2017年7月31日月曜日

何にときめくか。

 列車を待つ間の「空白の時間」をどう楽しむかは、鉄道旅の醍醐味の一つ。無人駅だからこそ発見できるものもある。何にときめいたか、その動機付けは作品創りに大きな意味を持つ。
夏の光。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)

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2017年7月30日日曜日

目のつけどころ。

 今回の作品は、1984年に予讃本線 海岸寺~詫間 間で撮影した特急「しおかぜ」。この場所は今でこそ有名な撮影ポイントになっているが、当時は注目されていなかった記憶がある。
 このポイントを選んだ理由は「海」。広角レンズで広く海を取り込むことで「海岸線を行く列車」を表現するには都合が良かったことだ。現在、この区間は電化され架線柱が立つようになったが片ポールであることから、今でも「海岸線を行く列車」を表現することはできそうだ。
181系時代の特急「しおかぜ」。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RFP)
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2017年7月29日土曜日

名勝 寝覚の床

 JR中央西線の名勝として知られる寝覚の床。木曽川の急流で花崗岩が侵食された地形は見応えがあり、鉄道写真でも蒸気機関車時代から名作が多くファンなら一度は訪れてみたいポイントの一つでもある。今回の作品は寝覚ノ床をドライブインの駐車場から撮影しているが、誰が撮っても似たような構図になりそうだと困惑しながらも特急色と緑が織り成す色のバランスを意識して「夏の旅日記」風に仕上げている。定番のポイントで自分なりの作品に纏めるには、視点を少し変えてみることを心がけている。
絵的には長野方面へ向かう特急「しなの」が狙い目。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2017年7月28日金曜日

青&黄色の東西線

 東京メトロ 東西線のラインカラーは「スカイブルー」、一説によるとタバコの「ハイライト」の色が車体帯のベースになっているという。その経緯が理由かは不明だが、国鉄から東西線への乗り入れ車両(301系、103系)のラインカラーはスカイブルーではなく中央緩行・総武線と同じ黄色だった。黄色の起用は走行区間が津田沼~三鷹と中央緩行・総武線と重なったことによるが、利用客にとっては「帯の色」より「銀色の電車が東西線」の方がインパクトが強かったようだ。
 ところが、1989年に中央緩行・総武線の一部に205系電車が投入されたことでこのバランスが一変する。JR線を行く黄色い帯の「銀色の電車」を東西線と誤乗するトラブルが発生したためで、これを契機に「JR東日本」は東西線への乗り入れ車両のラインカラーをスカイブルーに変更した。今回は、その背景からまもなくスカイブルーに変更される時期の作品だ。
JR301系と東京メトロ5000系。共に東西線全通時から活躍した。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RFP)

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2017年7月27日木曜日

有楽町線が結んだ撮影会

 東京メトロ 有楽町線を走る電車は、東京メトロの他、西武鉄道、東武鉄道の車両が運行されている事で知られている。今回の作品は、2004年9月に東京メトロ新木場車両基地で実施された撮影会のワンシーン。千代田線、半蔵門線、南北線の車両と並んで有楽町線を介して運行されている西武、東武の車両が特別参加している珍しいイベントだった。車両配置がない新木場車両基地ならではの「9線並び」は圧巻だったが、集合写真だけで事が足りてしまったことから滞在時間は僅かで引き上げた記憶がある。西武、東武の車両が参加した新木場車両基地での撮影会は、2009年副都心線開業1周年のイベントでも実施されており首都圏の相互乗り入れの妙を実感させるものだった。サプライズ性のあるユニークな撮影会イベント、ここ暫く開催がないのは残念だ。
「集う」
(カメラ EOS RT、フィルム  フジクローム RDPⅢ)

