2018年5月31日木曜日

ブルトレ少年の記録(7)

 20系客車列車の最後尾を飾った丸屋根のナハネフ20、22形。その後部の二つの窓は車掌室と乗客向けの展望室になっていた。ここからの眺めは如何ほどのものだろうか・・・ブルートレインでの旅行が簡単には叶わなかった時代では眺めるだけだった幻の光景が、車内公開中の鉄道博物館ナハネフ22形で観ることができた。後世のラウンジカーに比べて簡素的なフリースペース、長居には向いていない「おもてなし」だが、昭和30年代の「走るホテル」では憧れの空間だった。 #ブルトレ少年       
展望室からの眺め
特急「北陸」のナハネフ22。

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2018年5月30日水曜日

「国鉄色」回帰

 今年の「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」で目を惹いたのは国鉄形電気機関車。EF65形と二種類のEF64形と一見地味なラインナップだが、ポイントは展示されていた車両全てが「国鉄色」だったこと。2003年より茶色のJR東日本EF6437号機は別にして、JR貨物所属機では塗装変更による更新、未更新の区別をする必要がなくなったこともあって、今後実施される全般検査では国鉄色(一般色、特急色)へ復帰する予定という。機関車の世代交代が進む中で復活する国鉄色、若いファンにも新鮮に映るようだ。
国鉄色回帰は塗装工程の簡素化が目的とか。
(カメラ CANON EOS7D)
再び「特急色」を纏うEF65PF。

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2018年5月29日火曜日

エイリアン!?

 今回の作品は、26日に開催された「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」での一コマ。全般検査中のJR貨物EF65形の中間台車DT116Cをクローズアップすると、コイルバネ部分の造作が何やらSF映画に登場しそうな形状に見えてきた。これは面白い。こういう発見にはマニアの視点より第一印象の方が「動機付け」になるようだ。  
JR貨物の国鉄電機は、国鉄色回帰が進んでいる。
(カメラ CANON EOS7D)
              

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2018年5月28日月曜日

準備万全?

 小さな変化を見つけるとワクワクするもの。今回の発見はJR武蔵野線、何やら次に繋がる動きがあるようだ。プラットホームの行先案内を見ると従来の表示と異なり「各駅停車」と列車種別が表示されていることに気がついた。各駅停車のみの路線に列車種別で区別する列車が誕生するのだろうか・・・と期待させるのには十分だった。「快速 府中本町」行、それも面白そうだ。
粛々と変わる予感がする武蔵野線。
    
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2018年5月27日日曜日

作品のキモ。

 昨日は東武アーバンパークラインこと東武野田線を「Revaty」が駆け抜けた日。大宮~運河間は「アーバンパークライナー」で入線実績はあるが、団体とはいえ運河~柏~船橋での営業運転は初めてだった。となると初入線エリアで記録したいのと思うのは「カメラマンの常」なのだが、これが難物だった。住宅街を走るこの路線での「地域らしさ」は何か、「アーバン」か「パーク」なのかを車窓からロケハンしてみる。その答えが今回の一枚、鎌ヶ谷市内を行く「Revaty」。ここでの作品のキモは「鎌ヶ谷市」だった。
アーバン&パーク、Revaty。(カメラ CANON EOS7D)
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2018年5月26日土曜日

おかげさまで1000万人

 今日、大宮の鉄道博物館の累計来館数が1000万人を達成した。開館して10年ということなので単純に年100万人が訪れたことになる。今回の作品はその記念セレモニーの模様だが、全く偶然の産物。こういうこともあるからカメラ散歩は楽しい。
1000万人目は親子連れだった。(カメラ RICOH GRデジタルⅡ)

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2018年5月25日金曜日

リスクが伴う屋外展示

 鉄道車両は長らく鋼製車体が主だった。それゆえ雨風等による錆や腐食の影響を避けることができなかったが、営業車であれば走行による乾燥効果そして定期検査による車体のリペアによって良好な状態を維持してきた。ところが長期の屋外留置車両や屋外展示の保存車両では「乾燥」が期待できないため、隙間部から進入した雨は車体に悪影響を与えることになる。ここで何もしなければ痛みが進むだけで、最悪は解体に至ることも珍しくないが現在の「保存」は博物館を除き屋外が主のため、状態の維持はメンテナンス体制如何ということになる。
 明日は毎年恒例の「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」が開催される。さてここ大宮の保存車、状態はどうなっているだろうか。
産業遺産クラスもカットモデルに・・・これが我国の実態。
            

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2018年5月24日木曜日

ブルトレ少年の記録(6)

