2016年7月7日木曜日

「天の川」、新潟経由秋田行。

 「天の川」は1985年に廃止されるまで上野~秋田を新潟経由で結んだ寝台急行列車。「天の川」という愛称は、夜行列車の愛称は天体に因んだものと言う国鉄時代の慣例から命名されたものだ。 庄内、秋田地区は上野行夜行列車の需要が高く、1976年、寝台急行の体質改善として「天の川」を20系客車に置き換えた際にA寝台車が二両連結された事が話題になった。この当時は奥羽線寝台特急「あけぼの」にも20系客車が使用されており、車両だけでいえば庄内、秋田地区の「特急」。それほど地元の期待に応えた名列車だった。
 その後の新幹線の開業によって、多くの「天体に因んだ愛称」がお蔵入りした。今後ロマンチックな愛称の復活はあるのだろうか。ハードルは高いがそのような想いを短冊に願いを込めて、今夜天の川を見上げるのも悪くなさそうだ。
急行は郵便、荷物輸送に大事な列車。「天の川」には郵便車が連結されていた。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム コダクローム KR)
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