2018年8月13日月曜日

一進か一退か?

 2016年の熊本地震と豪雨の影響で肥後大津~阿蘇 間で不通が続くJR豊肥本線、復旧工事は粛々と進められているが、被害の大きい箇所は残されている等進捗は芳しくないという。気になるのはコスト面で、現状は黒字会社であるJR九州(一部上場)の全額負担。だが7月に成立した改正鉄道軌道整備法によって工事の進捗が変わるかもしれない。
 2011年水害で3橋が流失したJR東日本只見線 会津川口~只見間の復旧に際しては、上下分離方式そして同法の成立によって費用負担はJR東日本、県、関係市町村の他、国の補助が得られたことで工事が開始されている。
 改正鉄道軌道整備法の適応対象には豊肥本線の事例も含まれるという。現在は復旧費用はJR九州の全額負担で進められているが、これを切っ掛けに関係市区町村、県と復旧に向け仕切り直しがなされることを懸念している。路線存続に向けてのベクトルは加速するのかブレーキがかかるのか。さてどうなるか。羽屏風のような外輪山を背景に走る列車のホイッスルを聞くのはまだ先になりそうだ。
不通区間を行く「SLあそBOY」。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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