昨日のブログでとりあげた「振子車両」は、曲線が多い路線でのスピードアップを目的に開発され、国鉄時代の「自然振子」とJR以後の「制御付振子」に分けられる。
「自然振子」量産型車両として唯一の存在である381系電車は、中央西線、紀勢線、伯備線に投入され、当初の目的どおり曲線の多い線区での高速化に貢献した。構造がシンプルな自然振子は、曲線に入って遠心力の作用で車体が傾くまでと曲線を出て姿勢が回復するまでのタイムラグ、そして傾く動作が早いことが欠点とされ、特にSカーブが多い山岳線では顕著で「大きく揺れる」「車酔いがする」といった評判がたったこともあった。 その後継車は路線データを元にコンピュータにより最適な傾斜角を制御する制御付振子となり、電車から気動車まで広く普及することとなった。 最近は傾斜角は浅いながら、空気バネ(エアサスペンション)を応用した車体傾斜装置を持った車両がトレンドになりつつある。その代表がN700A。東海道山陽新幹線の主力車両だ。
車体を傾けてカーブを通過するシーンが自然振子車両の真骨頂。 (カメラ CANON NewF-1、レンズ FD300ミリF4L、フィルム フジクローム RVP) |
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