4月18日の本ブログ「ブルトレ少年の記録(2)」(https://gazosousakunin.blogspot.jp/2018/04/2.html)で紹介した「『殿様』あさかぜ」では、A寝台車5両のうち個室寝台を備えた車両が4両連結されていたがその中核を担ったのが今回のナロネ22形。一人用個室6室とプルマン式開放寝台16名の合造仕様は「さくら」「はやぶさ」「みずほ」の20系化によって誕生したが、昭和47年には「あさかぜ」集約され全個室のナロネ20に続きナロネ22が3両連なった編成となり、他のブルトレとは一線を画していた。
 昭和50年新幹線博多開業後の「あさかぜ」ではA寝台車は3両に減車されたがナロネ22は2両連結され、華やかだった「殿様」時代を偲ばせながら昭和53年まで活躍した。引退後は、2両が北海道 新得でのSLホテル用に再利用され、営業は終了したがその姿を現在もみることができる。#ブルトレ少年
小窓のある後方が開放式、手前側が個室というナロネ22のレイアウト。
寝台のセット、解体は人の手に委ねられていた。(ネガカラー)

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2018年5月23日水曜日

第一線を退いたEF200。

 今年3月のダイヤ改正でJR貨物オリジナルのハイパワー機関車EF200形の定期運用が終了した。現在も残っている車両については吹田機関区のEF66、EF210の「代走」として使用される事もあるようだが基本的には退役ということになる。
 国鉄機EF66の最大出力3900kwを凌ぐ6000kwのハイパワーを有するEF200だが、その性能を活かす設備の改良が伴わなかったこともあり、運用に関してはEF66同等の出力に抑えられたのは皮肉な事で製造も試作車1両、量産車20両にとどまったのは残念なことだった。その中、試作車が2017年製造メーカーの日立製作所水戸事業所にて保存されることになった。1990年代の意欲作「インバーター ハイテクロコ」が後世に残るのは嬉しい限りだ。
新機軸の採用が評価され、EF200は鉄道友の会1993年ローレル賞を授賞している。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
        
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2018年5月22日火曜日

真岡鉄道SLイベント

 4月から始まっている栃木デスティネーションキャンペーン(DC)に関連して真岡鉄道のSLイベントが活発だ。特に定期検査を終えたC11形蒸気機関車の復帰に合わせての重連運転が5月27日、6月3、17日に予定されている。近年では年に1回程度の重連運転がほぼ一月内に3回というのも栃木DCならではのもの。他にも2台の機関車を客車の前後に連結したプッシュプル運転、ディーゼルと蒸機との重連などバリエーションに富んだ内容が予定されている。さて久々の真岡鉄道SLイベント、大勢のギャラリーが訪れる中でどれを選ぼうか。楽しみになってきた。
見応えのあるSL重連運転
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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2018年5月21日月曜日

ブルトレ少年の記録(5)

 今回の作品は20系客車のナロネ21形と10系客車のオロネ10形。細かな差異はあるが形状はほぼ同じという兄弟車両だ。昭和33年に誕生したプルマン形開放式のナロネ21形が好評だったことから翌34年から一般客車用に製造されたのがオロネ10形、自重が「ナ」から「オ」にランクアップしたのは冷房装置駆動用の発電機を装備したことによるもので、旧型の1等寝台(A寝台)車置換えの必要性もあり総製造数は97両に及んでいる。(ちなみにナロネ21形は59両)特筆されるのは北海道向けの6両で、固定編成の20系客車が入線しなかった北海道で「ブルートレイン」を意識できた貴重な存在だった。この二形式、現存しているのはオロネ10形でJR東海 リニア鉄道館には事業用車から復元された27号車が展示されており、夜行列車全盛期を偲ばせてくれている。#ブルトレ少年
20系を代表するA寝台車 ナロネ21形。

オロネ10形。

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2018年5月20日日曜日

いつか見た夜景

 古に夜行列車で旅していたとき、薄ぼんやりした意識の中で記憶に残っているシーンに真夜中に煌々と灯が燈っている駅舎がある。微かに聞こえる発車ベルと共に夢の中へ誘ってくれたものだ。
 今回の作品のイメージは「擬似夜行」。真夜中ではない時間帯での光景だが、そこには記憶に残るいつか見た夜景があった。終着駅まではあとわずか。今宵の宿では良い夢がみられそうだ。
生活の営みが残る駅。


