16時間余りの北斗星の旅の魅力は「寝台に居るしかなかった」夜行列車の旅に「ゆとり」が加わったこと。特に寝台を離れてくつろげる設備として、定員外スペースのロビーカー、ロビー室が設けられたことは、単に移動だけではない寝台列車の旅の提案だった。
レイアウトは、九州特急「はやぶさ」に連結されていた「ロビーカー」に「あさかぜ」の「シャワー室」、そして1988年のトレンドでもあったカード式公衆電話室を設置したもの。今は公衆電話は消えたが、フリースペースとしてのロビーカーは「ラウンジカー」へ、シャワー室は豪華寝台列車では必要不可欠な設備と進んでいった。 北斗星の消滅は、誰もが利用できる寝台列車が消えることにもなり、旅の「ゆとり」はクルーズ客向け「特別なおもてなし」になってしまうのは残念でならない。
ロビーカーは、列車旅のオアシス。家族連れにも好評だった。 |
JR東日本車のロビーカー、B寝台の改造車だが窓配置以外に 原形を留めないくらいリニューアルされた。 |
JR北海道では、一人用個室「ソロ」を併設した「ロビー室」。 |
九州特急の元祖「ロビーカー」。食堂車の改造だが、 ロビー、自動販売機以外のサービス設備はなかった。 |
シャワー室の設置は、戦後のGHQ専用列車以来の設備だったとか。 |
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