時が経てば過去の記憶は、よき思い出となる。その例でいえば往年の「汽車旅」も該当するかもしれない。だがもし当時の汽車旅を今「そのまま再現」したとしたら多くの人は、タバコの煙と消毒薬の臭いが混じった「独特の空気」にすぐにギブアップしたくなるだろう。さらに演歌の歌詞ではロマンチック響く乗降扉に至っては、走行中も開閉が可能なインシデント(incident)と隣合わせ。それが「記憶に残る」汽車旅だった。
今回の作品は、青森まで東北本線をローカル列車で旅した時のもの。この頃は新系列客車になり自動ドアと冷房の恩恵で「記憶に残る」汽車旅ではなかった。昔を偲ばせてくれるのはテールライトのみ。そうだ忘れていた。これも汽車旅ならではの大事なアイテムだったっけ。
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