2015年6月9日火曜日

1989年7月23日。

経営危機が囁かれていた大井川鉄道。新しいスポンサー(オーナー)も決まり、新しい門出を迎える日も近くなってきた。「SLが走る里」として地元 川根茶のパッケージにも描かれているように大井川鉄道の蒸気機関車運行の歴史は、静岡県下のローカル鉄道を広く世間に知らしめた偉大な功績。 その大井川鉄道沿線が最高に熱くなった日が1989年7月23日、蒸気機関車の三重連運転がなされたイベントだった。
 「三重連のため」に大井川鉄道沿線には全国各地から多くの「SL撮り鉄」が集まり、沿線はもとより中には無人の駅に野宿するツワモノも数多くいたほどヒートアップした1日となった。 だがその反面、我がモノ顔で茶畑に進入する、ゴミのポイ捨て、無断駐車、車での追っかけ等「撮り鉄」の行った行為が、SL撮影に好意的だった地元住民からヒンシュクを買うこととなり、SLイベントに対して距離を置かれるようになったことは大きな失点になった。そのため、「ここでしか実現できない」SL三重連イベントも以後は2001年に行われただけで中断している。新生、大井川鉄道には観光客をワクワクさせるイベントのみならず地元に信頼される足としての鉄道であってもらいたいものだ。 

C56+C12+C11による「かわね路」号。圧巻の三重連だった
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクロームRDP)
「かわね路」号の前を走ったじ臨時SL急行「南アルプス号」。合計4台の蒸機が稼動した。




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