今回の作品は古の鉄道の旅では御馴染みのアイテム、名物駅弁、車内販売トレーそして冷却飲料水(冷水機)。この中で真っ先に廃止となったのは国鉄特急や急行グリーン車では標準装備だった冷水機。廃止理由は衛生面だったと記憶しているが、以後車内での飲料は自動販売機か車内販売に頼ることになった。ところが近年その車内販売も雲行きが怪しくなってきた。既に廃止となっているJR東海「こだま」、JR東日本「ときわ」等に加え、JR北海道の在来線と九州新幹線でも春のダイヤ改正を前に車内販売が廃止される。更に駅弁も「催事用」扱いとなる商品も増えてきた。民営化後、急速に鉄道旅を取り巻く環境が変化していることに気がつく。その背景には採算面の問題という理由があるのはいつの時代も同じだが、それを背景に旅の「パンドラの箱」を開けようとしている動きがあるのではと危惧している。
(カメラはいずれもRICOH GRデジタルⅡ)
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鉄道博物館で再現されている「車内販売」 |
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函館線特急「北斗」では車内販売で購入できた森の「いかめし」、 さらに長万部「かにめし」は客室乗務員経由で購入できた。 |
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紙コップで飲む「冷水機」は優等列車の証しだった。 |
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