2018年7月9日月曜日

一発必中。

 動きモノを撮る時に驚くことのひとつに見かけの速度がある。簡単に言えば「遠く」のものは「見かけ上」遅く見え、逆に「近く」は速く感じるということ。時速300キロの新幹線も遠方で見ると「ゆっくり」走っているようにみえるのはこのためだ。その速さの最大値を体感できるのは被写体に真横から接近するアングルで、放物線で例えると遠方では緩やかに上昇する速度のカーブが被写体に接近する従って急上昇し、その頂点を過ぎると一挙に落ちるのだ。
 今回の作品は見かけの速度の最も高い真横から広角ズームレンズでステンレス車体へ反射する光を狙ったもの。ポイントとしては出入扉の位置でバランスよく収まるように留意している。このようなテーマが明確になっている場合では、連続撮影より「一枚切り」の方が良い結果になる。さて撮り手の意図、この作品から伝わるだろうか。
夏色、藍色
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RDPⅢ)

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