2018年8月8日水曜日

最上川橋梁に残るパウネルの橋。

 山形鉄道 最上川橋梁は、大正12年に東海道本線 木曽川橋梁から移設されたもの。木曽川橋梁として架設されたのは明治20年で、イギリス人技術者Charles Assheton Whately Pownallによって設計されたダブルワーレントラス橋はイギリス製。転用に際しては、径間短縮の上3連が長井線(山形鉄道)に5連が左沢線へに移設されている
 ところで「Pownall」という名に「おや?」と気づいた人は中々の通。彼はアプト時代の碓氷線のレンガアーチの設計にも関わっていたからだ。碓氷線のレンガアーチは廃線後も撤去されることなく1993年には「碓氷峠鉄道施設」として重要文化財に指定、今回のテーマである山形鉄道とJR左沢線の最上川橋梁も共に2008年 土木学会選奨土木遺産に、2009年には経済産業省より近代化産業遺産に認定されるなど、近年その存在価値が注目されている。パウネルが残したダブルワーレントラス橋は山形の地で今も健在・・・地方のローカル線には「お宝」があるようだ。

 ダブルワーレントラス橋を行く山形鉄道。
(カメラ CANON EOS7D) 

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