現在「山形新幹線」の走る福島~米沢間の板谷峠は平均約33パーミルの勾配が続く難所。そのため早期に直流電化されたが、奥羽本線山形(交流)電化の際に交流へに転換することとなり、新たに開発された試作機関車ED94の量産機に対してED78と命名された。
仕様は、ED77の試作機ED93で導入されたサイリスタ位相制御方式に加え、制御回路はサイリスタブリッジ方式、中間台車による軸重軽減機構等が採用されたが、一番の特徴は板谷峠を降りるための抑速回生ブレーキを導入したこと。豪雪地域でもある板谷峠を僚機EF71とペアで活躍する傍ら、ED78は軸重軽減機構により仙山線への入線も果たしていた。大きな転換期は山形新幹線工事による標準軌への変更で、在来線機関車は不要となりEF71は廃車。仙山線用で残っていたED78も同線の貨物運用廃止によって役目を終えている。
ED78は大型車体が特徴。電気暖房は50系客車でも使用された。 (カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP) |
最大38パーミルの坂を下る団体列車。ED78+EF71のペアは寝台特急「あけぼの」も牽引した。 |
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