2018年12月29日土曜日

習熟運転

 習熟運転は運転士が車両や路線に慣れるための運転で、列車種別で言えば「試運転」列車の範疇に含まれる。一例でいえば、蒸機列車がイベント運転として地方遠征する際に、本運転前の数日間所定ダイヤに従った試運転列車が運行されるのはこのためだ。その一方で既運転路線でも定期運転のない「機関車牽引の客車列車」に対する運転技能維持、向上のため運行される試運転列車もあり、ファンからは「ハンドル訓練」として親しまれている。今回の作品は’90年代初頭の上越線での「ハンドル訓練」で当時稼動状況が芳しくなかった旧形客車をD51が牽引するという情報から撮ったもの。思いがけない雪景色を行く蒸機列車は一足早いクリスマスプレゼントだった。
レアな試運転情報には運休のリスクがある。ネットがない時代、現地にツワモノがいると安心したものだ。
(カメラ CANON T90、フィルム コダクロームPKL) 
             
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