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2018年5月19日土曜日

シュールなお祭り

 新幹線の駅が出来る前の品川駅港南口は、ビジネス街の窓口に変貌した今からは想像できないローカルムードが残る一軒家風の駅舎だったことを覚えているだろうか。
 今日、久々に訪れた品川駅港南口「港南ふれあい広場」ではテント村が出来上がっていた。中は陶器市と東京地酒、八丈島の物産展・・・これが噂の「東京地酒と酒器うつわ祭り」。品川駅を利用する左党なら毎晩覘きに来てしまいそうなこの祭り、25日まで開催されるそうだ。
ビジネス街も土曜正午では人も疎ら。
(カメラ ROCOH GRデジタルⅡ)


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2018年5月18日金曜日

定点になる目印

 ファッションビルとして知られている「PARCO」。コミュニティ型店舗として千葉県内で津田沼に出店したのが昭和52年、それ以降この街の移り変わりを見守ってきた。その中で大きな変化があったのはカーブを描く新京成線の内側エリア。京成電鉄津田沼第二工場だった敷地はイオンモール津田沼となり、気がつくとPARCOより背の高いマンションも散見されるようになった。だが街の記録としては「定点」になるPARCOの存在はありがたいもの。県内から百貨店の撤退が相次ぐ中、この店に関しては末長く存続して欲しいものだ。
この街には旧塗装車が良く似合う。(カメラ CANON EOS7D)

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2018年5月17日木曜日

勾配票

 線路の縦断勾配を示す標識が勾配票。線路脇に設置されている木製のタイプが一般的で列車運行には大事な役目を果たしている。ファンにとっても勾配から力行区間を把握できる事もあって、初めて訪れる路線でのロケハンには重宝する標識だ。今回の作品はレールバス時代の天竜浜名湖鉄道だが、この区間は8‰の勾配であることが示されている。緩やかな坂を走る列車をどう表現してみようか、と知恵を巡らしてみるのも撮影の醍醐味になる。
無煙状態で坂を下るレールバスTH1型。天浜線には2005年まで在籍した。
(カメラ CANON AE-1+P、フィルム コニカクローム)

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2018年5月16日水曜日

隠れたイベント列車

 華やかな表舞台のイベント列車には支える「裏方」の存在がある。特に人の存在は重要で仕業前点検、整備等は営業運転には欠かす事ができない重要なルーティン。そして運行準備が整った車両を車両基地から送り込むのも大事な作業。このときばかりは回送するディーゼル機関車にとっては「晴れ姿」、それは裏方が一瞬だけスポットライトを浴びる時。そういう隠れたイベント列車にも目を向けておきたいものだ。
電車が行き交う函館本線にDE15+客車が混じるシュールさ。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RDPⅡ)
 
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2018年5月15日火曜日

「鳩マーク」を狙ってみたが・・・。

 京阪特急といえば「テレビカー」と鳩マークが思い浮かぶ程、鉄道ファンには親しまれている存在。特にアウエーのファンからは趣味雑誌などで見る「鳩マーク」は「これぞ京阪」の象徴だった。今回の作品は2010年に京阪沿線を訪れた際の京阪特急、その中でも白眉の初代3000系の8000系30番台が来るではないか。よし!いいぞ・・・あれ、回送??一気にテンションが下がったのは言うまでもない。
 結果的にこれ以降、本線上で8000系30番台の再撮はかなわず悔いは残ったが、幸いな事に先頭車8531は原車号に復元の上「くずはホール 南館」に保存、ダブルデッカー車は富山地方鉄道で再利用されている。
大いなる失望、この時ばかりは「まあ、いいか」にはならなかった。
(カメラ CANON EOS7D)

8000系特急、現在は「プレミアムカー」が連結され更に魅力が増している。


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2018年5月14日月曜日

一見、幾何学模様

 流鉄電車の床下を見てみると規則正しく配置された抵抗器が幾何学模様に見えてきた。人工的に作られた四角形が織り成す光景を「模様らしくみせるため」に暫し集中してみる。こういう遊び心的な視点は作品創りに役に立つ。この作品のポイントは不規則に群生する花との対比だった。
ずらりと抵抗器が並ぶ流鉄電車。
(カメラ CANON EOS7D)

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2018年5月13日日曜日

伊豆特急は「あまぎ」から始まった。

 JR東日本のPRによると2020年春に伊豆方面に新形観光特急を運行するという。伊豆特急といえば長らくJR「踊り子」「スーパービュー踊り子」が活躍しているが、近年は東急・伊豆急の「THE ROYAL EXPRESS」、JR「伊豆クレイル」等改造車ながら大人を意識した観光列車が誕生している。その決定版ともいえる今回の新形観光特急は、定期列車としては国鉄時代から数えて初の「全車グリーン車」編成。新たな伊豆の旅の提供は、伊豆特急の元祖「あまぎ」誕生の頃を彷彿させるものがあり、新たな愛称名は先代に敬意を表して「天城」というのも悪くなさそうだ。
    
