年1月18日金曜日

俳句投函箱のある姥捨。

 JR篠ノ井線の姥捨駅から眺める善光寺平は日本三大車窓のひとつに数えられる絶景ポイント。近年はJR東日本のクルーズ列車「トランスィート 四季島」の周遊コースに含まれたこともあって知名度が高まっている無人駅だ。現在の駅舎は2010年にリニューアル、16年には再整備がなされ「四季島」対応の展望ラウンジとバーが設置されている。ユニークなのはホーム上にある「俳句投函箱」。今回の作品は1997年にスナップしているがこの箱は現在も健在だという。スイッチバック体験共々愉しみのあるこの絶景の駅へのアプローチは各駅停車。優等列車では味わえない旅がここにはある。
芭蕉に敬意を表して、一句浮かんだら投函しよう。
(カメラ FUJIティアラ、フィルム エクタクロームEB)
            
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2019年1月17日木曜日

そんな時代、あんな時代。

 昭和57年11月の上越新幹線開業前、早朝の常磐線は夜行列車が雁行するゴールデンタイムだった。当時は季節列車を含めると寝台特急「ゆうづる」が7本、急行「十和田」3本が運行され、車両には「ゆうづる」に583系、14系、24系24形、24系25形の各寝台車、「十和田」には12系、14系座席車、20系と新系列の全客車が充当されていた。今回の作品はその中の上りトップランナー急行「十和田」2号。編成は「急行らしい」12系座席車で青森駅を16:30頃発ち上野には5:20頃到着した。ちなみに平成31年の「はやぶさ」32号は新青森発は16:38、上野には19:58に着く。昭和、平成はそういう時代だったのだ。
長躯、青森から走りぬいてきた「十和田」
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RD)

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2019年1月16日水曜日

そこからはじまる。

 今冬の傾向に「降雪が少ない」という現象があるようだ。毎年、除雪を強いられる地域の人にとっては「雪が少ない」は福音で、この感覚の理解には「一冬過ごさなければわからない」という地域の特性に関係している。X日/365日で訪れた観光客の感覚と365日生活を営んでいる人々の感覚にズレがあるのは致し方ないこと。大事なのは「相手」の感覚に歩み寄れるかどうか。気づきはそこからはじまる。
煙、うねる。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP) 

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2019年1月15日火曜日

15:19 摩周駅

 釧網本線 冬のイベント列車「SL冬の湿原号」が川湯温泉駅へ運行されていた頃、撮影者にとって摩周駅は「やきもき」させる存在だった。川湯温泉行き下り列車では13:40の発車まで40分を超える停車時間があり、美留和~川湯温泉間のお立ち台では「まだか、まだか」と「魔の40分」を待ったものだ。一方上り列車では停車時間は12分ながらも発車時刻15:19は冬の道東では陽が傾き始めており、露出には厳しい状況だった。今回の作品は摩周駅発車後の上り「SL冬の湿原号」。その摩周駅から蒸機をみることができなくなって久しい。
摩周は元 弟子屈駅。
カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
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2019年1月14日月曜日

威風堂々

 今回の作品は「有楽町を行くグランドひかり」。その魅力の一端は昨年9月18日の本ブログ「グランドひかり」(https://gazosousakunin.blogspot.com/2018/09/blog-post_18.html)でも触れているが、このJR西日本100系V編成が誕生したのは平成元年。以後、東海道新幹線から撤退した平成15年まで「のぞみ時代」前のフラッグシップトレインとしての足跡は平成時代のメモリアルシーン。今回の有楽町マリオンを背に行く4両のダブルデッカーは印象的だった。
二階部がグリーン席、「人が通り抜けない」サービスだった。
(カメラ CANON EOSRT、フィルム フジクローム RDPⅡ)
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2019年1月13日日曜日

E231系グリーン車から消えたヨーダンパ。

 今回の作品はJR東日本のE231、E233系の二階建てグリーン車、基本的な仕様は同じと認識していたがE231系のグリーン車は台車と車体を結ぶヨーダンパが省略されていることに気がついた。高速走行中の蛇行動を抑えることで乗り心地への効果があるヨーダンパ、新製時では取り付けられていたので、いつ、どのような理由で撤去されたかは興味のあるところだ。利用客としては乗り心地の良い車両に乗りたいもの。この両系列を区別するのは出入口を見ればいい。ドアに帯が配されているのがE233系だ。
ヨーダンパのない二階建てグリーン車はE231系のみ。
(カメラ CANON EOS7DMarkⅡ)
ドアにも帯が配されているのはE233系の特徴 
      
