2015年4月4日土曜日

「44」を名乗る客車

 4月4日ということで懐かしの往年の特急用客車44系をフューチャーしてみたい。44系はスハ44、緩急車スハフ43、荷物室付きスハニ35を総称し、現在は日本ナショナルトラスト所有のスハフ43が2両大井川鉄道に残っている。スハ43系と同時期である1951年の設計段階から固定式2列クロスシートなど特急用に相応しいアコモデーションを備え、新製後は国鉄の看板列車であった「つばめ」「はと」、他には「かもめ」「はつかり」といった特急に投入された。その後、使用列車が電車、気動車化されると長距離急行へ転用、最後の優等列車は急行「銀河」だった。転用に際して、この系列は「特急」使用に特化した構造だったため転用先には恵まれず、スハニ35は早期に事業用等を経て廃車、スハ44は一部緩急車改造されたが廃車、スハフ43は普通列車用として四国へ転用された。そのスハフ43のオリジナル車が稼動状態で大井川鉄道に残っている。客車特急全盛期を語る意味でも、とても意義のあることといえるだろう。 

四国時代のスハフ43、ローカル輸送に充当されていた。(カメラ CANON AE-1P、フィルム フジクローム RDP)

スハ44使用の最後の優等列車が「寝台急行 銀河」。

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