国鉄末期1985年に登場したカートレイン、余剰となっていた特急寝台客車と高速貨車を組み合わせた「混合列車」で、マイカーと共に列車移動するという創意工夫のアイデアだった。 車を積み込むため発着は旅客駅ではなく、貨物ターミナルである汐留~東小倉という運転区間も異色でもあった。積載できる車の制約はあったが、運転開始後はフェリーより早く到着することから人気となり、臨時列車でありながら需要は高かった。寝台はA寝台だったが車内販売、食堂車といったサービスはなく寝台に括り付けの移動でもあった。好評のうち民営化後には東京~白石(札幌)方面、名古屋~東小倉といったルートも開拓され順調に見えたが、九州方面は早期に運行中止となったのはJR旅客会社間の料金清算問題とレンタカー市場の充実、飛行機の格安宿泊パックといった環境変化によるところが大きかった。とはいえ、カートレインは旅客貨物を全国ネットで輸送できた国鉄ならではのアイデア。誕生時期が遅かったのは残念だった。
20系客車+10000系貨車のカートレインは、最高速度100km/hで走破した。 (カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RFP) |
専用のヘッドマークは三日月をイメージしたもの。 |
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