2018年8月23日木曜日

いざ、進入。

 今回の作品は伊豆急「リゾート21」の展望席からの眺め。トンネルに入る直前のスリリングな一瞬を狙っている。「リゾート21」の愛称で知られている1986年鉄道友の会ブルーリボン賞授賞車である伊豆急行2100系の登場は、普通列車車両に「リゾート」性を加味したコンセプトが大いに注目されたものだ。特徴的なのは運転士の頭越しに前面風景が見る事ができる先頭車の展望席、中間車ではオーシャンビューを意識した「く」の字に向けられた海側の座席で、心得た観光客は「リゾート21」運転時刻を確認しての乗車が多かったという。「リゾート21」の成功は輸送力中心だった「踊り子」号へのテコ入れの動機付けになり、1990年「スーパービュー踊り子」誕生へと繫がって行った。
 近年、観光エリアとしての伊豆地方の人気は下降気味といわれている。「踊り場」を迎えた観光地の先には何が待っているのだろうか。まずはリゾート観光列車が「停滞のトンネル」から抜け出そうとしている。
展望席に立席はなし。着席して前面展望を楽しめる。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RFP)


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