2017年2月21日火曜日

混色電車


ダイヤ改正が行われる事の多い3月近くになると、改正後に使用される車両の転配が具体化してくる。国鉄時代、車両の転属は全国規模の移動がなされていたこともあり、思わぬところに意外な車両が登場する珍風景が見られることも多かった。
 今回の一枚は1984年「常磐快速に4色電車がいる」という情報を元に撮影に向かった時のもので、所定の青緑の編成に山手線の黄緑、京浜東北線の青、総武線の黄色が連結されていたというもの。結果として出合ったのは黄緑が外れた3色止まりだったが、転属先のラインカラーに塗り替えるまでの過渡期ならではのエピソード。良く見ると背後の中距離列車も従来色と新色の混色となっている。当時からファンが喜ぶ事は国鉄としては苦肉の策でもあったが、情報伝達が限られていたこの時代は人が殺到することもなく良い意味で大らかだった。逆に今は情報に左右され過ぎているようだ。
青は浦和区、黄色は宮原区からの転属車を組み込んだ常磐線快速
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)

スポンサーリンク】

0 件のコメント:

ブログ アーカイブ