2015年4月3日金曜日

3枚の「さくら」。

 寝台特急「さくら」号は東京~長崎・佐世保を結んでいた「ブルートレイン」。長らく列車番号「1」を堅持していた名特急。日本人が好きな「さくら」という愛称と夜行列車との関係は、朝日を浴びた満開のソメイヨシノの清々しさに似たものがあるように思えたものだ。
 昭和50年代初頭、ポストSLとして突如ブームとなった「ブルトレ」、その白眉は東京発の九州特急に装着されていたヘッドマークで休日になると東京駅には多くの鉄道ファンが集まりシャッターを切っていた憧れの列車でもあった。客車は昭和46年から廃止されるまで、新系列寝台14系車両が一貫して使用されていたが、ヘッドマークを装着して牽引する機関車は三代に渡った。それぞれヘッドマークにも変化はあるが伝統あるデザインは不変。しっかりしたデザインはあきられないということだろう。今回掲載した「さくら」、印象に残るのはどれだろうか。
昭和60年からは高速貨物用EF66が牽引。スピードアップが図られた。ヘッドマークの色は葉桜に。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
EF65 1000番台は昭和53年から牽引。ヘッドマークに赤桜も登場した。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RFP)  

ブルトレブーム真っ盛りの頃、昭和43年から「さくら」の先頭に立っているEF65 500番台は憧れの機関車。
ヘッドマークの塗りわけはオリジナル。(ネガカラー) 
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