2017年7月21日金曜日

バリアフリー法とHiSE車

「HiSE」として知られていた小田急10000形電車は、同社初の高床車として1987年に登場したロマンスカー。伝統的な前面展望や連接構造は継承しつつも、カラーリングは一新されたことが新鮮だった。小田急のフラッグシップトレインとして位置付けられていたが大きな転機となったのは2000年。交通バリアフリー法の施行によって、在来車において大規模な更新がなされる際はバリアフリー化が求められた事。その結果、高床構造のHiSE車のリニューアル改造は見送られることになり、後継車への置き換えとあわせ小田急からは早期に姿を消す事となった。時代に翻弄されたHiSE車だが、一部の車両が長野電鉄へ移籍し活路を見出したのは嬉しい限り。特急「ゆけむり」号としてハイデッカー ロマンスカーは今も現役だ。
箱根特急時代の「HiSE」車。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)


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