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2017年7月26日水曜日

苦行だった伊那路の夏

 今回の作品は1994年、JR飯田線を行く石油輸送列車を撮ったもの。飯田線は国鉄時代に晩年の旧型国電を撮影して以来の訪問だった。きっかけは同線での貨物列車廃止が囁かれ始めた頃だったこと、そして「青春18きっぷで日帰りできる。」という情報と重なったことで久方振りの中央東線「各駅停車の旅」になったもの。
 この時の旅で印象に残っているのは、効率よく炎天下での貨物列車を撮影したことよりも復路の移動時間が長かったことで、幾度「『あずさ』に乗り換えたい」衝動に駆られた事か。普通列車限定の青春18きっぷならではのジレンマだったが、今なら高速バスを利用しただろう。安かろう「辛かろう」を実感した盛夏の日のエピソードだ。
田切の築堤を行くED62「オイルトレイン」
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
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2017年7月25日火曜日

手を振る人に。

 今回の作品は「カシオペア」のダイニングカー。原版では車両全体を撮影しているが、よく見てみると二階部に人影が写っている。ディナータイムにはまだ早いなと思いながらクローズアップしてみると、その人影は沿線で「カシオペア」を待っているファンに対して手を振るダイニングカースタッフだった。かつて東海道特急「つばめ」「はと」の時代に食堂車のスタッフが日本紡績山崎工場の療養者への励ましの合図を送っていたシーンを彷彿させるこの光景、気づいたのは何名いただろうか。編成狙いで構図を固定していた撮り鉄の多くは、撮影後の画像チェックを優先していたようだったが。
ヤラセではない自然なエールは仄々とさせてくれる。
(カメラ CANON EOS5D MarkⅣ)
これが原版、3000万画素はダテではない。


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2017年7月24日月曜日

「フジサン特急」

 富士急行の人気列車「フジサン特急」。白い車体に富士山の楽しいイラストが配されているユニークな列車だ。現在の「フジサン特急」は二代目で、元は「あさぎり」に使用されていた小田急ロマンスカー「RSE」車。富士山を眺めるにはハイデッカー仕様の車内は都合がよさそうだ。富士急行には「あさぎり」時代、共同で運行していた元JR東海371系も「富士山ビュー特急」として活躍している。それに加えJRからの乗り入れ列車も多い富士急行線は、彩り豊かな路線と言えるだろう。
凛々しいフジサン特急。踏切手前の道から撮影している。
沼津行「あさぎり」時代のRSE車。
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2017年7月23日日曜日

直吊架線方式の銚子電鉄

 銚子電鉄の架線はとてもシンプル。吊架線を設けずパンタグラフと接して電力を供給をするトロリ線を直接吊した直吊架線方式が採用されている。路面電車などで見られる形態で、シンプルさ故に最高速度は50km/hに制限されるが架線建設のコストダウンが図れることから国鉄末期には現在のJR東日本の越後線、弥彦線、JR西日本の和歌山線、境線のそれぞれ一部の電化区間やJR四国土讃線へも導入されている。
 今回の作品はそのトロリ線を狙ったもので、シンプルながらも直流600Vを供給している逞しさを表現したものだ。知れば楽しみなり。ローカル線の面白みは施設にもある。
夏の本銚子駅にて。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム フォルティア)

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2017年7月22日土曜日

いざ、発進。

 東京メトロ丸ノ内線 後楽園駅は「メトロ・エム後楽園」というビルの中にある。この駅でみる電車の出発シーンは「地下鉄」というよりも特撮モノのワンシーンのようだ。そのイメージを表現するため、デジタルカメラEOS5D MarkⅣのISO感度を10000にセットし夜間撮影してみる。それが今回の作品。このカメラのポテンシャルの高さを実感する一枚になった。
「地下鉄を見上げる」不思議な空間。
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2017年7月21日金曜日