イラストマーク時代
                            
文字マーク時代の「あまぎ」

                   
 
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2018年5月12日土曜日

窓の向こうに。


 フロアに竹があってもいいじゃないか。そう呟いてみたくなるほど秋葉原UDXビルからの光景はユニーク。このシュールさを楽しむにはリラックスした状態がいい。そういう意味ではここはレストランフロアの帰りに立ち寄ったほうが良さそうだ。 

窓の向こうに、電車がいても良いじゃないか。
 (カメラ RICOH GRデジタルⅡ)
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2018年5月11日金曜日

リバティ、船橋へ。

 東武鉄道のPRによると、5月26日に東武特急「リバティ」運行開始1周年を記念した特別ツアーが開催されるという。目玉は初めて船橋駅を発着する「リバティ」で、アーバンパークライン運河~船橋間には初入線となることが話題になっている。既に新中期計画でアーバンパークライン逆井~六実間の複線化工事完了による急行運転の拡大はリリースされており、今回の「リバティ」船橋乗り入れは将来を期待させてくれそうだ。船橋発日光、鬼怒川行き特急「リバティ」。さて、どうなるだろうか。
新鎌ヶ谷駅に展示されている昨年話題の2トップ、26日まずは「リバティ」がその姿を現す。
(カメラ RICOH GRデジタルⅡ)

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2018年5月10日木曜日

オリジナルデフを持つ秩父鉄道C58。

 秩父鉄道のC58363号機は防煙板(デフレクター)のバリエーションがある。有名なのが秩父鉄道オリジナルの「門鉄デフ」で分類上ではCH-1型と命名されているもの。4月19日のブログでアップしているC58に装着されているデフがCH-1型で、復活蒸機の中でオリジナルデフを有するのは秩父のC58だけだ。これ以外にも2013年には国鉄JNRマークが入った後藤デフを再現したりと復活して30年、C58は秩父の観光資源としてしっかりと根付いている。今回は「後藤デフ」姿のC58をアップしてみた。
「JNR」ロゴが凛々しい363号機
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP)
このデフは現役時代 石北本線で活躍した33号機を模したもの。












   


2018年5月9日水曜日

疾風。

  函館本線 仁木付近、雪の残る山並みを背にC62ニセコ号が行く。ここは急勾配の続く峠越えではない平坦区間でもあることから、春近い五月の風をうけながら颯爽と走る姿にカメラを向けるファンは少なかった。
 今回の作品は「運行終了」が現実味をおびてきた数年前から撮り方を変えた時期のもの。有名なポイントは避けて「C62が走る」風景を追い求めた作品には今も想い入れがある。
山の裾野の果樹園からの眺め。この先、ニセコまでは二つの峠越えが待っている。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)


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2018年5月8日火曜日

出庫間際

 一番列車に乗るため駅に向かう道すがら、エンジンのアイドリングが聞こえてきた。この日のファーストショットはそのアイドリングの主、JR北海道 キハ150形ディーゼルカー。まもなく人も列車も、今日の仕業が始まる。
JR北海道キハ150はJR東日本キハ110系をベースにした車両。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)

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2018年5月7日月曜日

ブルトレ少年の記録(4)

 昭和53年は東京発ブルートレインの牽引機関車EF65形の新旧交替がなされた年。
ブルトレブームの花形だった「P形」から貨物機「PF形」への変更にファンは戸惑いを感じるだけでなく「ヘッドマークが似合わない」機関車という印象をもったもの。同一形式による置換えは、過去0系新幹線での前例はあったが在来線では異例な事だった。現在と異なり情報網が乏しかった当時は、現場での噂や口コミが頼りだったことが思い出される。#ブルトレ少年
P形牽引時代の「みずほ」。
ファンからは支持されたが、長年の酷使によるトラブルが置換えのきっかけになった。(ネガカラー)

ブルトレ牽引機置換えには、PF形ではブラッシュアップされた7次車が充当された。

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2018年5月6日日曜日

春遠からじ。

 GWに北海道を旅していると、感覚的にこの時期は内地の3月頃に近いことに気づかされる。「北海道のGWは6月」という見解は、道内観光シーズンの開始時期とも重なることもあり納得できるものだ。
 今回は1989年のGWに小樽市塩谷付近で撮った作品。間もなくこのエリアは長かった冬が終わり、一斉に芽吹きの季節を迎える。
道内向けキハ56形は2002年まで活躍した。
(カメラ CANON AE-1+P、フィルム フジクローム RDP)


