地下鉄のラインカラーは利用する路線を判別するに重宝する。東京では銀座線はオレンジ、丸ノ内線は赤・・・と基本的にラインカラーは被らないが、丸ノ内線はなぜ「赤」なのか。答えはかつて走っていた電車の車体色が由来となっている。この赤を決めるにあたっては、当時の営団総裁の大英断があったことは有名な話で、ロンドン視察の際にタバコの包装に使われていた赤色に注目して採用されたもの。1954年に「カラー時代」を見越して取り入れた車体色は当初は「消防車」と皮肉られたが、「電車の色」が世間に与えるインパクトは大きかった。当時の国鉄中央線にはオレンジ色の101系電車は登場しておらず、以後ラインカラーは広く定着していくこととなったその先駆けが丸ノ内線だった。現在ではアルミ製の車体にテープでラインカラーが表現されているが、小さくまとまっている感がある。 ラッピング技術が進んだ今こそ「英国タバコの包装」をしてもらいたいものだ。
1954年に登場した塗装デザインだが、今でも驚きを与えてくれる。(ネガカラー) |
現在の丸ノ内線02系、メカ更新車にはサインウエーブが復活している。 |
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