バリアフリー法とHiSE車

「HiSE」として知られていた小田急10000形電車は、同社初の高床車として1987年に登場したロマンスカー。伝統的な前面展望や連接構造は継承しつつも、カラーリングは一新されたことが新鮮だった。小田急のフラッグシップトレインとして位置付けられていたが大きな転機となったのは2000年。交通バリアフリー法の施行によって、在来車において大規模な更新がなされる際はバリアフリー化が求められた事。その結果、高床構造のHiSE車のリニューアル改造は見送られることになり、後継車への置き換えとあわせ小田急からは早期に姿を消す事となった。時代に翻弄されたHiSE車だが、一部の車両が長野電鉄へ移籍し活路を見出したのは嬉しい限り。特急「ゆけむり」号としてハイデッカー ロマンスカーは今も現役だ。
箱根特急時代の「HiSE」車。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)


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2017年7月20日木曜日

高いハードル

「車両を残す」ことは簡単ではない。先月、ネットを賑わせていた鉄道がらみの話題に小田急電鉄の保管車両の去就があった。歴代ロマンスカーを含む保管車両「全車解体」というショッキングな内容には多くのファンが嘆き悲しんだが、どうやら今回は全車解体ではなく一部の車両を「間引き」することで落ち着きそうだ。
 今回の騒動でクローズアップされたのは、民鉄での車両保存は「その時点」での経営判断に左右されるという事。歴史的価値のある車両を後世に残すという大義名分も空手形になりえるということだ。
 そこで振り返って欲しいのは「残す意義」とは何かということ。鉄道記念物クラスの車両は別にして、民鉄にも後世に残す価値のある車両は存在する。それは「残されていれば」が大前提。壊してしまう事は簡単だが、残っていれば新たな展望も拓かれていく。奇跡的に残されていたことが幸いした例として、JR西日本に残る一等展望車マイテ49形や京都鉄道博物館のC5345号機がある。その一方でリニア鉄道館では700系新幹線搬入に際して、従来展示されていた300系量産車を置換え解体されている。車両を「残す意義」とは何か。今はあたらめて問題提起されている時期にあるようだ。
役目を終えた車両が保存されるケースは稀。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)

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2017年7月19日水曜日

今、切望すること。

 今日、四国から関東甲信越にかけて梅雨明けしたという。ところが豪雨に見舞われた九州では、今だ大気の状態が安定しないという。今以上被害が拡大しないように願うばかりだ。
 夏の九州のイメージには「青い空、白い雲」が思い浮かぶ。今回の作品も、そのイメージでスナップしている。今、切望することは、九州には青空を。そして空梅雨になった関東には雨を!だろう。

「凪ぎ」
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2017年7月18日火曜日

青空に合う「長野色」

 2014年12月10日の本ブログ「消える『スカ色』」で紹介した中央東線の普通列車。現在は東海道、高崎線等からの国鉄形211系電車に置き換えられ、沿線に新しい風を吹き込んでいる。趣味的には転用に際して車体帯は「長野色」に変更されたが、211系の4タイプが揃っていることが興味深く「乗り鉄」族に人気のあるボックスシートも一部の車両には健在だ。鋼製の115系では「くどい感じ」がした長野色もステンレス地には合っているようで、青空の下では軽快感があり高原列車のイメージを醸しだしている。
 「115系を淘汰した」ヒール的な存在になっている211系も国鉄形車両。この車両には国鉄近郊形電車のDNAが残っている。
そうだ、山梨へいこう。
(カメラ CANON EOS5D MarkⅣ、24~105ミリ)

  
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2017年7月17日月曜日

一枚目への想い

 フィルム時代、一枚目のカットには重みがあった。何がシャッターを切らせる動機になったかが写っているからだ。今回の作品では、早朝の気配が残る景色に惹かれて撮っている。振り返ってみると、この朝の時間帯で撮影した列車はこの一本のみ。次の列車を待つ間に景色が真夏日の様相に変わっていったことも印象深い。
 作品に残された感動は、いつ見ても往時を思い出させてくれるようだ。
夏の朝、飯田線 三河槇原付近を行く。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)