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2018年5月5日土曜日

苦肉の策(2)

 古い車両を維持、運行させるには手間がかかる。民営化後イベント運用に供される目的でJR東日本に継承された旧型客車では手動扉と「垂れ流し便所」がネックだった。前者では安全面から全ての出入口に警備員の配置が必要とされ、そして後者は「使用停止」で対応せざるを得なかった。更に冷房未装備ということもあって一時期は運転回数が低下し、余剰となった車両はJR北海道へ売却されている。今回の作品の1996年に運行された「レトロトレインときわ」号では、旧型客車に「トイレ代用」の12系客車を連結するという苦肉の策で乗り切っている。
 C61形蒸気機関車の復元に合わせて2011年に実施された大規模な整備工事では、扉に対しては鎖錠装置による半自動化、便所は汚物処理装置を備えた洋式トイレにリニューアルされたのは旧型客車を活かすためには必然的な改造だった。
先頭に立つEF8195号機、現在全般検査中だが外装が「レインボー色」からローズピンクに戻るという噂がある。
(カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RVP)
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2018年5月4日金曜日

西方からの援軍

「つくば科学万博」で鉄道ファンにとって忘れられないのは「エキスポライナー」。交通の便の悪い万博会場への大量輸送手段として国鉄が運行したアクセス列車で波動用車両を 集結し運用された中で、異色だったのが関西地区(向日町運転所)からも急行「きたぐに」用583系12両編成が上京したこと。特に注目を浴びたのが関東地区初見参のA寝台車(サロネ581)で普通乗車券で利用できるお得感もあってか「乗り鉄」率は高かったといわれている。反面、この583系「エキスポライナー」はマニアによるトラブルを避けることはできなかった。特に「寝台のセッティング」がその最たるモノだったとか。今も昔もトラブルにはマニアが関係するようだ。
「きたぐに」の薫りがしたサロネ581形
(カメラ CANON AE-1+P、フィルム フジクローム RDP)

「きたぐに」は悪戯?サービス??

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2018年5月3日木曜日

「巧み」

「東京さくらトラム」の車両はマスター・コントローラ(マスコン)とブレーキハンドルが分れている2ハンドルタイプが基本。この2ハンドルを巧みに操作して急曲線や急勾配をクリアしていくのは運転手の腕の見せ所だ。マスコン操作を少し離れた座席から見てみると、そこは子供の視線だった。暫し童心に戻ってみるのも面白い。周りに迷惑をかけない程度に。
「カチカチ」音を奏でる。
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2018年5月2日水曜日

昭和60年のGW

 いよいよ来年の5月1日から新元号が施行される。私見では「昭和時代」は元号が、「平成時代」では西暦がしっくり来るように思う。特に2000年を越えてからは、0から始まる西暦へのシフトが更に進んだようだ。
 今回の作品は昭和60年「つくば科学万博 Expo'85」を記念して国鉄水郡線を走ったC56160号機による「SL奥久慈」号。この運行のためにC56が長躯、梅小路蒸気機関車館から水戸鉄道管理局まで送られたことが話題となったが、有火状態のC56160号機と初めて出会ったのも昭和60年の水郡線だった。使い勝手の良いC56は国鉄~JRを通じて九州を除くエリアで足跡を残したが、今月27日の「SL北びわこ」号運行で一区切りつくことになった。製造後一度も車籍を失うこともなく積み重ねてきた運行実績は燦然と輝いている。
久慈川を行く「高原のポニー」。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RFP)
         
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2018年5月1日火曜日

残り2編成、東京メトロ6000系

 昭和40年代に鉄道車両デザインに一石を投じた「営団」6000系。そのデザインコンセプトは今も新鮮に映るが後継車16000系への置換えが進み、廃車あるいは多くの仲間が既にインドネシアに活路を見出している。現在運用に入っているのは2編成。そのうち6002編成は1次車のトップナンバーで車内には鉄道友の会ローレル賞授賞プレートが残っている編成だ。外観は経年改造によって原形からは崩れているが、嬉しいことに前面はマークが変わった程度にとどまっており6000系の最後を飾るのには相応しい編成といえるだろう。注目されるのは来年の改元。その時まで勇姿を見る事ができるだろうか。
1971年製の6002編成、近代車両の中では異例の長寿さだ。

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