今回の作品は、2001年に登場時の塗装に戻された「椚山のタヌキ」こと新京成8000形の第一編成。同系で唯一「古の色」のツートンカラーを施されたことのある編成という事もあり、側面に自社のキャラクターが貼られた以外は1978年当時の姿で運用されていた。予定ではツートンカラーでの運用は4年間だったが、結果的に廃車になる2012年まで「古の色」を堅持したことは、単に懐かしさだけではなかったようだ。
その背景には「古の色」に照らし合わせて「自分の町」の公共交通を再認識するという意識があったのではないかということ。残すべきものは「形」を問わず維持することも必要だ。例えばソロバン勘定抜きで「オールドタイマーズ・カラー」トレインが一編成づつあったらどうだろう。沿線住民にとって世代を越えての「色の伝承」がなされる。そのことに意義はあると思うのは私だけだろうか。
古くも新鮮な「いにしえのいろ」 (カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP) |
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