北斗星のフラッグシップとなった一人用個室、A寝台「ロイヤル」、B寝台「ソロ」は、「北斗星」を従来の寝台列車とは一線を画する列車に仕立てることになった。 「ロイヤル」は従来の4人用開放B寝台区画の横幅を約1.5倍拡張したスペースにベッド、ソファー、トイレ兼シャワー付洗面ユニットが設けられ、当初は一列車2室のみという特別室。 九州特急に使用されていた一人用A寝台個室「シングルデラックス」の14名と比べると「スペシャル」性は高かった。
「ソロ」は、従来の開放式B寝台スペースの上下段を一人用に区切ったイメージで、寝台料金はB寝台と同額というサービス個室。 反面、しわ寄せは定員に現れ、かつて「動くホテル」と称された20系客車で54名だったB寝台は、二段ハネ25系では34名、JR北海道「ソロ」では17名にまで減少することになった。「北斗星」は時代のニーズに応えながらも、採算面では厳しくなっていった寝台列車を象徴した側面も有していた。
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