2016年7月5日火曜日

格のあった緑帯

 「イ、ロ、ハ」のロは「グリーン車」、三等級制の時代から車体には緑帯(淡緑)が巻かれ、「普通車」とは一目で区別がつく存在だった。 この施策は特急形車両を除いて1978年まで継続され、グリーンマークと共にこの「帯」の存在は、乗車前からグリーン車利用客にステータスを与える力があった。 皮肉な事に塗装規程改定で帯が消えた後は、ステータスも低下し「大衆化」したように思えたものだ。その後、この帯も「国鉄メイク」の一部だということを実感したのは、2010年185系電車に再現されたリバイバル塗装。初めて施されたグリーン帯にもかかわらず、違和感がなかったのは国鉄「1等車」のDNAがあったからだろう。 今、クルーズ列車用に往年の「1等車」が復活し始めている反面、グリーン車の魅力は薄れている。大衆化したとはいえ、グリーン車には求められているニーズはある。「乗車するステータス」を維持して欲しい願うのは私だけではないだけだ。 
帯付時代の普通列車のグリーン車は、中流庶民には縁遠かった。


これが185系電車?と思うほど違和感がないサロ185。 

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