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2019年1月12日土曜日

攻める東武、「ドリームカー」復帰。

 東武鉄道1月11日付のPRによると今年4月13日からSL「大樹」に「ドリームカー」が導入されるとのこと。連結されるのは年間40日程で2号車に組み込まれる。「ドリームカー」は「大樹」運行に際して部品取り用としてJR北海道から購入した14系客車4両の内2両で最大の特徴はグリーン車用シートに取り替えた車内設備。JR北海道では夜行急行「まりも」「はまなす」の座席指定車として使用されていた。今回の「ドリームカー」復帰で次に期待したいのは「DL大樹」の会津若松への乗り入れ。東武の「国鉄DE10&14系」が東武、野岩、会津鉄道ルートの活性化に一役買うというのは夢物語だろうか。
「はまなす」時代の「ドリームカー」、夜行旅人には好評だった。
(カメラ RICOH GRデジタルⅡ) 
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2019年1月11日金曜日

温度差

 ここ数年、ブームとなっている印象のある鉄道、実態は「〇〇鉄」に代表される「鉄道趣味」がブームになっているだけのことで、ファンとマニアの違いも含めて両者には微妙な温度差がある。この温度差、蒸気機関車が走る路線の沿線住民でも散見されるそうで、具体的には「市街地での汽笛や煙は控えてもらいたい」ということ。観光資源として沿線に受け入れられているようにみえる「SLが走る」も地域と共存という面では「踊り場」を迎えている。その背景にはマナーに代表されるギクシャクした関係があるのも事実のようだ。その現状を打破するのは、まずは人ありき。「ファンはサポーターであれ」だ。 
土日祝の14:26、茂木に汽笛が時を告げる。
(カメラ CANON EOS7D)

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2019年1月10日木曜日

眺望車付のSL奥利根号

 今回は1998年の「SL奥利根号」(現「SLぐんまみなかみ号」)に連結されている黄色い車両がテーマ。この車両は「ノスタルジックビュートレイン」として1990年から96年までJR五能線で運行された観光列車の「眺望車」で、五能線観光列車の座を「リゾートしらかみ」に譲った後、高崎へ転属してきたことで実現した「SL奥利根号」編成だった。その展望デッキが備わった「眺望車」だが、五能線時代の海風の影響もあって車体外板は痛みが激しく連結は一時期にとどまり、十分な活用がなされたとはいえないまま2001年に消えていった。
レア編成の「SL奥利根号」
(カメラ CANON EOS-1NRS、フィルム フジクローム RVP)

50系客車オハフ50をベースに改造された「眺望車」

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2019年1月9日水曜日

成田臨、世代交代の頃。

 1月はJR成田線が1年のうち最も活気つく時期。成田山新勝寺への初詣臨時列車、通称成田臨が多数運行されるからだ。成田へは我孫子口と千葉口から入るが、特急「成田エクスプレス」、「しおさい」が日々運行される千葉口に対し、平時は普通列車のみの我孫子口はこの時期は各地からの臨時列車で賑やかになる。北陸新幹線長野開業前は関東近県からの列車を除き機関車牽引の列車が中心だったが、開業後は電車化が推進され2002年から元「あずさ」の183系によって波動用車両の更新がなされた後は、成田臨は特急形車両の時代となり183系、185系そしてE257系へと代変わりし現在に至っている。今回はその世代交代時期の作品で183系は「あずさ」時代に特急色とシンボルマークを復活させた初編成、EF58が牽引する団体列車は「南千住発」という珍しいもの。単線の我孫子口は列車写真を記録するのは今も昔も絶好のロケ地だ。
牽引機EF5889は鉄道博物館で保存されている。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)

   
「あずさ」から転じた183系
      
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2019年1月8日火曜日

回想

 折り返し列車の待ち時間を利用してスナップしてみる。寒々とした空気の中で車内の灯は暖かかった。その一方で列車とプラットホームとの段差が気になった。ローカル線の駅は客車時代の名残でホームの低い駅が多く、車両の乗降口にはステップを必要とした。鉄道は時代の要請に対応できているだろうか。シャッターを切った後、ふと呟いたことが思い出される。
ステンレスのキハ54は国鉄際末期の車両
(カメラ RICOH GRデジタルⅡ)
         
