2018年8月21日火曜日

夏は暑かった新幹線300系

 新幹線0系、100系の空調は「ヒートポンプ」式。冷暖房は屋根に設置されていた空調機器によって天井から客室へ吹き出されていた。ところが「のぞみ」用として誕生した300系では高速運転のため軽量化と車体断面の縮小が進められ車高は100系より約40センチ低くなり、さらに低重心化のため空調機器は屋根から床下へ移されたことで風は床下から壁面のダクトを通して天井へ送り吹き出されることになった。その結果、夏場は太陽光で暖められ、冬場は外気温に冷やされるという問題が表面化。「空調の効きが悪い」は300系のウイークポイントのひとつになってしまった。
 当時の新技術を数多く採用した300系。その使用実績からフィードバックされた施策はその後の700系シリーズのブラッシュアップに活かされている。特に居住性の改善に目が向けられたのは大きい進歩といえるだろう。 
独自のノーズポイントもネックだった300系

間接照明の採用は評価されたポイント。


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