2016年7月14日木曜日

昭和と平成の交錯

 復活蒸機の最高峰がJR北海道のC623号機であったことは、蒸機ファンには異論のないところ。C62と接する事ができなかった若いファンからは「伝説」になっているというのは以前ブログでも紹介したが、今回の一枚は「運行中止」が囁かれた時期、小沢駅付近の町並みを行く「平成のC62」をテーマにしたもの。 
 「煙モクモク」構図から離れてみると、平成の時代に昭和の名優が何の違和感もなく収まっていることに驚いたと共に一日でも長くこの景色の中を走り続けて欲しいと願ったものだ。 
あれから20年余り、ここ函館本線からC62は消え、代わりに復活したC11も運行を中止した。北海道新幹線が札幌まで延伸されると「並行在来線」になる「かつての大幹線」は、その存続を問われることとなり、次の元号となる時代は大きな節目を迎えるだろう。
 この写真を「平成までこの町に鉄道が走っていた」記録にはしたくない。これが今の願いだ。
泡沫の夢ではなく、現実だった平成のC62。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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