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2017年7月16日日曜日

「カシオペア紀行」、二度目の夏。

 昨年6月よりツアー列車として再出発した「カシオペア」も二年目の夏を迎えた。団体列車ながら、ほぼ毎週土曜に「カシオペア紀行」として青森、盛岡へ運行される姿にカメラを向けるファンは今も多い。梅雨明けを思わせるような夏空を行く「カシオペア」も陽の長い時期ならではの光景。今も「憧れの寝台特急」の旅立ちには不思議な魅力がある。やはり、寝台列車は「機関車牽引」がシックリ来るようだ。
3000万画素での「カシオペア」。
(カメラ CANON EOS5D MarkⅣ)
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2017年7月15日土曜日

田園風景を行く「四季島」

 TRAIN SUITE「四季島」の春~夏の1泊2日コースは、上野から中央東線を下って塩山、姨捨、会津若松を経由するルート。今回の作品は、その中央東線の名勝の一つでもある新桂川橋梁を行く「四季島」。クルーズ列車ゆえ先を急ぐ訳でもなく、最初の観光エリアである塩山駅に向けて田園風景をゆっくり走り抜けて行ったのが印象的だった。
 夏空を行く「四季島」、意外と良い組み合わせかもしれない。
夏空と「四季島」。
(カメラ CANON EOS5D MarkⅣ)
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2017年7月14日金曜日

「1/26」同士の出会い

 全26編成が在籍している新京成電車の中で、1編成しかいない車両と遭遇する確率は約3.8%。その対象が話題となっている「ふなっしートレイン」と「復刻カラーのタヌキ」で、その編成同士が離合するシーンに出くわすとなると難易度は相当なものとなる。
今回の作品はまさにそのシーン。実は怪我の功名で「ふなっしートレイン」を狙っていたところ、思いがけず「タヌキ」に被られたもの。狙いからすれば失敗作だが、構図を切り替えてみると「こんにちは、タヌキさん」とふなっしーが会釈しているかのようなシーンが飛び込んできた。記録としては結果オーライ。どうやらこのシーンで運の一部が使われたのは間違いなさそうだ。
二大スター?の競演。
(カメラ CANON EOS5D MarkⅣ)
 
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2017年7月13日木曜日

「スーパーひたち」が来た。

 東北~東海道線をスルーする上野東京ラインによって列車の流れが変わった上野駅と東京駅。通勤列車の往来が中心になったこのエリアで時には思いがけない列車に遭遇する事もある。この日の珍客は、東京駅に侵入する元「スーパーひたち」の651系電車。「ぶらり横浜・鎌倉号」として鎌倉から上ってきた臨時列車だ。華やかだった常磐線特急時代には叶わなかった東京駅乗り入れが実現したのは上野東京ラインの恩恵。’90年代の絵本のヒーローは今も健在だ。

「ぶらり横浜・鎌倉号」は日立~鎌倉を直通する臨時急行。
(カメラ CANON EOS5D MarkⅣ) 
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2017年7月12日水曜日

盛夏、先どり。

 真夏日が続くここ数日の関東地方は、梅雨を通過し盛夏そのもの。大雨に見舞われている九州とは異なり、こちらでは入道雲が幅を利かせている。今回の作品は、梅雨の時期らしからぬ青空に魅かれて撮ったもの。さて今年の梅雨前線は何処を彷徨っているのだろうか。
蝉時雨
(カメラ CANON EOS5D MarkⅣ)
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2017年7月11日火曜日

映える中央線。

 中央線の東京駅プラットホームが重層化されたのは平成7年、JR東日本の新幹線ホーム増設のための苦肉の策だった。完成当時は違和感のあった高架線を行く中央線も平成24年からは復原された丸の内駅舎へ進入するかのようなシーンとなり新しい魅力が生まれている。この丸の内駅舎を眺めるには新丸ビルのテラスからグラスを傾けながら観るのがお勧めだが、現在は丸の内北口広場は整備工事中で記念撮影には一工夫必要だった。その中でも「いいなぁ」と感じたのは夕陽が射しこむ一角。そこでの中央線は一際映えていた。
順光でのネックは影。高層ビルではお手上げ。
(カメラ CANON EOS5D MarkⅣ)

