2019年1月29日火曜日

こだわりとプライド

「国鉄特急」を代表する車両のひとつに「ボンネット車」がある。「旧こだま」151系の流れを汲んだそのスタイルは485系、489系にも継承されているが、前面形状が変更になった583系以降との設計思想の違いが鮮明なのは連結器のありかた。後者では分割併合や中間組み込みを考慮した「密着連結器」を装備しているのに対し、ボンネット車は自動連結器、これは緊急時に機関車と連結するためのもの。ボンネット車は編成の前後を飾ることを前提としていることが良くわかる。更にボンネント内部には客室の静寂性を高めるために騒音を発するコンプレッサー、電動発電機(初期型のみ)が納められている。国鉄特急にはこだわりとプライドがあったのだ。
EF63と連結する上野側の先頭車は常時自動連結器が出ていた489系。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)

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