2017年7月26日水曜日

苦行だった伊那路の夏

 今回の作品は1994年、JR飯田線を行く石油輸送列車を撮ったもの。飯田線は国鉄時代に晩年の旧型国電を撮影して以来の訪問だった。きっかけは同線での貨物列車廃止が囁かれ始めた頃だったこと、そして「青春18きっぷで日帰りできる。」という情報と重なったことで久方振りの中央東線「各駅停車の旅」になったもの。
 この時の旅で印象に残っているのは、効率よく炎天下での貨物列車を撮影したことよりも復路の移動時間が長かったことで、幾度「『あずさ』に乗り換えたい」衝動に駆られた事か。普通列車限定の青春18きっぷならではのジレンマだったが、今なら高速バスを利用しただろう。安かろう「辛かろう」を実感した盛夏の日のエピソードだ。
田切の築堤を行くED62「オイルトレイン」
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
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