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2017年7月10日月曜日

気配。

 観光で訪れたラベンダー畑から線路が見えた。そういえば微かに汽笛も聞こえたような・・・もうすぐ列車が来そうだ。ひょっとしたらこの景色の中を行く列車が見れるかもしれないという思いで待つこと数分、単行のディーゼルカーが通過していった。一日数本のローカル線では走る列車全てが被写体、行きがけの駄賃でも「来るモノは拒まず、まずは撮っておく」姿勢が大事だ。 
富良野へ入るJR線は二線ある。ここは何線なのか。
位置情報が地図の頃は「地図を読む」力が必要不可欠だった。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP) 

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2017年7月9日日曜日

18:57のスケッチ

 ドクターイエロー「のぞみ検測」の東京駅着は18:57頃、多くのファンが到着を待ち構えているのはお馴染みの光景だ。薄暮の時間だが、モニターカメラの作例創りには都合が良かったので久々に「KITTE」へ行ってみた。今回の作品ではISO感度を3200にセットして撮影しているが気になるノイズもなく十分「普通に」使えるレベルだった。このカメラの常用ISO感度は32000。さてこの夏場にこの感度を活かせる場面はどこにあるだろうか。
定刻到着、異常なし。
(カメラ CANON EOS5D MarkⅣ) 
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2017年7月8日土曜日

3000万画素の世界

 今月、製品モニターすることになったEOS5D MarkⅣ。デジタルカメラのフルサイズは初めてだっただけでなく3000万画素も初ということで、今日はワクワクした気持ちで作例創りにトライしてみた。
 驚いたことは撮影データの大きさで今回の作例のRAWデータは34.4メガもある。解像度の高さ共々3000万画素の世界を実感するのは十分だった。今日の感想は、このカメラでは画素数を生かせる景色の良い場所で撮りたくなるということ。さて次は何処で撮ってみようか、とても楽しみになってきた。
飛鳥山を背に青森へ向かう「カシオペア」
(カメラ CANON EOS5D MarkⅣ)
EOS5DMarkⅢ 
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2017年7月7日金曜日

造形美

 今回の作品は、二階建て新幹線E4系の先頭部。前から見ると奇抜なスタイルの先頭車もこの角度から見ると美しい曲線で構成されていることがわかる。この造形は東海道・山陽新幹線700系の「カモノハシ」形状共々「トンネルドン」として知られているトンネル微気圧波への対策で、前方からの空気流、後方への空気の渦への絶妙な処理から生まれた形状だった。
 3月28日の本ブログで紹介したとおり、E4系は北陸新幹線のE7系への置換えが進んでいく中、先頭車E444形のトップナンバーが新津鉄道資料館へ譲渡、7月から展示されるという。ユニークな二階建て新幹線が後世に残るのは嬉しい事。見学の際は、是非ナナメ後ろから見つめて頂きたい。 
光の加減で印象も変わる。ユニークな形状をポートレートのようなアプローチで捕えてみた。
(カメラ CANON EOS-1V HS、フィルム フジクローム RVP)

  
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2017年7月6日木曜日

7月の紫陽花

 最近「今年の紫陽花、どうもボリュームがない感じがする。」という話を良く聞くようになった。今まで気に留めていなかったが、そう言われてみると近所の紫陽花も今年は数が少ないようだ。開花状況は地域によって異なるので一概に総括できないが、どうやら今年の関東地区は「不作」の年らしい。
 かつて職員が常駐していた駅では、プラットホームや駅構内に花壇の類があることは珍しくなかった。無人化や民間委託になっても、地元の有志による手入れがなされているのを見ると嬉しくなるもの。今回の作品もそのような想いで列車交換待ちの間にスナップしたものだ。「不作」の話を聞いてふと思う。疎遠になって久しいこの駅の紫陽花は元気に咲いているだろうか。
花壇の維持には人手が必要。この駅には人の温もりがある。
(カメラ CANON EOS-1V HS, フィルム フジクローム RVP)


