リバーサルフィルムでの撮影では露出ワークの他にフィルターワークという隠し味が役に立った。ポートレートでは肌の色を整えるためにマゼンタやレッド系の色補正フィルター(CC)は標準装備だが、鉄道写真では稀に色温度変換フィルター(LB)や偏光フィルター(PL)を使うだけで、CCフィルターはフィルムのエマルジョン番号に合わせた補正に使う程度だった。今回の一枚はそんなCCフィルターを使った作品で林檎の色を鮮明に出すためにマゼンタを加えている。デジタルになってからは色補正はカメラや現像ソフトで設定できるようになったこともあって、フィルターワークは光量調整用のNDフィルターの使用頻度が高まっている。技術の進歩に合わせて隠し味も変わっていくようだ。
「SLアップル号」に因んで林檎畑。 (カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP、CC5M使用) |
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