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2019年1月7日月曜日

細岡の朝

 今朝の朝焼けを見て思い出したのが今回の作品。ここは釧網本線で有名なポイントのひとつ「細岡のお立ち台」。日の出直後の冷え込みの厳しい雰囲気が伝わるだろうか。この時は偶然にも列車内で前年知り合ったカメラマンと再会、行動を共にしたことが記憶に残っている。単独行では人との出会いがある列車移動が楽しい。
背景に阿寒岳も望める細岡のお立ち台。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)

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2019年1月6日日曜日

相棒が主人公

「SLもおか号」運行にはDE10形ディーゼル機関車という「相棒「が必要不可欠だ。理由は昨年11月9日の本ブログ「『相棒』の役目」(https://gazosousakunin.blogspot.com/2018/11/blog-post_9.html)で紹介しているので省略するが、昨日から運行再開された「SLもおか号」では影の主役のDE10をフューチャーしてみることにした。ターゲットは始発駅下館へ「SLもおか号」を送り込むDE10牽引の回送列車、日光連山が見える下で暫し待つ。その前を影の主役は何もなかったかのように軽快に通過していった。
帰ってきた相棒。(カメラ CANON EOS7D)

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2019年1月5日土曜日

SL新年号2019。

 真岡鉄道にドラフト音が帰ってきた。今日から運行再開となったSLもおか号の牽引にあたったのは日章旗、ヘッドマーク装着のC11。正式なPRはないが真岡鉄道を離れる可能性が高い機関車の晴れ姿には感慨深いものがあった。今回の作品は久下田駅を発車する「SL新年号」。「真岡鉄道のC11」は今から記録しておきたい被写体となった。過去帳入りする前に。
C11の力強さが伝わるだろうか。日章旗、ヘッドマークは6日も装着される。
(カメラ CANON EOS7D)
        


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2019年1月4日金曜日

音階を奏でたE501系 

 ドイツ・シーメンス社の主変換装置を備えた車両は、発車、停車時の磁励音が音階を奏でるように聞こえる事から「ドレミファ インバ-タ」として親しまれている。この「ドレミファ インバ-タ」は現在京浜急行の2100形と一部の1000形に装備されているが、先に採用したのは1995年製のJR東日本E501系。音階を奏でる独特の磁励音は電機子チョッパ制御音共々「記憶に残る」音になった。その「ドレミファサウンド」をJR線で聞くことができたのは東芝製の機器に更新される2007年まで。これ以後JR東日本ではシーメンス社の主変換装置を備えた車両は登場していない。
209系の交直両用版がE501系。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDPⅢ)


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2019年1月3日木曜日

泡沫夢幻

 理由はわからないが関東の元日は「雲ひとつない晴れ」が多い。更に空気が澄んでいることもあって、思いがけないところから富士山を望むことができるのも嬉しいこと。
 今回の作品はJR内房線 上総湊付近の「富士山ビューポイント」からの撮影だが、過去二度の「山が見えなかった」経験を経ての「三度目の正直」で平成21年の元旦に敢行したときのもの。あれから10年、しかし彼の地にはこの日以降訪れてはいない。人の想いとは儚い。
房総は113系最後の牙城だった。
(カメラ CANON EOS-1VHS、フィルム フジクローム RVP100)
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2019年1月2日水曜日

「四十にして惑った」頃。

 フィルムで撮影していた頃「冬場のフィルム」に迷ったことがあった。冬場の寒々とした雰囲気を表現するフィルムを求めて、常用のフジクローム以外のフィルムを試す機会が多かったのが1月2日の大井川鉄道行き。2000年頃はISO100クラスのエクタクロームだけでも7種類が揃っていたこともあって自分好みの発色を選択できたが、結果的に常用フィルムに戻った経緯がある。そのエクタクロームはデジタル時代となった2012年製造を終了したが、2018年に1銘柄(E100)が再販されている。当時の機材で懐古趣味ではなくテストしてみるのも悪くない。最近そう思うようになってきた。
地名を行く賀詞列車。フィルムはエクタクローム100PLUSプロ(EPP)を使用している。
(カメラ CANON T90)

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2019年1月1日火曜日

今年の年賀状

新年明けましておめでとうございます。今年も本ブログ、よろしくお願い致します。

 今年の年賀状は飯田橋を行くE353系「スーパーあずさ」。2018年11月7日のブログに掲載した作品をベースにしているので見覚えのある方もいるかもしれない。テーマは「桜フレーム」。イメージに近いポイントを探した結果が今回の作品。
今年花咲くE353系。(カメラ CANON EOS7D)

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