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2017年7月5日水曜日

JR東日本に残る「キハ58」。

 国鉄時代、急行から普通まで幅広く運用されたキハ58形気動車。民営化直後は1200両近く継承されたキハ58系列も、営業車としてはJR東日本のジョイフルトレイン「kenji」に3両が残るのみとなっている。
 元々は1987年に新潟支社で「サロンエクスプレス アルカディア」として誕生したが、翌年火災事故により先頭車1両が廃車、残った2両は1992年不足する先頭車を補充し盛岡支社へ転属「kenji」として再起した経歴を持っている。火災事故によってJR東日本内のDMH17型エンジンを換装する切っ掛けとなった車両が、JR線最後のキハ58系営業車になるとは全く予想できなかったこと。経年も進んでいることから、この系列も先が見えてきたようだ。

宮沢賢治に因んだ「kenji」が釜石線を行く。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDPⅡ) 
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2017年7月4日火曜日

赤の記憶


 時が経てば過去の記憶は、よき思い出となる。その例でいえば往年の「汽車旅」も該当するかもしれない。だがもし当時の汽車旅を今「そのまま再現」したとしたら多くの人は、タバコの煙と消毒薬の臭いが混じった「独特の空気」にすぐにギブアップしたくなるだろう。さらに演歌の歌詞ではロマンチック響く乗降扉に至っては、走行中も開閉が可能なインシデント(incident)と隣合わせ。それが「記憶に残る」汽車旅だった。
 今回の作品は、青森まで東北本線をローカル列車で旅した時のもの。この頃は新系列客車になり自動ドアと冷房の恩恵で「記憶に残る」汽車旅ではなかった。昔を偲ばせてくれるのはテールライトのみ。そうだ忘れていた。これも汽車旅ならではの大事なアイテムだったっけ。
格下げとはいえ12系客車のローカル列車は快適だった。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)
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2017年7月3日月曜日

雨だからこそ。

 今回の作品は梅雨真っ只中の新橋。しっとりとした景色の中を行く新幹線が彩を添えている。街の記録に大事なのはイメージ。何をそこから感じたのかが作品創りの第一歩。雨だからこそ気づくこともある。この作品からその気づきが伝わるだろうか。 

雨もまた良し。 
(カメラ CANON EOSRT、フィルム フジクローム RDPⅡ)
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2017年7月2日日曜日

ふなっしートレイン、快走中。


 船橋市の非公認キャラ「ふなっしー」と新京成とのコラボ企画、「ふなっしートレイン」の運行が7月1日から始まっている。ヘッドマークだけと思いきや側面に「ふなっしー」ラッピングがなされている楽しい列車だ。運行情報が新京成のHPにアップされているのでふなっしーファンの方は参考にされるといいだろう。ちなみに9月末までの運行予定だそうだ。

運行区間は「松戸~千葉中央」が主になる「ふなっしートレイン」。
(カメラ CANON EOS7D)
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2017年7月1日土曜日

びゅうコースター風っこ

 JR東日本のオープン気動車「びゅうコースター風っこ」、2000年にキハ48形気動車を改造したジョイフルトレインで「トロッコ列車」として東日本エリアの観光列車で活躍中だ。近年、新世代の気動車が相次いで誕生する中で国鉄時代の車両をベースにした「風っこ」が健在なのは「オープン」という特殊構造であることが大きい。ところが、この「風っこ」もベースとなるキハ40系列の運転路線縮小に伴い、先行きが怪しくなってきたようだ。さて、次世代の「風っこ」はどうなるのだろう。ハイブリッドかあるいは畜電池電車なのか、非電化区間向け車両の技術動向には注目しておきたいところだ。
水郡線を行く「風っこ」、川風が心地よかった。
(カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RVP)

眺望抜群のオープン席は人気がある。


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