2015年10月15日木曜日

列車を守る鉄道林

 鉄道林という森をご存知だろうか。この森の認知度は、鉄道ファンでも決して高くはない。ましてや一般の皆さんが鉄道沿線にある森を意識する事は皆無。列車乗車中では「景観を遮る鬱陶しい樹だなぁ」程度かもしれない。 だが、鉄道林は風雪や雪崩から線路を守る目的で植林された人工の森で、明治26年に最初の鉄道林が設けられたという歴史ある「鉄道施設」でもある。
 JR東日本エリアでは東北地方に多く見られ、樹の種類はその目的から落葉しない針葉樹の「スギ」が主だったが、昨今はスギのみならずその地域に合った樹種と混植する傾向という。 沿線で見る鉄道林は、緑の屏風のように威風堂々としており不思議な力を感じる。 「守護神」ならぬ「守護林」、そんな意識で鉄道林を車窓から眺めてみてはいかがだろうか。  
鉄道林を背景にすることで白煙を活かしてみた。(カメラ CANON EOS7D)

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